立憲野党に「ジェンダー共通政策要望書」を手渡しました(2024.10.7) | 市民連合 (shiminrengo.com)
立憲野党に「ジェンダー共通政策要望書」を手渡しました(2024.10.7)
「ジェンダー平等を実現し、
差別と暴力を根絶する政治への転換を」
フェミブリッジ全国は、2024年10月7日、参議院会館で、立憲野党の議員に「ジェンダー平等を実現し、差別と暴力を根絶する政治への転換を」を手交し、記載されたジェンダー共通政策項目を野党連携の基盤とするよう要望しました。立憲民主党からは打越さくら参院議員・ジェンダー平等推進本部副事務局長、日本共産党からは倉林明子参院議員・党副委員長・ジェンダー平等委員会責任者、社会民主党からは党首・福島みずほ参院議員が出席しました。またフェミブリッジからは事務局の3名含め15名が参加しました。市民連合運営委員らの傍聴を合わせると30名ほどの参加となりました。
事務局・長尾詩子の進行のもと、最初にフェミブリッジを代表して同・菱山南帆子が「フェミブリッジ」の解説をし、「最大の暴力と差別は戦争。女性や性的マイノリティ、すべての人に対する差別や暴力に反対し、戦争や軍拡、改憲に進む勢力に反対する。そのために“つないだ手を離さない”という新たなスローガンを掲げた」と述べました。続いて同・西山千恵子が「女性、ジェンダーが「人権枠」の一つに閉じ込められてはならない。性別、ジェンダーはすべての政策に関わっている。 “女たちならつながれる”は私たちの合言葉だ。ここに3党がそろったことは意義深い。要望書を各党に橋を架けるブリッジとして渡したい」と趣旨説明を行い、その後フェミブリッジのメンバーから各党の議員たちに要望書を手渡しました。
各党の議員からは、立憲・打越さくら議員が「フェミブリッジからの発言は今訴えたいこと、そのまま。ガザの状況にも私たちが無力であってよいわけない。法律そのものが不平等や差別を温存しているところがある。政治をかえて誰一人取り残さない社会へと力を合わせていきたい」と述べました。 続いて社民・福島みずほ議員は「女性が進出することで政策の優先順位が変わる。平時の家庭内暴力と戦時の暴力は地続き。戦争も改憲もいらない。ケアを中心にした社会に。政治を変えるために全国で女性たちのうねりを、フェミブリッジでうねりを作っていこう」と呼びかけました。共産・倉林明子議員は要望書について「市民連合・フェミブリッジが立憲野党に頑張れ!と激励をしていると受け止めている」と述べ、党の取組を説明し「ジェンダー平等を進めることはすべての問題の解決につながる」という言葉を紹介しました。
会場からは要望書にも盛り込まれている女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准の活動に取組んできた浅倉むつ子さん(早稲田大学名誉教授)が発言。「選択議定書の批准を求める意見書を採択する地方議会が増え現在347議会に上った。選挙も頑張って政権交代したら選択議定書はすぐ批准できる」と述べました。最後に福島から駆け付けた元短期大学教員の二瓶由美子さんは「13年前の福島と変わらない能登の支援体制に心が痛む。オスプレイを買うなら被災地支援に。福島はまだ被災地であり分断が続いている。地方社会の雰囲気の中で女性たちが声を上げにくい。分断の中で「つないだ手を離さない」という言葉が救いになった」と述べ会合は終了しました。