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ブック・ライフ・カフェ 

~TOKYO・ヨコハマのカフェめぐり~ 私が出会った幸せスイーツなひととき報告&時々読んだ本の紹介をします☆

:::女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方:::

2010年01月12日 18時23分00秒 | BOOK
新年最初に載せる読書日記は、
今年28歳を迎える私にはギリギリセーフめ?(苦笑)な本です。

実際、去年の秋に買って読み終えていたものなんですが、
タイトルの通り、女性ファイナンシャル・プランナーの著者が20代の女性に向けて
お金の貯め方について教えてくれているもの。

ただ単に貯め方を教えてくれるだけではなくて、
「まず自分の夢や人生計画を描いて、それに合ったマネープラン、キャリアプランを考えるべき」という
お金を貯める基本理念(?)も伝えてくれるので、読んでいて前向き頑張ってみよう!
という気になる気がします。

年末ジャンボ宝くじが当たってれば、この本の必要性が薄まるはずだったのに…。
私も次からはぺーさんみたいに
連番とバラとひとつずつ買うようにしてみようかなぁ(笑)


去年読んでブログに載せた本は24冊。
今年はそれより1冊でも多くアップさせたいな

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』
中村芳子 著
三笠書房 2009年7月

:::巻くだけダイエット:::

2009年12月21日 00時42分22秒 | BOOK
前日記に続く話題。

私がセレクトしたクリスマスプレゼントはというと、こちら↓



『巻くだけダイエット』

あらちょっと二人と路線がズレてた?!
やばい空気読めてなかったかしら。。。

この前まっちゃんが炭水化物抜きダイエットを始めたって言っていたから、
食事療法といっしょに軽い運動も大事かな~と思って買ってみたんだけどね。


というか、私自身が欲しいな~と思っていたジャンルだったもので(笑)

ここ約10年くらい変化のなかった体重が、最近になって増えてきてて、
考えてみたら年齢的に意識して「基礎代謝の維持」とか「冷え性緩和」とか、
きちんと自分の健康を守るメンテナンスしていかないと行けないよなー、と思ってまして

この本はすごい平積みされて目立ってたことと、
「巻くだけ」と言いつつ、付録のゴムバンドを体に巻いて「ハイ、おしまい」ではなく、
ちゃんと運動する必要がある内容だったので選んでみました。
(運動要らずダイエット、ってなんだかちょっと胡散臭い気がして。)

とはいえタイトルで「巻くだけ」と表現するなら、軽いストレッチ運動すらなくても
本当に巻くだけでみるみる痩せてしまうという内容の本であってほしかった。
そんなひねくれ&歪んだ考え方をしてはいけないですかね。
(ま、苦労しないダイエットはそうそう無いと思うけど。)

ゴムバンドで体の歪みを正すということを提唱している本書は、
このゆがみまくった私にこそ必要な本かもしれない・・・。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『巻くだけダイエット』
山本 千尋 著
幻冬舎 2009年6月

:::パラレルワールド・ラブストーリー:::

2009年09月18日 20時16分04秒 | BOOK
会社の人から薦められて、初めて読んだ東野圭吾の本。

同時進行で展開するふたつのストーリーに登場する人物は一緒なのに、その人間関係が違うのです。

そんな設定が面白くて、2日間の通勤時間で一気に読んでしまいました。


ラストがHAPPYってわけではないので、その点は・・・。でも面白かった。

昔はこういう結末も好きだったんだけど、今は読み終えた後にポジティブな気分になれる方が好きかな。

本の世界にどっぷり浸るタイプだから「あぁ楽しかった!ラスト幸せになれてよかった!」

という方が、現実世界に戻った時に良い心境でいられる気がするのです(笑)

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『パラレルワールド・ラブストーリー』
東野圭吾 著
講談社 1998年3月

:::パリのレッスン:::

2009年08月08日 20時18分28秒 | BOOK
パリに関する本を…と思って手に取った文庫。

調香師になることを夢見て、パリの養成スクールに留学した著者の体験を綴ったエッセイです。

表紙を見た時は副題が「夢をかなえること、自分らしく生きるということ」だったから、
調香師になるまでの道のりを書いて、夢を叶える素晴らしさを説く本なのかなと思ってたら、
それよりもパリで暮らす中で見えてきたフランス人の生き方を描いて、
そこから自分らしく生きるとはどういうことを説明してくれていた本だった。

パリの街並や行事、パリに住む人々の描写を読んでいると
旅行した時のことが思い出されて、
ずっと住んでたらこんな体験をするんだろうかと未知の世界を想像して、
ワクワクしながらあっという間に読み進めていってしまった。

***********************
『パリのレッスン』
新間美也 著
光文社 2000年8月

:::ポケットに名言を:::

2009年08月07日 20時30分43秒 | BOOK
ちょっと20世紀の読み物を、と思って

寺山修司による名言集を選んでみた。


これは随分昔に一度読んだことがあって、

でも今読んだらそれはまたそれで、

その後さらに人生経験を積んだことによって

名言を違う形で捉えるようになってるかもなぁと思って。


とはいえ、自分が昔どんな名言に共鳴したかは

もう全く覚えてないんだけどさ。


さて、気に入った名言を挙げてみようかな。

まずは『平家物語』から。宇多田ヒカルも歌詞に引用していた名文。

  おごれる者も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
  たけき者もついにはほろびぬ、ひとえに風の前の塵に同じ。


その他・・・


幸福とは幸福をさがすことである。 ―ジュール・ルナアル
 
 
  嫉妬はつねに、恋とともに生まれる。
  しかし、必ずしも恋とともに死にはしない。 ―ラ・ロシュフコォ伯爵『箴言』


希望はすこぶる嘘つきであるが、とにかくわれわれを楽しい小道を経て、
人生の終りまで連れていってくれる。     
                       ―ラ・ロシュフコォ伯爵『道徳的反省』


  天才とは99%が発汗であり、残りの1%が霊感である。  ―トーマス・エジソン


三本のマッチ一つ一つ擦る夜のなか はじめはきみの顔をいちどきに見るため
つぎはきみの目を見るため 最後のはきみの唇を見るため
残りのくらやみは今のすべてを思い出すため きみを抱きしめながら
                       ―ジャック・プレヴェール『夜のパリ』

  花も嵐も踏み越えて
  行くが男の生きる道
  泣いてくれるなほろほろ鳥よ  ―西条八十『旅の夜風』


生活。
よい仕事をしたあとで 一杯のお茶をすする
お茶のあぶくに きれいな私の顔が
いくつもいくつもうつってゐるのさ
どうにか、なる。             ―太宰治『晩年』


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『ポケットに名言を』
寺山修司 著
角川書店 2005年1月

:::働く女性の24時間:::

2009年08月05日 23時31分26秒 | BOOK
8月に入って、

新しい配属先での風景も大分慣れてきたかな。


でも仕事の方はというと、
本当に新しいことばかりで、そろそろ自分のキャパ一杯になってきた気がする

忘れっぽい性格なので、土日を挟むとふりだしに戻ってしまう気がして、

教えてくれている先輩に申し訳ない気持ち。

とはいえ一週間ぶっ続けで働きたいなんて思わないけどさ(苦笑)

だって、生活の基盤として仕事は大事だけど

人間、仕事だけでは楽しく生きていけない生き物ですから


社会人5年目になって、部署異動を経験して、

また仕事に対する自分の姿勢というか、そういったことを考えてしまう。

でもこのタイミングで異動になったのは、ある意味ラッキーだったと思う。

来年の春には実家を出てマンション暮らしをすることになる。

そんなプライベート面の大革命の前に、まず仕事面での革命が起こってくれたわけで。

今は大変だけど、今後のことを考えたら感謝して頑張るのが良い時なんだろう。


でもこれから先、自分のライフスタイルはどうあるのが一番理想なのか。

仕事を続けることに、どんなメリットがあるというのだろう?

よくよく考えたらデメリットばかりかも??


現代はあまりにも平和で裕福だから、優柔不断な人間は、

逆にその選択肢の多さにあれこれ迷ってしまう。

うーん、実になんとも贅沢な悩みだ。


だから先人の知恵を分けてもらおうと読んだのがこの本でした。

今の女性にはいろんな人生の進め方があるのだ、ということを教えてもらえます

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『働く女性の24時間』
野村浩子 著
日本経済新聞社 2005年10月

:::少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家:::

2009年08月04日 23時39分11秒 | BOOK
ブログのカテゴリー「今日のできごと」がそろそろ300件目に到達しそう。

しばらくは読んだ本を紹介することにしようかな。

なんて、なんとなく記念すべき日をもったいぶってみたりして(笑)



最近ふたたび、図書館を利用するようになって。



考えてみれば毎月、給料から1万いくらかの住民税を支払ってる訳で、

それに横浜市の場合、みどり税というのも導入された訳で、
払うもの払っている分、利用できる公共施設はしっかり利用しておきたい



というわけでこの前借りてきたのが

「少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家」という長いタイトルの本




来年の新居暮らしの参考に・・・と思って読んだんだけど、

イギリスは中古の家をDIYで自分の好きな快適な住まいにする文化がある。

でも日本でDIYをしようとホームセンターに行くとお金がかかる。

という話のくだりがあって。

結局、日本では少ないお金で夢を叶えるのは難しいのかぁ、と軽く落胆しました。



でも最近はどこの街にも割と大きなホームセンターがあったりするし、

その気になれば将来的にイギリス人みたいに日曜大工を趣味にするのもいいかも☆

と視野を広めることができた一冊でした。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家』
井形 慶子 著
新潮社 2008年10月


:::12星座の恋物語:::

2009年07月27日 18時44分55秒 | BOOK
久しぶりに文庫本を買いました。


占い好きの私にぴったりな小説が、やっと文庫になって書店に並んでくれたんです。

角田光代×鏡リュウジ共著の『12星座の恋物語』

角田光代の本は大学初めの頃にまとめて読んだなぁ…。
横浜出身の人で、何かの小説で横浜高島屋の脇にあった銀座立田野を出していて、
「あーあそこのお店ね」と思った記憶がある。

鏡リュウジといえば、去年か一昨年に講演会招待が当たって、
あっちゃんに一緒に行ってもらったことがあるんだけど、
物腰柔らかそうで穏やかな口調で「天のヴィーナス、地のヴィーナス」について語ってくれていたっけなぁ。


本書は12正座の男女それぞれが主役になる短編を角田さんが書き、
各星座の解説を鏡さんが書くという形で雑誌に連載されていたものをまとめたもの。


私の星座、蠍座の女性については「ヒミツちゃん」とタイトル付けされていたけど、
言われてみれば確かに私はそういう一面を持ってるようだ。

当人はそれほど突出した特徴ではないと思っているんけど、
まわりの人から指摘されたことがあるから、まぁそうなんだろう。


星座の特徴をうまく表現しているその文章に引き込まれて、通勤中あっという間に読み終えてしまった。


一番最初の牡羊座くんの生き方がちょっとうざったいけど羨ましいなぁと思ったのは、
私の月星座が牡羊座であるせいだったりするのかなぁ


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『12星座の恋物語』
角田光代・鏡リュウジ 著
新潮社 2009年5月

:::お仕事のマナーとコツ:::

2009年07月26日 19時53分01秒 | BOOK
本棚から見つけました。

お仕事マナーをイラストでわかりやすく紹介している本書。

巻末を見ると2006年4月の第三刷発行とあったから、

ちょうど入社して丸1年経った頃、それはつまり

色々教えてくれた先輩が退職してしまい、なんとなく不安になってた時期に見つけて買ったんだろう。


オールカラーページで読みやすい。

内容は基本的なことばかりなので、新入社員向けに出版されたんだろうね。

でも何事も基本って大事だから、今軽く読み直すのもいいことかも☆


一番最初に「お仕事10か条」というのがあって。

・小手先のテクニックではなく人間力を身につける
・大切なのはコミュニケーションをとろうとする姿勢
・「思いやり」とは想像力
・仕事とプライベートは繋がっている
・家を出たときから仕事は始まる
・担った「役割」を果たすことが最優先
・締め切りがないものは仕事ではなく趣味
・プロ意識を持つ
・経営者の目線で考えてみる
・小さな「WIN-WIN」を積み重ねる

これを全てうまくやれたなら仕事名人なんだろう。

まぁ、そっと頭の片隅に入れておこうかな。



新しい部署での日々が始まり、

毎日新しいことを覚えるのに精一杯な今日この頃です。

気がつけば7月もあっという間に後半に・・・。

自分の意思はあまり関係無く、言われるがまま諾々と過ぎていく日常。

今はそんな感じだなぁ。



なんだか自分で自分の人生を生きていない気がするけど、

今はいろんなことを吸収していくモードで取り組む時期だ!と思えば

そこに自分の自由意思が加わったことになる。

また明日から頑張ってウィークデイを過ごしていこう♪


You Live Only Once. Work Hard, Play Hard.(一度の人生、よく働きよく遊べ)


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『お仕事のマナーとコツ』
西出博子 監修/伊藤美樹 絵
学習研究社 2006年3月

:::ARIA:::

2009年06月29日 23時53分32秒 | BOOK
しばらく小説の紹介が続いたので久しぶりに漫画を乗っけてみようかと

これはとっても良い作品!

去年、たまたま手にとった(その当時、最新刊だった)11巻をぱらっと読んだら

すっかりハマってしまった漫画「ARIA」。(シリーズ前作の名前は「AQUA」)



最初は絵が綺麗なのと、ヴェネツィアの背景とネコがいるストーリーが気に入って

マンガ喫茶でまとめて1巻から読み進めていったんだけど、

ゴンドラ漕ぎとしてお客様を運ぶ仕事「ウンディーネ(水先案内人)」の

プロになることを目指す女の子たちの成長ストーリーと

火星の都市ネオ・ヴェネツィアの優しい世界観に惹きこまれてしまいました。



素敵なもの、幸せなものを見つけるのが得意な主人公の灯里(あかり)のセリフや、

灯里を取り巻く人々との何とも穏やかでのどかな会話、

ネコキャラ(特にアリア社長)のキュートっぷりが堪らなくって、まさに私好みです



ゴンドラ漕ぎという仕事に対する真摯な姿や向上心を見てると、なんだかこっちもワクワクしてくるし。

いいなー。私もゴンドラ漕ぎ手になろうかな。ディズニーシーで採用してくれないかしら(笑)


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『AQUA』全2巻
『ARIA』全12巻
天野こずえ 著
マックガーデン 

:::次に行く国、次にする恋:::

2009年06月28日 23時48分49秒 | BOOK
私は旅行が好きです。

でも最近はどこにも遠いところへ出掛けていません。

1年前に箱根1泊旅行をして以来、どこへも行ってない現実。


あぁ・・・そろそろどこかへ旅に出たい


そんな時のために、「本」というアイテムがあるんですよね。
だってページをめくれば簡単に別世界へ行くことがきでるんだから

今日読んだのは「次に行く国、次にする恋」という短編集。

Amazon.co.jpの紹介文はこんな内容。
<買物めあてのパリで弾みの恋。
迷っていた結婚に決着をつけたN.Y。
留学先のロンドンで苦い失恋-。
少々の嘘も裏切りも遠い旅先ならば許される。
そんな解放感にそそられて、恋愛の似合う世界の都市で生まれて消えた、
ロマンチックな危うい恋を描いたトラベル小説7編。
さらに、初めてのキスのときめき幸福な朝の快楽などをテーマとした恋愛小説4編。
わきたつ様々な恋が愉しめる、贅沢なオリジナル文庫。>


この小さな文庫1冊のおかげで通勤の往復時間に
パリ、ニューヨーク、バンクーバー、バンコク、ロンドン、モスクワ、ソウル、計7ヶ国を旅しちゃったよ
しかもそれぞれの国で恋も出来ちゃいました(笑)

N.Y.とバンクーバーとモスクワ(トランジットで空港にだけ滞在したことあるけど)以外は行ったことある国だから、
なんとなく旅行の空気とかが想像できて楽しかったな☆

っていうか自覚していたけど、私ってこの本が出版された時期(今もあまり変わらないと思うけど)に
林真理子の本を手に取るような読者層が好きな都市を、ひと通り巡ったミーハー女子大生だったんだなぁ~

次に旅行に行くならどこがいいだろう


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『次に行く国、次にする恋』
林真理子 著
角川書店 1992年1月

:::虹:::

2009年06月23日 22時04分41秒 | BOOK
27歳の女性が主人公の恋愛小説を読みたいなと思って、
Amazon.co.jpで検索してたら吉本ばななさんの『虹』が見つかったので読んでみることに。


これは幻冬舎から出してる「世界の旅」シリーズの第4作目。


物語のインスピレーションをもらいにタヒチに旅行して生まれた作品だそうだ。
これまでにバリ島、エジプト、南米を取り上げた小説があるみたい。


いいなぁ、小説を書くために外国に行くことができるなんて。
小説という創作物の産みの苦しみというものを楽しむことができれば
これほど一挙両得なことってないよなぁ・・・と旅行好きとしては考えてしまう。


水上瑛子、27歳。
東京のタヒチアンレストランのフロア係として10年ずっと働いてきた。
物語は最初、一人旅でタヒチに訪れているところから始まる。
ずっとタヒチのお店に勤めていながら、一度も本当のタヒチに来たことがなかったから・・・
と、最初の方ではそう語られつつも、旅行の本当のきっかけはもっと別のところにあったことが少しずつ明らかになっていく。


そのきっかけ、とは?
そして日常から離れて、自然の溢れるタヒチで過ごした彼女が見つけたものは・・・?


自分の生き方というものを確立している瑛子。
それは少し頑なで不器用にも思えるけど、まっすぐな考え方をしていて好感が持てた。

ある日過労で倒れてしまい、大好きなレストランの仕事から離れて一時的な家政婦をすることになった彼女。
自分とは違う形で仕事に取り組む女性を身近に感じ、動植物を通して心を通わせる人と出会うことになる。


そして自分にとっての仕事、天職が何かを確信し、同じ夢を持つ存在を知り、その人を好きになる・・・。
でもその好きな人との恋が成就したら、天職を失うことになるんじゃないか、
まっとうな道を進んできたのに逸れてしまうんじゃないか・・・という不安を抱いてしまう。
だからあんなことを言ってしまった・・・。


淡々とした瑛子の語りで紡がれるこの気持ちの流れは、読んでいて面白かったです。


それにしてもオーナーの発言にはびっくりしました。
読んだ瞬間は、こんな情熱的な人だったんだ!意外な展開だわっって思ったんだけど。
現実にあんなこと言われたら、私だったらその意味をどう取っていいものやら。
好きな人だったらそのまま流されるのかな、どうかな?


でも。
あれこれ考えて、
相手を思いやって、
その結果ほんとうに大切なものが何かって見つける過程は好きですね。
「あぁ良かったねぇ」って思えます。
きっと自分もそうやって、日々を見つめて成長していきたいって思っているから。ハイ。


そういえば、瑛子はレストランのオーナーのことをずっと「ご主人様」と呼ぶんです。
個人的には「ご主人様」と呼ばれる人というと、
なんとなく「秋葉原」とか「萌え」な文化イメージが出てきてしまう今日この頃なのだけど(苦笑)
この本の中ではそういった響きは無いですね。
それは実直な瑛子の性格のおかげだと思うけど、こういう「ご主人様」もあるんですねぇ。


タヒチの描写はとても素敵です。
さすが現地に行っただけあるなとでもいいましょうか。説得力あります(笑)
圧倒的な自然の力が存在する世界を表現されていて行ってみたくなりました。

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『虹』
吉本ばなな 著
幻冬舎 2002年4月

:::ストレスマネジメント入門:::

2009年06月19日 19時10分52秒 | BOOK
先日、自作のブックカバーを付けた新書を読み終えました。

何を読んでいたかというと、タイトルの通り。

「ストレスマネジメント入門」です。

実は、最近、ある疑惑が出て来ていまして。



どうも「おでこがが広くなった」、イコール、「これってハゲだした?」・・・ええっ?!




ま、まさか~~






というのも。


我が家は父方がいわゆるM型ハゲ家系。








ジュード・ロウみたいなって言ったら少しは聞こえがいいかしら♪(笑)
って、わざわざ画まで用意しちゃったよ


そんなわけで、遺伝的に考えてハゲる可能性があるんだよなぁと思ったらなんか額の広さが気になりだして・・・。
疑惑が疑惑で終わってくれればいいんですけどガクガク(((( ;゜Д゜))))ブルブル。。。


お風呂上がりとかに鏡の前で「ヤバイよ~なんか後退してるかもよどうしよう~」って
ヤイのヤイのしつこく姉上に報告してたら
「そんなに気にしたらストレスになって余計禿げるよ!」という一喝を浴びせられました。


まぁ、それはたしかに一理あるかも。


ハゲとストレスにどんな関係があるか正確には知らないけど、
もし何か関係があるなら、きっとストレスを無くせば大丈夫だろう


…という安直な発想で、この本を手に取って見たわけです。


って誇張しながら書いてたら、妙に前置きが長くなってしまいましたね


さてさて、本の感想ですが。

入門と書いてあるだけあって読みやすく、噛み砕いた説明なので理解しやすい流れでまとめられていると思いました。

大学の時に心理学の講義を取っていたので、その復習と言える部分もありましたが、

ビジネスマンが抱えやすいストレス対処法(「とにかく多忙で時間に追われる毎日」だったり「厳しい上司、または新しい職場環境に馴染めない」)があって内容が飲み込みやすい気がしたかな。


本書では、主に認知的ストレス対処法、アサーションの方法、タイムマネジメント、キャリアカウンセリング、リラクゼーションの方法を学ぶことができます。

キャリアカウンセリングについては、去年セミナーに参加して考えたことがあったけど、
久しぶりに今の自分を見つめ直して考えてみようかな。

1年後、5年後、10年後はどんな自分でありたいのか。どんな風に働いていたいのか。


みなさんはどうでしょうか?



*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『ストレスマネジメント入門』
島悟・佐藤恵美 著
日本経済新聞出版社 2007年4月

:::魔女の宅急便:::

2009年06月06日 22時08分27秒 | BOOK
草稿中だった日記、まとめてアップしてみました。

更新が滞ってましたけど、私は元気です☆


さて、来年の春には実家を出て独り立ちしようと計画している私。



長い間過ごした家を離れるのは切ないけど、

でもいい加減、独立しないといけないよなぁ…

とはいえ今の快適な暮らしをわざわざ自分で捨てなくてもいいんじゃ…

なーんて怠惰な思考が蔓延しがちな今日この頃です(苦笑)



というわけで図書館でこの本、「魔女の宅急便」を借りてきました。

魔女の娘キキは一人前の魔女になる修行のため、13歳で家を出て自分の町を探しに出掛ける…


このプロローグは本を読んでいなくてもジブリ映画を見たことがある人なら知っているはず。

考えてみれば、なんとキキはちょうど私の半分の年齢でジジと一緒に新しい町で生活を始めたのでした!!

映画の中のセリフでもあった気がするけど、キキってかなり「たくましい」女の子だったのね



4月にジブリ美術館に行ったきっかけで「原作はどんなだったんだろう」と思って読んだんだけど、

児童書でありながら宅急便の仕事でトラブルが発生しても、

相棒ジジと一緒に困難に立ち向かうキキの姿になんだか勇気づけられました。

原作はキキが19歳になるまで続編があるみたいなので読みすすめたいなぁと思ってます。


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『魔女の宅急便』
角野栄子 著
福音館書店 1993年1月

:::ニシノユキヒコの恋と冒険:::

2009年06月04日 23時08分48秒 | BOOK
『どうして僕はきちんと女のひとを愛せないんだろう。
男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。』


ニシノユキヒコ。


こんな男が近くにいたら危険すぎて好きにはなれないなぁ。
たぶん私は常に冷静に、相手を客観視する気持ちを持って臨むだろう。
そう思わずにはいられない男性が主人公の小説があった。


とはいえ、この主人公は一人称で語られることが無く。


あくまでも彼の周りにいた女性たちが物語る、
彼女たちのフィルターを通して見た10通りの「ニシノユキヒコ」像が現れるだけだ。


基本的に女性のことが好きで、女性に適度に優しくて、そして程よくカッコ良くて。
そういう程よくオブラートに包まれて、ぱっとみ危険性の無い感じの人。
でも何考えているかよくわからなくてそこがなんとなく不安になって…。
こういう人って「まだそれほど親しくはない」という距離感の男性で、現実世界でひとりやふたり居そうな…。
そう、それはつまり深く知り合わないうちからなんとなく心ときめいてしまうような人、だ。

そんな、女性が恋してしまいやすいタイプの人間。
その部分を寄せ集めてぎゅっと固めた架空の人物というのが「ニシノユキヒコ」の正体だ。


恋愛ってあれこれ考えなきゃならない部分があったりして面倒くさい。
でもその「あれこれ」悩まされるのが結構面白かったりして、なんだかんだで深みにハマる。
大きな矛盾。
でもそういう気持ちの矛盾が私は結構好きだったりする。


久しぶりに面白い恋愛疑似体験モノを読んだ気がしました☆

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
『ニシノユキヒコの恋と冒険』
川上弘美 著
新潮社 2006年8月