ニーチェの道徳論からの雑感⑷
ここで道徳の系譜を本当に手短かにラフスケッチしてみよう。 まず原初の人間は本能や欲求に支配されている。これは先に述...
ニーチェの道徳論からの雑観⑸
道徳が虚構でしかないとすれば、我われは信じるべき規範や行動原理を想定する事ができなくなる。なぜなら、今道徳とされていることが非真理性を帯びていると自覚してしまったからだ。我われは...
ニーチェの道徳論からの雑観⑹
道徳の系譜をラフスケッチした。まず、欲望を叶えることからはじまり、その欲望を制限すること、それはまず共同性の只中で、次に国家を中心とした制度による欲望の制限、方向づけとなる。さら...
ニーチェの道徳論からの雑感⑺
このような道徳の強制性、その無意識性を自覚すれば、それらを信じることは難しい。相対主義的な態度になる。と同時に、現実的には行為遂行的に通俗化された、あるいは大衆化された道徳を実践...
ニーチェの道徳論からの雑観⑻
信仰とは異なる水準で、つまり考えるという点ではあるが、信じつつ信じない、そんな綱渡り的姿勢が意外といいのではないかと思ったりする。 ...
『教養としての現代社会入門』を読む
知り合いの本である。小林正幸著『教養としての現代社会入門』(風塵社、2018年)という本で、近現代社会のプロセスを概略化した本である。なかなか上手に整理されていて、読みやすい。有...
喫茶店、1人かみんなでか
昨日、カナダから帰国した。 帰国直前、トロント空港近くの軽食レストランに入って、腹...
大雑把でいいんじゃない
カナダで感じたことから。 色々あるのだけれど、あらゆることが大雑把であることを取り上げておこう。 ちょうど日曜日にテレビを見ていたら、日本の職...