携帯版・なごぐら

携帯アプリから作った名古屋で暮らす女性のブログ。
ナゴヤかな?名古屋かな??。
地元の魅力発掘ブログ。

私・自分・自分のこと小説「幸せ探し・過去と今」

2018-12-28 19:20:26 | 私・小説
もう何も見たくないと
目を閉じることは、簡単。

人間の世界に戻った私は、
ハッピーエンドにも
なりきれない毎日を送っていた。

何がいやだったかは、忘れたけど
1度だけ朝帰りをして全然知らない
町まで行ってしまったことがある。

あの時も家にいるのが苦痛だった。

まだ19歳だった。

Tシャツにスパッツという
寝巻きに近い姿で歩き回り、
泣き疲れて半分寝ていた。

心の底では、「助けて」と
叫び続けていた。

声をかけてきたのは、
坊主頭の男性だった。

最初は、冗談まじりのナンパみたいな
声のかけ方だったけど、
私の話を最後まで聞いてくれた。

そこからどうやって
帰宅したかは、
正直覚えてない。

ドアの前には、父がいた。
泣いて私を抱きしめた。
今とは、想像もつかない。

今の私を彼が知ったら
どう思うのだろうか。

親の都合で名古屋に
ひきづられるようにして
ついていくしかできなくて。

仕事を始めれば、病気に
なってしまうし。

それでも
できるだけのことは、してきた。
いくつか自分の居場所も作った。

でも家に帰ると笑えなくなる。

テレビをつけても
心から笑えてるかって
いわれれば、そうじゃない。

幸せは、どうやって
見つけられるんだろう?。
謎は深まるばかりのまま、
続けているのは、
絵を描くことだった。

(つづく)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿