青い南風

不良じじいのひとりごと💛

そうま君

2012年10月19日 | 日記
ランドセルに付けたクマ避けの鈴をカラカラ鳴らしながら、そうま君がバス停に走ります。
バスはもう集落の入り口です。
我が家では出戻りの息子が面白くなさそうな顔で出勤です。
カリンちゃんは朝食のオネダリを何時ものように鼻声で甘えます。

長男は家に残して食い扶持の無い子は他の土地で自分の城を構えてせいかつをする
そんなミツバチの様な家の有り方が家族や地域を守っていたのはつい最近のことです。
2代3代と続いた店をたたみ、多くの事業所が廃業に追い込まれて
取り分け地域社会は今安楽死の最後の段階に足を踏み入れているように思えます。

子供達の希望のままに育て、地域から離したことが
社会のために良い事だったのかは多いに反省の残るところです。
個の尊重が社会の維持よりも優先すると言う考えは少し改めるべきなのかもしれません。

そうま君が大人に成った時、生まれた所で生活出来る環境を作っておくのが
今を生きる人の役目だと思います。
大変なことなのですが、先ず大変なことから取り組まないと
100年経っても何も変わらないのです。

小さなスクールバスがそうま君を乗せて出発しました。
一日の始まりです。