メンザシン menzashin0213 報恩謝徳 

日本で生まれ、日本で育てられた事に感謝し、日本の伝統と伝承を学び、後世の世代へと繋がる事、それが私の希望です。

常世の国と他界

2013年04月10日 | 日記

私達が、現実と呼ぶもので、「現実」とは五感に依存しており、

五感がもたらす感覚は、それ自体はおおよそ人類共通であり、

その時点では、現実にズレはないと言えるでしょう。

しかし人間は、その認識過程において、こうした感覚刺激を符合化し、

そこに個別の感情や思考を加える事で、各々独自の正当な現実を

作り出していきます。

そして生まれた個々の「現実」の平均が、即ち一般的に言われる「現実」

とされるものであり、

人類、国家、地方、家族とその社会が狭まるにつれ、その「現実」は

普遍性を失い限定的になります。

即ちそれは、それぞれの共同体構成員の合意の上で成り立つ

「合理的現実」であり、いずれもこれこそ「ありのままの現実」或いは、「絶

対普遍の現実」であると言うことは出来ません。

他界に纏わる伝承の数々は、こうした夢のリアリティーが積み重なって

結晶化したものではないでしょうか。


我々は、どちらかと言えば、幸せになるためよりも、幸せだと人に思わせ

為に四苦八苦しているのです。


とも考えられると思います。

「常世の世界」「他界」は集合的無意識として、そうした現実を越えたリアリ

ティーの世界、なのだと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。