青い南風

不良じじいのひとりごと💛

残す

2015年01月17日 | 日記
見上げなくてもキラキラと瞬く星たちが目に入るほどの急な坂道を20~30メートル登って行くと、荒くなった息を整える場所のように、5~6歩あるくだけの平な場所があります。
そんなゼィゼィ、ヒィヒィを何回も繰り返して谷ぞいの道を500メートル余り登って行くとF君の家に辿り着きます。今でこそ車が通れる道に整備されているのですが、47年大水害までは人が歩けるだけの土道だったのだったのだそうです。
通夜の挨拶で彼はこの坂道を、山あり谷ありの母君の人生になぞらえて感謝の気持ちを語りました。
子供達の急な発熱、腰まで降り積もった朝の雪かき、病院も学校も買い物も、この急な坂道を下り、そして登らなければ生活が始まらないのです。まさに、人生と共にあった坂道だったのです。

母君があの急な坂道と人生を共にしたように、F君は36年に有機農業に関わって一筋、今も仲間のために汗を流しています。今年は126万人の若者が成人を迎えました。
私たちは子供や孫の心のなかに何を残したでしょうか。

新年

2015年01月05日 | 日記
元日から掲げていた日の丸を納めて、アルコールに浸かっていた年の初めには、今日でお別れです。
昨年は、捻くれジジイの唯一の理解者だった熟女犬のカリンちゃんを亡くしてからというもの、
気力が一気に消えてしまい、抜け殻みたいな一年を過ごしたので、今年は少しでも納得出来る時を送ろうと思っています。
仕事ではこれまでも主張してきたとうり、定住を目的に据えて活動をしていきます。
今、国では地方創生が叫ばれていますが、それは国に言われるまでもなく、地方の自治体が取り組まなければならない、政の一丁目一番地なのです。補助金目当ての創生では今までと何ら変わらないのです。
今の地方の疲弊から抜け出すためには、国や県に従属するのではなく、日本に一つしかない豊かなオラが町を
自分たちの手で作り上げるしかないのです。
豊かさの価値感は人それぞれでしょうが、定住という目的を達成するためには産業や教育、医療などの枝葉を充実させなければ、なりません。そのために汗を流そうと思います。愛してもらえる町の姿をフヮ~っとではなく、しっかりと示したいものだと思います。

カリンちゃんの一周忌が過ぎたら、また彼女のような聡明でやさしい良き理解者が欲しいなあと思っています。
箱根駅伝で言えば山下りを終えて、ゴールも近くなった9区くらいの所を走っている人生です。残された時間は気が遠くなるほど多くは無いのです。
お酒を頂いて、サザンを聴いて、海で遊んで、不良ジジイで楽しく1年を過ごそうと思う年の始まりです。