2階の壁を突き破って来る…隣の解体ビルから老舗飲食店内に『コンクリ塊』壁が6mにわたり崩れ料理長絶句 (2024年7月18日)
金沢市片町で長年愛されてきたビアホール「ぴるぜん」に危機です。隣接するビルの解体工事に巻き込まれ、営業休止に。いったい何があったのでしょうか？ 激しい音をたてて崩れ落ちる壁。７月15日、金沢市片町（かたまち）1丁目にある飲食店の監視カメラがとらえた映像です。飲食店に隣接するビルでは当時、解体工事が行われていました。 秋末アナウンサー： 「現場は金沢市片町で56年にわたって多くの人に愛されてきた老舗です。隣のビル今も工事用の防音シートがかけられたままとなっています」 1968年創業のビアホール「ぴるぜん」料理長を務める熊本朱峰（くまもと・しゅほう）さんです。被害の大きかった2階の席に案内してもらうと… 秋末アナウンサー： 「ここですか今はもうブルーシートが一面にかけられている状態ですね」 熊本さんによりますと、崩れたコンクリートの塊が、2階の壁を突き破ってきたそうです。 熊本朱峰さん： 「当時はここにコンクリの破片だとかそういったものが散乱してそれに伴ってテーブルとかいすとか（天井）上の梁が落ちてきていた状況です」 Qお店は営業中？ 「振動や騒音が伴うということで当店が定休日の時に作業していただいていました」 Qお店は休み？ 「お客さんも居なくスタッフやお店のお客様もいなかったのでそういった意味ではけがなく不幸中の幸いでした」 実はこの監視カメラ、1週間前につけたばかりでした。監視カメラからの通知を受け駆けつけた熊本さん、この惨状に絶句しました。 熊本朱峰さん： 「歴史ある空間もあるのでそれがなくなってしまうのは本当に悲しいです」 崩れたのは、縦3メートル横6メートル。建物全体の安全を確認する必要もあるため営業再開の目処はたたず、熊本さんは、400件を超える予約の対応に追われました。 熊本朱峰さん： 「とりあえずインスタグラムやSNSで発信をしましてそれを見ていただいた近くの飲食店さまにお声がけいただいて」 熊本さんは、予約の客を振り分けるためSNSで応じてくれたおよそ10店舗に予約客を受け入れてもらったそうです。 隣のビルの工事を発注した会社は「今回の自体を真摯に受け止め、1日も早い営業再開に向けて誠意をもって対応いたします」と話していました。 熊本朱峰さん： 「ぴるぜんとしては1日も早く復旧してお客様に安心してお店に来てもらえるように僕らもできる限りのことを日々やっていきたいという思いです」
