misty green and blue

Life is like an onion...

AD ASTRA

2019-09-23 | cinema


そもそもSFにはあまり関心のない私だった
この映画には何かが違うという直感があった

その通りの映画だった
広大な宇宙を舞台に、太陽系の彼方に消えた父の謎を追う姿を描く、ヒューマンSF映画
通常のSF映画とは違った手法 ― 即ち科学に基づく、事実に近い未来が描かれた、臨場感あふれる映像に、まず魅せられた


地球外生命体の探求に人生を捧げる父の背中を見て育ったロイは、自身も父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、恋人にさえ心を閉ざし、人付き合いが苦手だった
そんなある時、宇宙軍の上官から、初の太陽系外有人探索計画、通称“リマ計画”の司令官で、探索に出発してから16年後に消息を絶っていた父 クリフォードの‘生存’を告げられる
その父が、地球から43億キロ離れた海王星周辺で、人類を滅ぼしかねない‘実験’を行なっていると言うのだ
極秘ミッションを任命されたロイは、父を探し出すべく、果てしない宇宙の旅へと出発するが ―


尊敬する一方で、家族を全く顧みない父に怯え、空虚感を募らせいてたロイ
ところが、リマ計画に携わった両親の娘で、火星で基地の責任者として生活するヘレンとの出会いが、彼の心に変化を齎す

究極の孤独に耐え、ようやく訪れた父との30年ぶりの再会を果たすも、地球外生命体の兆候が見い出せず、メンバーの最後のひとりが命終した後も、唯ひとり諦められずにいる父

生還を希う息子の差し伸べた手を振り払い、彼方へと消えていく父を、痛恨と哀切を胸に見届けるロイは、愛を恐れない人間性を取り戻すべく、決死の帰還を試みる ―

『AD ASTRA』特別映像
 


常に冷静沈着、自らを厳しく律して任務遂行する男が、ふとしたきっかけで封印していた感情が迸り、徐々に人間性を取り戻していく過程を、繊細かつ精確に演じたBrad Pittに、ただただ感動...


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