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お寺のブログ

「宝寿院」の毎日

野菜のお供え物

2016-02-18 10:37:46 | 信者さん

当院の信者さんには、美味しいお野菜を作ってお供えに持ってきてくださる方がみえます。

月に一度必ずみえるYさんは、大体一月分のつき立てのお米も一緒にお供え下さいます。

次来るのが少し遅くなると「もう米なかっただろう?こめんなァ。大丈夫だった?」と心配してくださいます。

「大丈夫ですよ! 米が無ければパンも麺もありますから、飢え死したりしませんから(^_^;)」

そんなYさんお気持ちが、すごくうれしいです。

 

この冬は白菜と大根をよくいただきました。

早速お供えしますが、ピーンとしているのは2日ぐらいですぐ水気が抜けてしまいます。

まさかラップしてお供えもできませんし、仕方がありません。

お参りの方に「おさがり」お渡しすると、とても喜ばれますが、ある程度お供えもしたいので見極めが重要です。

お渡しするには申し訳ないくらいに、クタッとなると我が家で頂きます。

大根はサラダ・大根おろし・おろし鍋・おでん等大体我が家のメニューは決まっています。

今、クックパッドで大根を検索したら美味しそうな「大根ステーキ」がありました。

下ゆでして、バターで炒め麺つゆで味付けをしてチーズを乗せてオーブントースターで焼くだけです。

美味しそう♪

お昼ご飯はこれにします。 もしかしたら夕ご飯も。

Yさん、ちゃんと食べていますからね~\(^o^)/


アスベスト被害者

2015-11-19 14:03:30 | 信者さん

午前中、名古屋からNさんが正月のご祈祷を申込みにみえました。

Nさんとはもう33年の付き合いです。

当院の本堂の再建工事で、左官をしていたのがNさんでした。

お兄さんが社長さんで、当時20歳くらいのNさんが職人頭として頑張っていました。

若い職人さんが毎日、遅いときは10時くらいまで作業をして、半年くらいの現場でした。

当時私は高校1年生。 住職は42歳でした。

住職は遅くまで働く若い職人さんに、インスタントラーメンを出すようになりました。

そんなやり取りもあり、工事が終わってからも、職人さんたちは時々遊びにきてくれました。

Nさんも毎年必ず顔をだして、結婚する時もお嫁さんを連れて報告をしてくれました。

 

ところが、まもなく彼に肺がんが見つかりました。

アスベスト被害です。

毎年毎年お薬師様にご祈祷をして、元気に生活しています。

息子さんは地元の国立大学をでて高校の先生になったそうです。

娘さんは一部上場企業に就職して高給取りになったと喜んでみえました。

 

今年は頭がお坊さんのように丸坊主でした。

現在、抗がん剤治療をしているそうです。

何度もしてきているので、慣れてはいるようですが、やはりちょっとしんどそうです。

3週間病院で1週間帰宅と言うペースです。

 

住職が「あんたの顔、目に焼き付けたから今度のご祈祷でしっかりお参りするから安心して。」と言っていました。

1時間ほど住職と一緒にずっとニコニコしながら話をして、帰っていかれました。

さっそく新しい「のぼり」に彼の名前を書きました。 

Nさん、あなたは皆の希望の星です。 負けずに頑張って下さい。

今日は久々の青空です。

 

 

 


お札の返却

2015-08-30 07:06:41 | 信者さん

昨日午後2時半、小さな小さなおばあさんが客殿の前に居ました。

「何か御用ですか?」 振り返ると昨年の今頃までよくお参りにみえていた「とみさん」です。

「とみさん、随分ご無沙汰ですね。 どうされました?」

「私は背骨を骨折して半年以上入院していました。 やっと動けるようになったので、タクシーにのって来ました。」と。

その体は細く小さく、体重もたぶん30キロはないでしょう。 一歩歩くのもやっと。。。といった感じで必死に歩いて見えたのです。ギリギリ車の入る神社のトイレ前から当院まで100メートルはあります。

とみさんが言うには「私は86歳の病気のおじいさんと二人暮らしです。 子供は遠くに住んでいるので、私が死んだらお札のお守りをする人がいないので、返しにきました。」と

お札を粗末にしたら死んでも死にきれないと入院中もずっと思っていたそうです。

「わかりました。きちんと焚きあげますから心配しないでくださいね。お札が近くになくてもこちらの方角を向いてお参り下さい。」

帰りは住職の為に用意してある車いすに乗せて神社までいくと、とみさんが待たせておいたタクシーが停まっていました。

タクシーに乗せるのを手伝うと、チョット力を入れたら壊れそうでした。

「とみさん、元気になったらまた来てくださいよ。 ここまで車いすを持って迎えにきますから。」

とみさんは「安心した。安心した。」と繰り返していました。

とみさんの乾いた突き刺さるような手を軽く触って別れました。

 

しかし、待っていた〇〇タクシーには、もう絶対乗りません。

何も言っていないのに運転手さんが「あなたはどういった方ですか? 私は介護の資格がないから、お婆ちゃん手伝えないんだわ。」と。

会社の決まりごとがあるのでしょうが、冷たすぎます。

 


お護摩の日

2015-05-01 12:15:44 | 信者さん

今日は午前中は、1日.8日.15日に毎月3回有る護摩祈祷の日でした。

この日はお参りの方も本堂に上がり、一緒にお経をよみお茶をのみお菓子を食べ、住職の話を聞いて帰られます。

毎回お見えになる方も、時々の方も、初めての方も見えます。

初めての方が居ると、慣れた方が色々わからないことを教えてみえるので、とても助かります。

だれでも初めての時があります。 

そんな時チョット声をかけていただけると嬉しくなります。