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camoteはさつまいもという意味ですが、愛しい人を指すのにも使われていました。島の人々が愛する作物でもあります。

びっぐあーす1号に関する報告の再掲載2

2018-10-12 06:33:03 | 離島の税金の使い道

ほか、びっぐあーす1号関連の新上五島町議会での動きを自分の記事からですが、ひろってみます。

このあたりの、通信かもて記事の議会報告はカテゴリ「議会の所感」に掲載しています。

 

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平成22年第2回臨時会 2月17日

 

町所有高速船びっぐあーすの指定管理者に(株)五島産業汽船を指定
【出席議員18名 欠席2名】
びっぐあーすのためだけに召集されたような臨時会でした。主な内容は以下です。

【議案3】指定管理者の指定(町有船びっぐあーす運行の指定管理者に五島産業汽船を任命するもの)指定期間2020年まで。
反対1>歌野 / 賛成16
【意見1】永住外国人への地方参政権付与の法案化に反対する意見書
反対2>河内、歌野 / 賛成15

 指定管理者の指定に関しては、この時点ではもはや論点は「びっぐあーすの運行を任せる事業者として五島産業汽船が適当かどうか」というところでしたので、この場で反対するのは、同社に重大な瑕疵が無い限りは無意味であるとは私も分かっていました。反対のための反対という批判も甘んじて受けますが、これまでのいきさつを考えると「異議なし」とは、私には言えませんでした。

 

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平成22年第1回臨時会 2月10日

びっぐあーす購入契約の承認
公設民営化のための条例案可決

【出席議員19名 欠席1名】

【議案1】  びっぐあーす購入契約(随意契約、5億7300万円、相手方:五島産業汽船野口順治代表取締役)
反対3>本村・河内・歌野 / 賛成15
【議案2】  鯛ノ浦-長崎航路の公設民営化に関する条例制定(びっぐあーすの運行について指定管理者が行う業務の内容等を定める条例)指定管理期間は10年。
 議案2の内容に関しては、運営の原則を定める条例文のほか、参考資料として指定管理の実際やリスク分担を取り決める「鯛ノ浦・長崎港路高速船の管理運営に関する協定書」と、船の貸出し料(無料ですが)など船の貸付の実際を取り決める「裸傭船契約書」が配布されています。興味のある方は閲覧可能です。
 議論の焦点をいくつか紹介すると・・・

○船を買って指定監理させて、運行が困難になった場合はどうするのか。その責任は。
→産業汽船がこの航路そのものを手放さない限りはびっぐあーす返却には応じない。船が使える限りは指定管理を継続させる。

○なぜ最低運行義務期間、交流人口拡大など町への貢献に関する努力義務が示されていない
→運行に当たって町の手出しはしない。企業努力によって運行してもらう。町の単独経費は出さないが、観光振興などで国の政策による補助などは使って結構だ。

○購入金額の根拠
→エンジン乗せ換え後の2月2日付鑑定金額は7億6千万だが、国に補助申請をした5億7千万で購入した。エンジンに関しては1億9999万9800円。

議案はどちらも原案通り可決しました。

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平成21年第6回臨時会 11月27日

将来に負担と遺恨を残すふたつの問題 2億50万円の起債と「現給保障」の継続
人事院勧告を受けた期末手当の基準日(12月1日)にあわせて召集された臨時会ですが、メインは議案118号:ビッグアース購入費用の「予算化」と、議案134号の給与復元だったと思います。どちらも、もっと多くの町民の目がある中で行われるべき議論だと思いました。皆様に周知する時間も会期も短い臨時会で矢継ぎ早に議会を通過してしまった印象がぬぐえません。賛成も反対も、議員は議決に責任を持ちその理由を住民にきちんと説明する義務があります。せめて身近な議員に議論の中身を聞いていただけるよう採決の内訳を示しました。


【議案118】予算補正:一般会計補正予算9号:総額7億8586万5千円(増額)
主な内容
  ○ビッグアース購入による町債※※2億50万円追加(過疎債)
※※町債(=地方債):簡単に言うと地方公共団体が事業資金を調達するための借金で、地方債を起こすことを起債という。水道などの公共事業、災害復旧、学校や厚生施設、道路などの公共インフラにかかる多額の経費を、その恩恵を受ける将来の世代と分担していくための制度。
  ○ビッグアース購入にかかる国庫補助受け入れ(約3億7千万円)
  ○人事院勧告(期末手当減額など)による人件費増減
  ○早期退職者14名の退職金にかかる負担金(約2億1千万円増額)など
【(原案に)賛成13 反対5 欠席1で原案通り可決】
内訳:反対5>川口(正)、河内、坪井、本村、歌野
欠席1>中山              
     
以上の議案は全て原案通り可決しました。

ビッグアース購入に関して
財政面で、将来への負債額と返済計画も含めて一切のゆとりがないと言い切っても過言ではない中での起債…しかも財政計画にない突発事業。ならば誰もが納得し、将来につながる公共投資でなければならないのが当然です。ビッグアース購入がこれに当たるか。一か八かの「賭け」ならば当然自分の札を切らなければなりませんが、いったい誰が、その札を持つというのでしょうか。町長でもお持ちではないと、その責任を取れないと思うから、当然反対しました。結果は賛成多数の可決ですから何にもなりませんでしたが。


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