マイネルスティングの想い出

マイネルスティングは虹の橋を渡りました。これからはいつでもマイネルスティングに会える場所、語り合える場所を目指します。

牧場だより<33>~マイネルスティングを愛してくださった皆様へ~(画像を追加しました)

2013-11-07 00:07:33 | 牧場だより
~マイネルスティングを愛してくださった皆様へ~
 
いつかは来る別れ…こんなに早く訪れるとは思いもしませんでした。
 
突然のことで、いまだに現実味がありません。
 
放牧地を眺めても、スティングの姿はなく、厩舎の中もがらんとしたように感じ、寂しさが増してきます。もっと長生きしてほしかった。
 
 
スティングが牧場に来て、丸5年…。
 
振り返るとたくさんの思い出があり、ずっと前から牧場にいたような気がしてなりません。 
 
当初は、朝、放牧すると必ず、いなないて自分をアピールする様子が印象的でした。
 
牧場で日々を過ごすうちに、スティングの兄貴分としての素質が現れ、遊び盛りの一歳牡馬のサポートを教育係として2度もこなしてもらいました。
 
 オキテが育成場へ旅立つ日
 
一頭は、競走馬オキテ号となり、会員さんたちにスティングの子供のようにかわいがられ、見守る会を立ち上げてくださいました。
 
もう一頭は、今年、スティングと同じマイネルの冠をつく牧場へと巣立ちました。
 
 
 
ビッグレッドファームへ旅立つハー君とのお別れ
 
 
 
これもスティングのおかげです。
 
 
会員さんが訪れると、なじみの方には、甘えてわがままなそぶりを見せるスティングですが、他の方には、やさしく接するという一面もありました。
 
ミニツアーで会員さんが訪れた時、放牧地の中で、スティングを囲んでいると、1人1人に挨拶して回ったことがあり、とても印象的で今でも脳裏に焼き付いています。
 
 
スティングが牧場に来て3年目の初夏。スティングが縁となり、ビッグゴールドが牧場へ来ました。
 
牧場に来た会員さんが、先にビッグゴールドとにぎやかにしていると、遠い放牧地にいるスティングは、ちゃんと誰がきたかをわかっていて、会いに行ったときには、気分を損ね、いじけてしまい、いくら呼んでも知らんぷりをする態度がとてもかわいらしく、そして、大好きなにんじんをバケツ食いする、という姿は、私たちを楽しませてくれました。
 
 
また、注射が嫌いで、私たちを困らせたこともありました。
 
 
心温かい会員さんたちに囲まれたスティングは、衣装持ちで、季節ごとの無口は数知れず…。
 
スティングの無口コレクションの一つ一つには、たくさんの思い出がつまっています。
 
冬の馬服は、スポーツブランドのミズノのネーム入り高性能馬服で、馬具屋さんがどれほどの名馬かと調べたというエピソードがあります。
 
 
スティングがいることで、たくさんの人が、牧場を訪れ、お話しさせていただく機会を与えてくれたことは、私たちにとっても癒しとなり、何よりも牧場を経営する中で、とても貴重な経験となりました。
 
 
そして訪れたスティングの最後は、奇跡的なものを感じます。
 
偶然にも静内に滞在されていた、引退馬協会の代表、スティングの会の方々、奇跡ではないかと思えるほど、たくさんの関係者に看取られ、旅立っていきました。
 
スティングがまるで、みんなにお礼を言うために呼び寄せたかのように。
 
21年という馬生は、幸せな日々を送れたのではないでしょうか。
 
そして、私たちにも幸せな気持ちをたくさん与えてくれました。
 
 
ありがとう、スティング。
 
 
これまで、スティングを愛してくださった皆様にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
たくさんの供花をありがとうございました。
 
これからもスティングのような馬生を送ることのできる馬が一頭でも増えますように。
 
 
静内坂本牧場
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

お花が届きました

2013-11-06 17:41:29 | カト吉発

夕方、花やさんから電話があって…道がわからないから教えて…と。

そうか、私が家にスティングのお骨を持って帰ったから、こちらにも届いたのだと気づきました。

S様、ありがとうございます。 

 

 

一方、11月4日の馬房は

 今日の馬房前には献花台ができてます。

お花、人参等届けて下さった皆様、ありがとうございます。

マイネルスティングは幸せな馬です。


お骨とともに帰宅しました

2013-11-04 20:42:06 | 仲間たち

スティングの逝去に際しまして、メール、ブログ、フェイスブック等にたくさんのお悔みのメッセージや励ましをいただき、ありがとうございます。スマホで見てはおりましたが、まだすべての方にお返事ができておらず申し訳ありません。お一人お一人のメッセージを噛みしめながら読ませていただいております。時間がかかると思いますが、お返事させていただきます。

つい先ほど、スティングのお骨とともに帰宅しました。

昨日からずっと静内におりましたので、まだすべての会員の方にも連絡がついておりません。明日以降、郵送にて経緯やご遺髪・お骨の希望の有無などお伺いするお手紙をお送りしたいと思います。今しばらくお待ちください。 


スティング、旅立ちました

2013-11-04 01:08:03 | カト吉発

悲しいお知らせです。

マイネルスティングが11月3日午後11時53分ごろ、旅立ちました。

脾臓という臓器に腫瘍が見つかりました。

脾臓は血管が集まり血流量も多い臓器で、その腫瘍は取ることはできないとのことでした。

さらに悪いことに、小腸と癒着してしまって流動障害を起こしていました。

その上位置が悪く、手探りで癒着部分をはがさなければならず、脾臓と小腸のどちらかを傷つけ死に至る可能性が極めて高いとのことでした。

仮に成功しても、これから先同様の癒着を繰り返し、 同様の流動障害を起こし、QOL(生活の質)が著しく低下するだろうとのことでした。

苦渋の判断ではありましたが、私カト吉の責任において安楽死の処置をしていただきました。


この日偶然にも、静内におりましたので、おなじく牧場見学にいらっしゃっていたぶらんさんとともにスティングの手術に立ち会うことができました。最後は引退馬協会の沼田代表、事務局スタッフのS根、坂本さんご夫妻みんなで見守っての旅立ちでした。

生前のご支援に心より感謝申し上げます。

 

私自身、まだ気持ちの整理がついておらず混乱の中にいます。書きたいことがたくさんあるのに、文章にできません。

あと10年、元気でいてほしかったです。

 

スティング、安らかに眠ってね。

そしていつか、あちらで会いましょう。