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ブック・ライフ・カフェ 

~TOKYO・ヨコハマのカフェめぐり~ 私が出会った幸せスイーツなひととき報告&時々読んだ本の紹介をします☆

:::天国の本屋::: (and more)

2009年04月27日 22時21分06秒 | BOOK
     

軽ーい読み物が読みたくて、
文字の大きさと挿し絵の雰囲気で「これだ!」と思って手に取りました。

『天国の本屋』

ストーリーは、主人公さとしがコンビニでぶらぶらしていた時にアロハシャツのおっさんに声をかけられ、天国の本屋のアルバイトをすることになる…というお話。
突然舞い込んできた仕事に最初は戸惑うさとしだが、本屋さんに来るお客の要望に応えて本を読んであげるサービスの担当になり…。そして…。



本屋の店員になって、本を朗読してあげる仕事。

いいなぁ私もこんな仕事したいなぁ。
小さい頃は絵本だけじゃなくて図書館の紙芝居も借りて自分で読んでたくらいだし、少しは私も人の役に立てるんではなかろうか。

あ、でも万引きの起きない本屋さんが条件ですけど。
(本屋さんの万引き被害って結構ひどいらしいから)

ハートフルな本です。
物語の途中から大体、「あぁ~、なんかこういう展開になるんじゃないの?」と思うんだけど、
いい意味でそれを裏切らず、そのままきれいな協和音の旋律を奏で続けてラストに向かってくれていると思います。


     

もうひとつ同時期に読んだ『朗読者』
こっちは買うだけ買って、ずっと放っておいてたもの。

近々、ケイト・ウィンスレット主演で上映される映画『愛を読む人』の原作ですね。

通勤のお供にしては少し重たい小説だったかな。
「主人公が本を朗読する」という点だけ見たら同じなのに、
戦争が残したものが絡むとどうしてこうやりきれない感じでいっぱいになってしまうんだろう。

これはフィクションだけど、
戦争によってハンナのような人生にシミのような悲しい過去を持つ人が生まれてしまうことが容易に想像できる。
なのにどうして世界から戦争は消えないのだろう…と考えてしまう。

世界はふたつの大戦を通して戦争のマイナス面を目の当たりにしたはずなのに。

アメリカはベトナム戦争の時に戦場へ行った兵士がどんな心の傷を負うことになるかを知ったはずじゃなかったの?

誰も愛しい人に悲しい思いをさせたいなんて考えないのに、
例えば出兵すれば市民権を得られるとかそういうニンジンを目の前にぶら下げて
たくさんの人を戦場に送り込む構図が出来上がってしまっている世の中だったりする。



大切な人が悲しい重い過去を持っている時、
それを知った時にはどうすればいいんだろう、何ができるんだろう。
そのことを真摯に考える主人公の姿勢はやっぱり『天国の本屋』に通じている気もして。

偶然にもほんの少しだけ似通った点のある本を同時期に読んだのですが、
心に残る味わいは全く異なります。

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『天国の本屋』
松久淳+田中渉 著
新潮社 2004年5月

『朗読者』
ベルンハルト・シュリンク 著
新潮社 2003年6月

:::メリーゴーランド:::

2009年04月23日 21時27分44秒 | BOOK
去年、清里に遊びに行った後に
この表紙のメリーゴーランドはあの場所のメリーゴーランドかな?と思って買った一冊。


過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。
啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たちがいる毎日は平穏無事に過ぎて行く。
…のはずが、突然の人事異動!
しかも配属先は超赤字テーマパークの再建チーム!!
ええっ?あの場所をどう再建しろと?!

テーマパークの経営会社には天下りの化石人間ばかりで
再建に向けてひとすじの光も見えてこない。
平凡なパパの孤軍奮闘は、とんでもない人達を巻込んで…。


あらすじはざっとこんな感じ。


買っておきながら、読み始めるタイミングを逃すとしばらく手をつけなくなるワタクシ。
これも随分とほったらかしにしてしまってたものです(笑)


でも最近、社内の新しいプロジェクトチーム立ち上げに関わることになり、
何か始めるってこんな感じになのかなぁと思って手に取ってみた次第。


設定は現代の役所に勤める公務員の話でも、
天下り人間の典型的イメージを背負って登場する会社ペガサスの理事長や、
上下関係や出世を気にする事務局長などのキャラ設定はまさにファンタジー。
さらに古い知り合いの演出家兼劇団団長がそのアウトローぶりで主人公を揺さぶり…。


まぁ現実的にこんなことは無いんだろうけど(というかあって欲しくない)、
でも問題はうまく終結してくれるから割とスッキリとした読後感を保証できる作品だと思います。


新しく自分に与えられた仕事にこんな展開は望んでないけど、
とりあえず関わるからには何か成果を残すお手伝いができたらいいなと思う今日この頃かな。

  


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『メリーゴーランド』
荻原浩 著
新潮社 2006年12月

:::キャベツの新生活:::

2009年04月02日 21時25分27秒 | BOOK
4月。

あちこちで「新生活」という言葉を目にする季節な気がします。

その言葉はただ燦々と輝くお日さまの光のような、
まばゆくてほんのりと暖かい春の光、

そういうイメージのように感じていました。


でもそれだけじゃなくて、
新しく何かを始めた分、手元から無くなってしまったものがあるわけで。

それに対する愛着や、あれこれまつわる思い出なんかが体の中をぐるぐる巡ったりして、
不思議なことにそういうのって別れを告げた後になって、大切だったことに気づいたりするんだよね。

プラスな要素であれマイナスな要素であれ、
自分から手放したものもあれば、
不本意な喪失もあったりもするけど、
でもそれらが今まで身近にあったことに「ありがとう」を言おう。


そして、ここからまた新しい生活が始まるんだ。


そんな風により一層思うようになったのは、この本を読んでからかもしれない。

もう、随分前に読んだから
この文章が直接的に本のストーリーを説明してるわけじゃ全然ないんだけど、

なんとなくそんな感情にリンクして思い出したので取り上げてみました。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『キャベツの新生活』
有吉玉青 著
講談社 2002年9月

:::家守綺譚:::

2009年03月27日 00時47分04秒 | BOOK
時として、人生には不思議なことがあるんです。

予期していなかった巡り合い。

偶然の再会が人とだったら嬉しいけど、その対象が一冊の本であっても結構嬉しい。



本棚の整理をしていたら、まだ読んでなかった本があったので

今週の通勤のお供にしました。

『家守綺譚』

私の中のベスト本、「西の魔女が死んだ」と同じ著者の作品です。

何か読みたい!って思いつつどんなジャンルが読みたいのか良く分からなかったんだけど、

読み始めたら「ああそうそう、今はこういうのが読みたかったんだわ!」って納得した感じ。

「セレンディピティ」ってやつですかね。


設定は今から百年くらい前のこと。

亡き友人、高堂の家に住むことになった綿貫征四郎は

少し世俗離れた職業の物書きでいるからなのか何なのか、

人ではない不思議な生き物たちと自然と関わり合うストーリー。



物語の始まりが、綿貫が高堂の家に住み始める春だったので、

ちょうど一年前に「今の時期にぴったり!」と思って買っていたはずが、

そのまま忙しかったからかどうかよく覚えてないけど、今まで置き去りにしてしまってたわけ。



主人公の物欲よりも物書きとして生きる信条を大事にしている、古風な人柄がなんとも好ましいですね。

(葛と萩の章ではちょっと所有欲にかられたりするけど。)

それは「西の~」に出てくるおばあちゃんみたいだけど、

でもおばあちゃんほど全てを達観しているような佇まいじゃなくて、

ちょこちょこ現れる高堂にからかわれて怒ったり、時々自分を情けなく思ったり、

そんな人間臭いところに親近感を覚えてしまう。

「…こういう思考が実は長虫屋と遭遇した余波であることは薄々察していた。自己を嫌悪する気持ちが八つ当たり的に展開しているだけのことである。そしてそれは更に自己嫌悪感を深める結果となる。こういうのを悪循環という。分かっていてやめないのを自虐的という。」

私は新潮文庫版を買ったんだけど、装丁は↑の写真の単行本の方が好きだな

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『家守綺譚』
梨木香歩 著
2004年1月

:::からだを感じよう:::

2009年03月11日 23時29分57秒 | BOOK
ちょっと前に読んだ本です。

婦人科系の悩みを持っている友達がいて、
その話を聞いていたら「女に生まれた以上、私も他人事ではないはず…」とふと思ったんっス。

それでちょっと関連した本を読もうかなぁって思った時に出会ったのがこの本。


勉強になりました。


「美しさ」についてとか妊娠・不妊・出産のこととか、
年齢的に気になるテーマが目次にずらりと並んでいて、
20代30代の人に読んでもらいたいという著者の意図がわかる気がしました。


当たり前だけど、
自分ほど自分の体調管理をすることができるベストパーソンは居ないんだよね。

体は気に入らなくなったからって捨てられるものではないし、
日々ちゃんと大事にしていかなきゃならないよなぁって思ったよ。


私はありがたいことに毎月来るべきものはきちんと来る方で、
「もしかして何か病気なんじゃないか…?」という自覚症状は今のところ無く。

生理痛もそんなにひどくないし、
まぁ若干イライラしてしまう時があったりして
これがいわゆるPMSかなーって分析してみたりしますが。

あ、自覚している症状としてはひとつ「万年冷え性」が挙げられるけど、
なんかもうそれが当たり前という感覚になってしまっているというか。

でも考えてみたら本当に昔からこんなに冷え性だったんだっけ…??
うーむ、なんだか自分の体なのに、けっこう無頓着だよなぁってことをこの本を読んで実感してしまったよ。

私も一度は婦人科検診に行ってみようかな…と思いました。

ところで。
婦人科に行こうかと思ってはたと気づいたのですが。
世の中の女性の皆さんはちゃんと基礎体温というものを測ってるんでしょうか??

ズボラな私は朝起きてすぐに体温計を口に挟んで5分…なんてことやってたら確実に2度寝しちゃう!!
って今までやったことなかったんですけど(苦笑)

でもこの本に感化されてしばらく測ってみることにしました。
買いましたよ、オムロンの「けんおんくん」!


それで何度も2度寝を繰り返しながら(笑)記録をつけていくとですね、
ちゃんと低温期と高温期のキレイに分かれたグラフができあがったんです。

おぉーすごーい

自分の意識ではないところできちんと時が刻まれて体の変化に表れてるんですね。
いやー、単純に人間の体って凄いなぁ

今更ながら人体の不思議を感じました。



これからはちゃんと自分の体調管理もできる大人になろうっと☆




*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

『からだを感じよう』
丸本百合子 著
クレヨンハウス 2002年8月

:::金曜日のパリ:::

2009年03月10日 23時21分32秒 | BOOK
図書館でまた本を借りてきたので、通勤中に読むことに。

元ニュースキャスター雨宮塔子さんのエッセイです。


「30歳を前にして、やりたいことを自分からやりにいく人生も悪くない」と、

TBSを退社し、パリでの生活を始めた彼女が、

異国でのひとり暮らしを通して見たこと、感じたこと、そしてそれらを通して見つめた自分自身について、

シンプルな語り口で綴ってきたものをまとめた本書。

もともとは雑誌『Oggi』に掲載していたものだそう。


『パリ』をキーワードに探して見つけた本だったんだけど、

文章からうかがえる自然体な空気感が読みやすくて、朝の通勤電車の中でも楽しかったよ。

内容はこんな感じです。(目次から抜粋してみました。)


 ・何しろ生きてる感じがする

 ・自分が選んだものに囲まれて、暮らしたい

 ・私もいつか、したいと思う

 ・ポンピドゥーの、幸せな場所

 ・幸せを実感しに、足を運ぶパティスリー


私もショートステイながら海外に滞在した経験があるし、

おととし行ったパリの雰囲気なんかを思い出して、雨宮さんの言葉に共感したりしながら読みました。

いいなぁ、蚤の市…。

私も食器類見るの好きだからなぁ…。(あまり料理はしないくせに。)


それにしても雨宮さんってパティスリーの青木定治氏と結婚してたんですね。

有名人の結婚に疎いから、これを読むまで全然知らなかったよ。



自分探しのパリへの遊学、そして結婚するまでに過ぎた3年間が詰まった本。

本文にもたびたび登場するカメラマン篠さんが撮った写真も素敵です。

もし読むなら文庫版あとがきまである小学館文庫でどうぞ☆


次は続編『それからのパリ』も読んでみたいな。

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

『金曜日のパリ』
雨宮塔子 著
小学館 2007年3月


:::パリ・下北沢 猫物語:::

2009年02月23日 21時28分34秒 | BOOK
2月22日は猫の日。

それにちなんで読んだ本です。

ピアニスト、フジコ・ヘミングさんはパリの家と下北沢の家で、合わせて20匹以上の猫を飼っているそうだ。

「猫と音楽があったから生きていけた。」

と語る、猫好きな人による猫についてのエッセイです。


猫と、パリの街や家の写真が素敵で、
フジコ・ヘミングさんの猫に対する愛情が優しく詰まった一冊です。


思えば私も割と猫が好き。


小学生の頃は、学校の帰り道の途中にあったアパートの、
駐車場に面したブロックの上で寝そべっている猫が好きで。
たまに給食であまった牛乳をもらってはおやつとして差し入れしてた。

中学生の時には、雨の日に子猫を拾って、
でも自分の家では飼えないので幼なじみのっちと一緒に里親探しに奔走したり。



本の中に、黒い毛並みのところどころに茶色が混じったサビ猫のソニアが登場するんだけどね。

この子がここ最近まで仲良くしてた猫にちょっと似ていました。


近所の公園にいる野良さんだったんだけど、去年の夏以降、会わなくなってしました。

その子は出会ったときにはもう成猫で、妙に足にすり寄って懐いてくるでもなく、
でも声をかけるとたまにちっちゃな声を返してくれる適度な距離感の野良さんでして。

たしか大学2年にタイに遊びに行った時、お土産にネコ缶を買ってきてあげた記憶があるから、
かれこれ7年くらいの知り合いだったのかな。


もう私自身、あまりその公園に行くことがなくなったっていうのもあるんだけど
なんとなくあの野良さんは、今はどこかへ旅立ってしまったような気がしてます。




下北沢といえば、今度「喫茶 ミケネコ舎」に行ってみたいなぁ。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

『パリ・下北沢 猫物語』
フジ子・ヘミング 著
阪急コミュニケーションズ 2007年4月

:::座右のゲーテ:::

2009年01月26日 23時09分30秒 | BOOK
今年の目標のひとつに掲げた「読書」。

まずは本を読む機会を増やしていこう!と思ったのだ。

私はそれほど読むスピードが早くないから、何冊も本を読むということは、つまりかなりの時間を使うもの。
日常生活の中であえて読書の時間を作るってのは、ちょっとハードルが高い。
だから、いちばん理想的なスタイルは電車の移動時間に本を読むというカタチ。

一時期、文庫を読んでいたんだけど、
「電車ってかなり揺れるし、なんだか乱視が進みそう…。」
「朝はかなり混み合う路線に乗っているから、スペース確保も悩みどころ…。」
と思ってもっぱら音楽を聴いて過ごすスタイルにシフトしてしまいました。

でもやっぱり、結構まとまった移動時間がある生活をしているワタクシ、
読書の時間を確保するなら通勤時間がベストだろう!
それには持ち運び便利な小さい本がいい!!

とはいえ小説だと、どっぷり嵌って乗り過ごしてしまう心配があるしな…。

そこで。

まずは新書タイプを読んで、読書しながらの通勤時間の感覚を掴むことにしようと考えたさ。
大体、これぐらいの分量を読んだら最寄り駅に着くぞ~って感覚をね♪

新書といっても何を読もうかなぁって昔の雑誌を引っ張り出して推薦本を探してみたら、
『座右のゲーテ』っていう本が紹介されていたので、とりあえずこれにしてみた。

サブタイトルが「壁に突き当たったときに開く本」だったからちょっと驚いたけど、
中身は『ゲーテとの対話』という本の中から言葉を拾いあげて、
それに著者の視点というフィルターを通したわかりやすい解説がついた
「具体的な活動・行動のススメ」の本でした

ふむふむ、こんな風に考えてみたら前向きになれて毎日の色合いが変わるのかぁ…って
読み終えた時に少しすっきりとした気分になれました。

個人的には最初の方の棟方志功のエピソードがいいなぁって思った。
「ハチミツとクローバー」のはぐちゃんにも絵の“神様”に出会う静かなシーンがあったなぁって思い出したよ。

:::ダンナ様はFBI:::

2009年01月09日 22時50分46秒 | BOOK
なんとなく新年を迎えた静かな高揚感から本を読むという目標を立ててみたはいいけど、
久しぶりに何を読もうかなぁって思って、過去に何を読んでたか自分のブログ見返してみたり。
そういえば小栗左多里さんの本とか読んだな読んだな~。
なんて振り返った矢先、
アンテナに引っ掛かってきたタイトルが本屋さんありまして。


じゃじゃーん。


最初は『ダーリンは外国人』を意識して題した小説かなと思ったんだけど、
中を見たら本当に元FBIの人と結婚した人のエッセイだったよ。

読んでみたらこれが面白いの。

元FBIというだけあって、威圧感あるアメリカ人との出会いに始まり、
そして結婚に至るまでのなれそめ。

さらに、新居を構える際のセキュリティやら家庭用シュレッダーの手配やら、
うむむぅ、さすがは元FBI視点が違うと思うことばかり、
著者である奥様がいろいろ経験されたエピソードが綴られています。

途中、ダンナ様直伝のプロファイリングについては
見た目が与えるその人の影響というのがいかに大きいかということを認識させられました。

たしかに生活感が溢れ過ぎたワーキングマザーってなんだかなぁって思うけど、
でもそんなに徹底して仕事できる女を維持しなくても…
なんてスボラ精神の私は思ったりもして。

でも。
私がこの本を読んですごいなって思ったこと。
この本を書いた人、すっごく努力家なんだろうなーと。
柔軟性というか、対応力というかさ。
そのレベルが高い人なんだろうなって思った。

だって「家庭用にシュレッダーを買ってくれ」って突然言われたところで
「そんなの売っているところ見たことないや。だから買えないよ、ごめん。」
ってさっさと言って済ませたりしないで、
そういったものを作っているであろうメーカーに問合せたりして、
ちゃんと行動しているところがすごい!

特に本の中では触れられていないけど、
きっと国際結婚をするにあたり、英語の勉強もしたんだろう。

ダンナ様のプロファイリング授業も、
「そんな知識なくっても仕事できるもん!」とか
ハナから否定したり食わず嫌いになったりしないで身に付けてるし。
(もしかしたらやる気にさせるダンナ様の心理的作戦がうまいのかもしれないけど。)

そういう新しい知識を吸収する素地があることって大事だよなぁって思うんだよね。
私なんて最近すっかり新しい知識を身に付けよう!って積極性が無くなって、
だからってこのままじゃダメだよねぇ、でもさー‥って感じだから、
単純にすごいなぁって思ってしまうのだ。
やっぱり仕事しながら輝く女性ってこういうところが大切なんだろうな☆

そんな自己啓発的要素もあり、
日常生活における危機管理の知識あり、
アメリカ人と日本人、育った経緯の異なる夫婦が仲良くやっていく秘訣についてあり、
いろいろ詰まって、それでいて文体が軽いタッチで読んで楽しい!!

そんな特徴を持っている本書です。


ハリーポッターと死の秘宝

2008年07月27日 22時04分33秒 | BOOK
とうとう、ハリーポッターと名前を言ってはいけないあの人との最終対決を見届けました。

7/23発売の『ハリーポッターと死の秘宝』日本語版を読んだんです。

早く読みたい②と思いつつ特に本屋さんに予約もしてなかったんだけど、
ひょんなことから木曜日に上下巻とも手に入り、さっそく読んでしまったよ。

感想は…
ネタばれになってしまうのはこれから読む人にとっては好ましくないと思うからここではあまり言えないけど…




面白かったです。ハイ。



10年の歳月をかけて紡がれた、壮大な物語。
これまでの伏線という伏線が見事に一本の主線に戻ってきた最終巻でした。

この結末を知った上で、もう一回最初から読んでみたくなったよ☆



思えば、私がハリーに出会ったのはまだ高校生の時。
当時、本好きだった私は図書委員で、
学校内に配る広報誌のオススメ本記事を書く担当になっていて。
個人的に好きな本を紹介しようかどうしようか考えてた時に偶然聞いていたラジオから、
ファンタジーの王国・イギリスで大人気の児童書が近々日本でも発売されるという話を聞いたのがきっかけでした。

9と3/4番線から発車する汽車に乗っていく魔法学校が舞台のファンタジー・・・。

なんとなく気になって、さっそく仲良しだった学校の司書さんに
「今度『ハリー・ポッターと賢者の石』という本が出るので買ってください!」
とお願いし、さらに一番にそれを読ませてもらって大ハマリ!
さっそくオススメ本として紹介したのでした。
そういう意味では割と早くからポッタリアンになった一人だと思う。(・・・って勝手に自負してるんですが。)




そんな風にハリポタ好きになってしまったもので、
4年前、幼なじみの「のっち」とロンドンに行った時には、キングスクロス駅の魔法界の入口を見てきたよ♪
(この男の子がすっごく可愛かった!)
もう11歳はとうに過ぎてしまったけど、ホグワーツ入学の手紙が来たら迷わずここを通りたいぜ!


さて、これから文庫版を1巻から揃えて読み返そうと思います


でもこのシリアスな世界、映画ではどんな風になるんだろう。
けっこうダークな内容になるのでは??

久しぶりに本の話題でも・・・

2008年05月20日 22時37分42秒 | BOOK
今度、私の大好きベスト3に入る本が映画化されるのでご紹介。



映画公式サイト:西の魔女が死んだ

原作に思い入れがあるとキャスティングによっては見たくないと思ったりしがちだけど、
予告編を見る限り、イメージを崩さない人たちが出演してて期待度アップです。

このお話は主人公の中学生の女の子まいが、大好きなおばあちゃんの死の知らせを聞いて
おばあちゃんと過ごした日々を回想する形で始まります。

2年前、彼女は学校でいじめにあったことから、
母方のおばあちゃんの家にホームステイをすることになるんだけど、
実はこのおばあちゃんは魔女の血をひいていて、そこでまいは魔女になるための修行を受けるの。
魔女修行、といっても決して空を飛んだり姿を変えたりとかいったファンタジーに走るのではなく、
早起きをして、自分のことは自分で決める、という日常の中で自分の感性を磨くことが
魔女になるための修行だと、日々の生活を通しておばあちゃんは教えてくれるのです。

おばあちゃんの教えを素直に、そして時に反発したくなりながらも
自立の方法を覚えて成長していくまいの姿を自分に重ねて読み進めたくなります。
とにかく最後に不思議な幸せ感が残る作品で、また読み返したくなる大好きな本です。

もうひとつ、原作者の梨木果歩さんには「裏庭」という作品があって
(私がこの作家さんに出会った最初の本でした)
こちらもまいと同じ年齢の女の子が古い洋館から異世界へ迷い込み、そこで自分の心の闇と向き合い成長していくお話。
導入部はナルニアのようだけど、読みすすめていくとちょっと村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のような、
ちょっとアンニュイな空気が漂う作品でこっちはこっちで好き。


映画は6月後半より公開されるそうです。
おばあちゃんの家や、まいのサンクチュアリがどんな風に映像化されているのか、
原作の雰囲気をそのまま生かしていればきっと癒しの空間が広がっていることでしょう。


のだめカンタービレ

2007年03月20日 19時07分02秒 | BOOK
ちょっと前まで、ドラマで「のだめカンタービレ」やってましたね。

漫画をまっちゃんに借りて、出てる単行本ぜんぶ読破しました!
ありがとう!まっちゃん!!
やっぱり面白いよね、変な人々の集まってる漫画って(笑)

この前、会社の先輩にのだめっぽいよねと言われて、
プチ複雑な気持ちになったワタクシ。
一体いつ変キャラだということを見抜かれたんだろう…
会社ではおとなしくしているハズなのに・・・と。
どの辺がか聞いたら、「なんとなく喋り方とか」と返ってきました。
良かった、部屋汚そうとか、風呂場のぞいてそうとか言われなくて(・・ホッ)
だけど残念ながらあんなにピアノ弾けないし、耳コピできないし、
さらに言うならのだめほど胸もありません。。。(涙)
でも漫画を読んで、久しぶりにピアノ弾いてみたくなったよ☆
(ちなみに上野樹里ちゃんに似てるねって言われたこともあるんデスヨ♪)

中学生の時はブラスバンド部でホルンを吹いてたから、
練習風景のシーンを読んでるとその頃を思い出させてくれます。
指揮を振ってた部活顧問の音楽の先生は、千秋みたいにネチネチ系だったので、
夏のクーラーもない音楽室での合同練習は果てしなく辛かった。。。
とはいえ、みんなで綺麗な音作れた時はやっぱり楽しかったし、
良い思い出だなぁ。しみじみ。

個人的には、親友がオーボエ吹いてたこともあって黒木君が好き
千秋を振り回しつつ、時に献身的な妻となるのだめはある意味良い女の子のお手本かもとか思ったり。
ま、部屋は汚いし料理はできないしで、生活能力はだんぜん千秋の方が高いけどね(笑)

『yom yom』を読む。

2007年01月21日 22時10分05秒 | BOOK
今日、『yom yom』創刊号を買いました。
このYondaくんの可愛い装丁が目に飛び込んで。
しかも目次を開いたらお気に入り作家、梨木香歩さんの名前があったものだから即買い!

680円で様々な作家の短編が読める『yom yom』は、
言うならばお菓子の詰め合わせでしょうか
なんて、どうして私はすぐ食べ物にたとえてしまうんだろう(苦笑)

100%ORANGEのイラストが好きな私
彼等がYondaくんを手掛けることになってから、新潮文庫を買うようになったのだ。
(起用した新潮社の人、ワタクシのツボを心得ててすごいわー)
というのも、裏表紙についてるマークを集めて絵本をもらおうと思っててさ。
できればマグカップとパラパラマンガも欲しいんだけど、
さすがになかなかそんないっぱい読めなくて買えなくて
まだまだ道のりは長い。。。

誰かまわりに新潮社に勤めてたりしないかなぁ
で、Yondaくんグッズもらってきてくれないかなぁ。

そんなこと思いながら、とりあえず今は『yom yom』の表紙で癒されてるのです

女性が28歳までに考えておきたいこと

2007年01月18日 22時10分49秒 | BOOK
『女性が28歳までに考えておきたいこと』
anan等の雑誌でお馴染みの心理学博士 伊東明氏の著書。

これはお姉ちゃんの25歳の誕生日にプレゼントしたもの。
けど、もう28歳を迎えてしまったので
今は本書のタイムリミットまで残りあと4年の私の本棚に入ってるのだ。
しかし、
最近なんだか自分って22歳くらいで成長がストップしてる気がする。。。
そこからマシになった点ってなんだろうなぁ、と。

もっともっと素敵になりたいって思ってるけど、
その尺度ってときどき変わったりするじゃない?
やりたいこととかも、
今はこれがいいって思ってたことが、
もしかしたらすごい後悔することになるかもしれないし。
日焼けサロンに通ってた人が何年か経ってシミに悩まされる展開みたいな。
(とはいえそんな来るかもわからん後悔恐れて何もしないのはアホらしくて絶対に嫌だけど。)

じゃあ、どんなこと考えてけば素敵に歳を重ねていけるのか、
他人の意見を聞いてみよっかな。
というわけで、改めて本の紹介を。

恋愛心理学の第一人者から、
恋も仕事もひとりの時間も、全部をもっと満喫できるようになりたい人へ
幸せになれるヒントとレシピがたくさん詰めこまれていますよ。

それにしても、
“―「強運な女」になる秘密 あなたの“未来のハッピー度”を10倍アップするガイドブック”
ってなんか強調しすぎじゃない?(苦笑)
このコピーからイメージするほどすんごいことが書かれているかっていうとそうじゃないんです。
いろいろと悩むことが多い20代(一般的にこの年までには!と結婚リミットに想定されてる28歳前の)女性に向けて、
伊東氏からの「ぜひこんな風に歳を重ねてください」な提案が並んでいるのです。
これを読んで
「そうか、じゃあできることからやってみよう!」
って思うか
「幸せになるために本当にこれらが必要か?!」
って思うかは読者次第・・・☆

こういう自己啓発本に手を出す時って、
何か始めたいなぁ
とか
何かやらなきゃなぁ
って気持ちが膨らんでる時。
そういうタイミングがあったら前向きに行動してみる。
これが良いチャンスのきっかけであり、
簡単にできそうでできない、
つまりけっこう重要なことなんだろうと思う。

私は考えておしまいってことがとても多いから。
この本を再び開いてみた今、
きっとこれは何かアクションを起こすべきタイミングな気がする。

「考えたら、行動する」を始めなくては。
うーむ、基本だらだらりーな性格にゃ難しいなぁ

私の恋愛参考書。

2007年01月14日 19時59分52秒 | BOOK
大型の本屋さんへ行くと、
女性向けコーナーというのがあって
恋愛とかおしゃれとか、
女性企業家になるにはとかそういった本が一堂にそろってる。
(ミリオネーゼ・・・とかリセットダイエットとか、
よく置いてある本は大体立ち読みでざくっと目を通してみるみじゅんです。)
なかでも多いのはやっぱり恋愛に関するモノなのかなぁと思ったり。

前置きが長くなりましたが、
あまり本を買わない私が恋愛参考書として家に置いてあるもの。
それは田辺聖子の『新源氏物語』です。



もともとは姉が買ってて、
大学受験の時に譲り受けてそのまま持ってるのだ。

平安貴族の源氏と彼を取り巻く姫君達を見ていると
時代は変われど男女の駆け引きで根本的なものって
あまり変わってないんだなぁって思ったりする。

身近にいる友達を登場する女性達に当てはめたりすると面白いの。
例えばくろちゃんなら夕霧の妻、雲井乃雁とか。
嫉妬して夕霧宛の落葉の宮からの手紙を読んじゃったりするけど、
基本可愛らしいキャラなもんだから夕霧は彼女を憎むことができないんだよね。
会社の同期のじゅんちゃんなんかはその素直度からして紫の上の格だよなぁとか思って、
彼氏と長続きしてるのはそこに要因があるのかなぁと分析してみる。

誰もが六条御息所のような狂気に似た嫉妬を抱いたり、
葵の上みたいに好きな人の前で素直になれなかったり、
紫の上のように愛される幸せを得ると同時に絶対的な孤独を味わうのだ。
そういう恋愛模様と華やかな貴族の暮らしぶりを丁寧に書いているこの本はいいんですのよ。

ちなみに4年間通ったあの大学に入るのを確実にしたのは、
古文の試験で源氏がまんま出たからじゃないかと思う。
自習時間、予備校のテキストはそこそこに、
あとは高校の図書室にあったマンガばかり読んでて
『あさきゆめみし』もばっちり読んでた私にあの設問はサービス問題だったよねー。
おかげで楽しい学生生活と良き友達に出会えたと思うとまさに導きの書!(んな大げさな)

だからセンター直前で忙しい受験生達よ、
息抜きには源氏を読むべし!
気がつけば受験時代から6年も経ってて(!)今の出題傾向なんて全然知らないけど、
中堅以下の文系私立大学ならきっとどこかしら出題するんじゃないかなぁ。