今夜はすき焼き♪

近所の猟師さん、「シシが獲れた」とおすそ分けをくださった。
てなわけで、手元にある野菜ですき焼き♪



肉より厚揚げが目立っているが…
移住以来、わざわざ食材を買うということがほぼなくなり
大好きだった豆腐もめったに口にしなくなった事務局…
この厚揚げもいただきもの。。ありがたし。


もちろん熱源は炭。


あんまり寒いので、七厘のほか 火鉢も出動して暖をとる。

どこの山村でも同じことだと思うけど、
色川でも、田畑の獣害が年々深刻化している。
一方で、猟師さんの高齢化が進み、若手はなかなか育たない。
あと5年、10年経ったとき
今のように獣の肉をお分けいただけなくなるのはもちろん、
獣害もどうなっているだろうかと想像すると、ぞっとする。

「もともと野生動物の棲み処を奪ったのは人間」。
それはもちろん、理屈のうえではそうだろう。
けれど、そんな言葉を都会の人間が発しても、なんだかむなしい。
獣害の痛みや恐怖を当事者として背負いながら、
それでも否応なしに目の前の現実から「共生」の可能性を探る、
という作業がどれだけ大変なことか…
そして、今 日本人の大多数が生活する都会という場所、そこでの暮らしが
どれだけ目に見えない犠牲の上に成り立っているか、
少しでも思いを馳せてから、言葉を発するようにしたい。

私も都会で生まれ育ち、たった3年 山里で百姓修業をしてきているだけ。
本来、まだ何も言える立場じゃない。
何か言葉を発する前に、このシシの味をしっかりかみしめておこうと思う。
自分がこれをいただけるということが、決して「当たり前」ではないこと
自分がこのお肉を口にするにふさわしいかどうかということを
能天気に「おいしーい」とか言いながらも、常に意識していたい。
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こんにゃく作り

年末年始に2回、こんにゃくを作った。
先生は、事務局の師匠=お向かいのおばちゃん。
なんでもできる「手利口」な方だけど、こんにゃく作りでも名高い。
つくづく恵まれた立地に感謝。。

●1日目。こんにゃく芋を炊き、灰汁を作る。

10月頃に掘って、干してとっておいたこんにゃく芋。


お向かいのおばちゃんが一昨年まで作っていた茶畑には
いっぱいこんにゃく芋が植わっていて、
私が引き継いでからも順調に増えて育ってくれた。

※こんにゃく芋は、日当たりのよい畑より木陰のほうが好きみたいで
 色川では茶畑によく植わっている。あと柿の木の下とか。

※こんにゃく芋は「手を嫌う」といって、
 人によっては 何度植えても不思議と消えていく、育たないということがあるらしい。
 今のところ、私が手を入れてもちゃんと育ってくれるので
 この手は嫌われていないらしい…

※この芋、小さいほうが1年もの、大きいほうは2年ものと推定。
 小さいほうがきめが細かく、大きい芋を使う場合は小さい芋を混ぜるとよいとか。

この芋を、適当にカット。

これで1kgちょい。

これを、皮つきのまま、おくど(かまど)で炊く。
「1日かかる」といわれ、朝7時過ぎから炊き始めるが
ゆずとりなど適当に別の仕事をしながら、ときどき薪をくべて
昼前には十分に箸の通るやわらかさに炊けていた。

「時間がかかるから、ガスらで炊きよれんよ」とおばちゃん。

芋のかかった羽釜をいったん火から下ろし、
かんすを火にかけてお湯をたっぷり沸かす。
バケツに、ためておいた「きれいな灰(※)」を入れ
カンカンにわいた湯を適量注ぎ、棒でかきまぜる。
しばし置いて、上澄み液を漉したものが「灰汁」。
これがこんにゃくの凝固剤になる。

※「きれいな灰」とは、紙などの不純物を入れず、
 できればカシなどの雑木(杉桧が混ざっても大丈夫だが)を燃したもの。
 風呂釜やおくどで貯めて、「とおし」(ふるい)でお掃除しておく。

※灰汁を作らず、石灰を買ってこんにゃくを作る人もあるけれど
 向かいのおばちゃんは木灰しか使わない!

さて、灰汁を作っているうちに、
火から下ろしておいた芋は素手で触れる程度に冷めている。


冷めきらないうちに、皮をむく。


適当に手で潰しておく。

ここまでで、前日準備は終了。


●2日目。こんにゃく作り本番。

まずは、おくどで羽釜にたっぷり湯を沸かしておく。

前日、炊いて潰しておいた芋を、湯とともにミキサーにかける。
ミキサーのなかった時分は、臼に入れて杵でついたとか。

十分に砕けて、どろどろになった芋を、たらいにあけて手で練る。
練っているうちに粘りが出て、固く、重たくなってくるので、適当に湯を差す。
このときの湯の加減で、仕上がりの固さが決まってくるとか。
何しろ、よく練ることが最大のポイントだそう。

十分に練れたら、灰汁を適量加え、さらに練る。
この灰汁の加減も難しく、たっぷり入れればよく固まるというものでもないらしい。
はじめは分離している芋と灰汁とが、練っているうちに「とじて」くる。


こんにゃくを練り続けるのはけっこうな重労働。
私たちのはつい1kgばかりだけれど、おばちゃんのほうは大量に作るので
近所のおじさんたちが、見学がてらお手伝いに来ていた。

灰汁が十分にとじたら、とうとう仕上げ。
型に流し込んでならし、


沸かしておいた湯で、


茹でる。

この写真で、事務局の同居人が使っているのは、こんにゃく専用の型だけど
お盆でも代用できるし、手で丸めて成形してもよい。

茹でること、10〜15分。
水に取り、しばしさらせば、手作りこんにゃくの完成!
今回は、正味1kgちょいの芋から、大きいのが14丁とれた。

できたら、ほっとするのもつかの間、
どこにどれだけ配ろうか…という段取りで頭がいっぱい、
自分たちで食べる時も味わうことで頭がいっぱい、
というわけで、年末年始に2回で合計28丁も作っておきながら
なんと完成写真をとりそびれてしまった。。
今年分の芋は使い切ってしまったので、来年までお待ちください…

わさび醤油でよし、ゆず味噌でよし、からし酢味噌でよし。
年末に作った分は、おせちの煮しめにも入った。
それにしても、店に行けば…買ったことないけどたぶん1丁100円とか?
もっと安く買えるのだろうか。
自分で作れば、これだけの手間がかかるもの。
都会におったときは、好きで何気なしに食べていたけれど
今では「ごちそう」だと身にしみて思う。
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今年もよろしくお願いします…

あけまして〜という挨拶が通用する間に記事を更新できなかった。
不覚…
というわけで、寒中見舞い申し上げます。
こんな調子ですが、今年も暖かく見守ってやっていただけると幸いです。。

さて。
年末から1月にかけては、なんだかお客さんが多かった。
事務局の小学校時代の同級生と、その友人たち 御一行様が
色川で年越しをしてくれて、年末年始はとても賑やかだった。
彼女たちの助けを借りて、今年も無事「ゼロ円おせち」ができたのだが
写真をとりそびれてしまい…
代わりに、事務局の同級生がこちらのブログで記事を書いてくれているので、ご紹介。

朝、目覚めると氷点下だったりする今日この頃、
寒くてなかなか体が動かないのだけれど、
寒いこの時期ならではの食品加工にいそしんでみたり。


なれずしとか。


めっちゃ少量のたくあんとか。


今回のたくあんには、ぬかと塩のほか
うこんと、なすびの葉を入れてみた。
どんな出来になるやら。

年末に、木から落ちたりとげに刺されたりしながらとったゆず、
果汁を搾ったり、正月料理に使ったりした残りは、
飲めないくせにゆず酒にしてみたり、


ゆべしに挑戦してみたり。

十津川とか龍神とかでは昔から作られているようだけど
色川では聞かない。
とりあえず、適当に甘みをつけた味噌をつめて、


蒸してみる。


こんなかんじ。

今は、吊って干しているところ。
どんな出来になるやら。。

もちろん、自己流の怪しげなものばかりなく、
ベテランのおばちゃんたちに学んだりもしています。
たとえば…


色川の誇るお料理名人のお宅で、おまぜ(まぜずし)講習会。


欲張って、お赤飯まで教えていただいた。

ちなみにこの大きい半切り、ひとつの材をくりぬいて作ってあって
おそらく大正時代? からこのお宅に伝わるという年代物なのだけれど、
たいそう使い心地がよく、感動!
すし飯を、だいぶやわらかめに炊いていたけれど
この半切りが余分な水分を吸ってくれるのか、
すし酢を入れてもベチャッと潰れたりしない。
(事務局は恥ずかしながら過去数回、酢飯を半殺し状態にしてしまっているが…)

そんなこんなで、事務局業務のかたわら
立派な百姓のおばちゃん…じゃなかった、花嫁さんになれるよう
修業しております。。
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子牛(生後10日)



この子の名前をどうしよう?と悩みに悩んで…
この子の母親、ゆり、の名前を連呼してみる…
ゆりゆりゆりゆりゆりゆりゆりゆりゆりうりうりうりゅうりゅうりゅう…
というわけで

命名 りゅう
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子牛速報

昨晩(10月31日)、無事に産まれました!
予定日より1週間以上遅れ、だいぶ気をもみましたが…
関係者が棚田を守ろう会の作業に出てしまい、誰もつきそっていない間に
あっさり産んでしまってました。。
やたら人懐っこい男の子です! 母牛ゆりも元気です。
写真は追って掲載しますが、まずはご報告まで…
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牛のお産…

百姓塾発足とほぼ同時に、この世に生を受け、塾とともに育ってきた牛 ゆり。
今年1月12日に種付けをし、一発で妊娠。
予定日はこの10月23日でした。

…がっ、10月26日現在、
兆候は徐々に強まっているものの、まだ産む気配なし…
予定日前夜には牛舎に泊まり込みまでしたのに、
あまりにも様子に変化がないので 今では時々様子を覗きにいって
「まだやなぁ」と引き返すばかり…
1週間くらいは前後することもあるようなので、引き続き観察を続けます。。

母体も子牛も無事に、お産が済みますように。
無事に産まれたら、子牛写真とともにご報告しますー
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柿の渋抜き

昔から、雨栗日柿、というそうで。
雨の多かった今年、栗は豊作、柿はさっぱり。
思い起こせば、晴れ続きだった昨年は確かに逆だった。
昔の人はすごいなぁ。

昨年持て余すほどだった事務局の庭の柿は、見事に1つも実らなかったのだけれど
事務局の百姓の師匠・向かいのおばさんから
「猿を呼ぶから、うちの渋柿採ってええよー私は好かんから、全部持ってってええよ」
とのありがたいお言葉!
「こんな天気やから干してもあかんし、あわして(渋を抜いて)みたらば」
との勧めに従い、台風前に採らせていただき、教わった渋抜き法を台風のさなか試したら、
台風の過ぎた頃にはおいしくいただけた。
以下、備忘録。

【用意するもの】
渋柿
わらびしだ(茶畑になんぼでも生える、食べられるわらびに似て非なる雑草)
ひつじばえ(稲刈り後の株から生えてくるひこばえ)
※ひつじばえのほうが香りがよいが、新しい青い藁でも代用可能

【手順】
1、わらびしだとひつじばえを、適当な量とってきて、適当にきざむ。
(今回は、渋柿が15個しか生ってなかったので
 わらびしだもひつじばえも、適当に集めてみたら柿と同量くらいあったかな…
 とりあえず、おばさんが指で示してくれた大きさを思い出しつつ3寸くらいにきざむ)

2、1を水から1時間ほど煮出す。水が茶色くなる。

3、指をつけてみて、しばらくしてあちっと引き上げるくらいの温度まで冷ました2を、瓶に詰めた渋柿にかける。その上に煮出したわらびしだをフタのように乗せる。
(温度が高すぎると柿が煮えてしまうので注意)

4、ここまでの工程を夜やったとしたら、翌朝 漬汁だけ鍋にとって温め、また同じくらいの温度にしてわらびしだのフタの上からかける。夕方帰ってきたら同じく漬汁を温めてかける。

5、2〜3日続けて、味見してみて渋がぬけていればできあがり。まだ渋ければ温めてかけて放置、をいい頃合いまで続ける。

事務局、去年はヘタに焼酎を塗って密閉して置いておく方法を試したけれど
きちんと密閉できていなかったようで、やわらかくなる割になかなか渋が抜けず…
渋が抜けた頃には発酵しはじめていた。。
この方法のほうが、早く確実に渋が抜ける感じ。
しかも、ひつじばえの香りがなんともいえずよい!
ブログには香りが載せられなくて残念。。
渋柿とわらびしだとひつじばえを入手できる方は、ぜひお試しあれー
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台風。

18号台風がやってきて、去っていった。

色川内では、あっちこっちで 木が倒れたり、小屋の屋根が飛ばされたり
橋が流されたりといった被害が出たけれど、幸いけが人はなかったようで…
事務局にとっては、色川に来て初めて、それも
築百年以上・20年間空家だった古民家をお借りして初めて迎えた、大型台風の上陸。
少々不安だったけれど、大雨でホースが流され水が止まったくらいで
家そのものには支障がなく、一安心。。
1人暮らしの若者たちが事務局に集結し、トランプしたり喋ったりしながら過ごしたので
猛烈な雨風も怖くはなかった。

停電がなかなか復旧しなかったおかげで、
7日の22時ころから9日の16時ころまで、ほぼ2日間電気なし生活という
貴重な体験をさせてもらった。
電話も通じず(携帯も色川一円圏外に)、ネットもつながらず…
とても平穏な2日間。
ロウソクの灯の下で、七輪で料理をして、夕飯を食べて、語らって。
とても贅沢な時の流れを満喫した。

不便は特別感じなかった。
電話が通じないのも、慣れてしまえば快感。
冷凍庫の中身が唯一心配だったけれど、考えてみれば溶けて困るものも大して入っておらず…
あー、ほんとは電気なんていらないんだな、と改めて実感。

音信不通の間ご心配くださった皆さま、ありがとうございます。
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十五夜

長雨続きが、一転 雲ひとつない晴天に恵まれた10月3日(旧暦葉月十五日)。
午前中 前日までの大雨で止まった水を直す。
今月から同居人(注:同性です)のできた事務局、
水の復旧のしかたをご案内しつつ、山道を行ったり来たりして
あーでもないこーでもないと試行錯誤、2人がかりで3時間以上かかる…


事務局の水源。家の裏から山道を歩くこと15分の湧水。

午後は、茶畑の肥入れ…
ざっと3.5tの牛糞を、1袋30kg弱に袋詰めして、担いで、
足場の悪い段々の茶畑で、畝間を行ったり来たりしながら撒く。
ハタチそこそこの男子2人と、3人での作業…
20代後半、まだまだ嫁入り前の事務局には、いささかキツすぎた……


車の横づけできない細長い茶畑では、肥を担いで歩く距離がながーい。

そんなハードな1日の終わり、牛糞まみれのへとへとの体で、
ここ撒けばおしまい! という最後の茶畑で、
山の木々の合間から現れた月は、そりゃーもうでっかくて…

ススキと萩の花と、秋の収穫物あれこれ、そしてもちろんお団子をお供えして、
今日1日、一緒に働いた3人の仲間たちと 一緒に月を見て、ご飯を食べて、
今後の活動について、わくわくするような熱い話し合いをした。
そんな最高の十五夜。
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9月のまとめ―稲刈り、脱穀。

稲刈りに追われる間に、気づけば9月が終わっていた。。

自分の田んぼを刈る前に、
お世話になっているよそさまの田んぼにお邪魔したり、
棚田を守ろう会の棚田に行ったり。
(ちなみに田んぼ仕事の合間には、茶畑の草取りや肥入れをしたり、
 秋冬野菜の播種・定植をしたり…)

自分の田んぼは、8枚(約1反5畝)あるうちの
広い3枚(約1反)をバインダーで刈り、小さい5枚(約5畝)を手刈りした。

稲は、刈ったらおしまい…ではない。
色川では、ほとんど皆 ナル(サガリ)にかけて天日干しするので
脱穀を終えるまで、天気を気にし、獣害を気にし…の日々が続く。


ナルにかかった稲。

5〜6日天日干ししたあとは、脱穀。
ふつうは自走式ハーベスターという機械を入れるけれど、
事務局の田んぼでは、東京から学生さんが手伝いに来てくれたおかげもあり
すべて足踏み脱穀機による人力で済ませることができた。


色川の田んぼに、若者がいっぱい♪


足踏み脱穀機。
ペダルを踏むとドラムが回転し、ドラムについた羽根が稲穂を一粒一粒とばしてくれるしくみ。

通常は、モミが飛び散らぬようにカバーをつけて使う。

人材豊富だったので、脱穀機を2台使い、1台3人態勢で回す。

とばしたモミは、トオシ(ざる)でワラくずなどのごみを取り除き、
さらにトウミにかけて実の入ったモミと空のモミとを分ける。


トウミの使用法を実演する事務局(塾生撮影)。

9月は好天に恵まれ、さげている稲を雨にあてることなく取り入れることができた。
今年は天候不順(開花期の8月が梅雨の延長のような雨続きで受粉不良)のため
収量が例年の5〜7割、という人が多かったけれど
もとより成績の悪い事務局、今年も豊作といわれた昨年と大して変わらず…

脱穀をすべて片づけた翌日から、長雨に突入。
雨の前に、石油フリーで脱穀を終えることができたのは、応援に来てくれた皆のおかげ。
この場を借りて、改めてお礼をいいます。ありがとう!
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