バイオリンを触り始める前は、こんなことやってました。
【生まれる前】
父親が音楽愛好家で、おなかにはいっているわたしにむかって、モーツァルトだのショパンだのを聞かせていたらしい。いわゆる胎教がスタンダードになるだいぶ前の時代ですな。親の先見性には脱帽するが、娘にその効果があったかは・・・
【3歳】
近所のヤマハ音楽教室にかよいはじめる。
十分に小さいころからはじめたにもかかわらず、きわめて不真面目だったせいか、絶対音感もつかず、薬指の独立運動もできるようになりませんでした。
グループレッスンで、みんなでエレクトーンを弾いていた記憶だけは残ってる。
【4歳】
おうちにアップライトピアノがやってくる。
が、買ってくれといった記憶はまったくなく、「子供にこそ本物を!」の売り文句に親がだまされたに違いないといまもって思ってる。
本物のピアノがあるにもかかわらず、相変わらず練習きらいでレッスンは遅々として進まず。
【小学生】
相変わらずの練習嫌い。本もぜんぜん進まず。
楽譜を読むのがえらく苦手で、見かねた親が、エッシェンバッハ演奏の「ブルグミューラー」のレコードを買ってきた。
それでも、ソナチネやソナタなどの楽曲はまがりなりにも練習していたが、ツェルニ-などは真剣に嫌いで、次のレッスンまでまったく弾かないこともしばしば。
小学校6年生ごろに、習うのをやめる。
【中学生】
当時大ブームだったXにハマる。YOSHIKIのピアノに影響をうけ、クラシックのかっこよさを再発見。
また、ピアノを習っているクラスメイトがショパンの「革命」を弾いているのを見て、衝撃をうける。
楽譜を買って来て独学で練習再開。休みの日には、食事とお風呂とトイレ以外はずっとピアノの前にかじりついていた。
同じころ、ヘビメタ姉さんを目指すべく、ギターを開始。が、練習の仕方がよくわからず、1年で挫折。
【高校生】
あまりにも熱心に練習しているので、レッスンを再開することに。
。。。が、いざ習い始めると、とたんにやる気がなくなるのはなんででしょう??
ベートーヴェンソナタ、バッハ平均率、ショパン練習曲などは、えらくがんばっていたが、ツェルニーが本当に進まない。ツェルニーはわたくしの音楽人生最大の天敵である。
技術の練習をしないんだから、当然楽曲もうまくなるわけもなく、1年ちょい続けたところで受験にかこつけてレッスンをやめる。
ここでは同時に楽典やソルフェージュもレッスンを受けていたが、演奏だけでなく理論勉強やソルフェージュ能力を固めることで音楽能力の側面支援になることが理解できたので、これは非常にためになった。
その後
大学、大学院、社会人と、音楽とはまるで無関係な生活を送りつつ、それでも時々思いついたようにコンサートにいったりなどする。
【2005年 春】
ある日、ネットをつらつら眺めていたら、通信制大学なるものが世の中にあることを知る。いろいろ見てたら、なんと音楽学科も通信で勉強できるというではないか!しかも、入試なし。
会社員の身でもあるし、卒業単位をとれるかはわからないので、まずは科目履修することにする。
大阪芸術大学 通信教育部
これをきっかけに、楽典などを独学で勉強再開。電車の中でドリルをといていくだけなのだが、それでも楽譜を読むのが飛躍的に楽になる。いまさらながら頭を使って音楽を学ぶことの威力を知る。
【2005年 夏】
ある日、ふとしたきっかけで強烈にオーケストラに入りたくなる。
が、オーケストラの楽器は触ったことすらないものばかり。アマオケならなんとかなるかもという甘い希望のもと、いろいろ調べる。
すると、弦楽器、特にヴィオラは慢性的な人手不足で、かつ比較的曲が簡単らしいという情報をゲット。勇ましくヴィオラをはじめる決意を固める!
が、親戚のおうちに使ってないバイオリンがあるという情報をゲット。決意を固めると入っても、まだできるかどうかもわからない段階でお金を出すのは勇気がいるので、とりあえずバイオリンから触ってみることにする。