昨日の「牧場だより」には、たくさんのアクセスいただきありがとうございます!
一昨日、引退馬協会の仕事の帰り、スティングのところに寄ってきました。
牧場に着いてニンジンの箱を下すと、ゴーちゃんことビッグゴールドさんが既に嗅ぎ付けておねだりしています。
奥様が切っておいてくださったニンジンをあげて、母子たちにもあげて、そしてスティングのところに行ったら、すねて遠ざかってしまいました。
やっぱり、すねるんだ
何度も呼んで、やっと、戻ってきてくれました。
でも、今回どうも様子がいつもと違います。
スティングがニンジンを食べるのにもたついていたのです。お得意のバケツ食いも、なんかもぞもぞ食べにくそうで… いつもならあっという間に食べてしまうのに。
それに、なんか急に背中の肉が落ちた気がする… ちょっと前のぶらんさんの訪問のときと違いすぎる!!
これは坂本さんも気にされていました。
で、その原因が歯にある気がしています。
スティングはもともとすごい受け口(下の歯が前に出ている)なんです。それにさく癖もあるから、歯がボロボロになっていると思うんです。
福島から前の牧場さんに移動して間もないころ、確か歯を一度削っていただいたような記憶がありますが、それ以来何もしていないかも。まあ、餌も食べてましたから…
実は、1週間くらい前だったでしょうか、牧場さんに、スティングの歯を歯医者さんに診てもらいたいとお願いしていたのです。今の状況が予見できたというわけではないのですが、たまたま引退馬協会のエリモシックが歯の治療を受けたときに立ち会っていて、歯医者さんのベニーさん(ニックネーム)とお知り合いになったからです。
治療に立ち会ってエリモシックの変化を目の当たりにし、そしていろいろお話をさせていただいて、スティングも一度治療を受けさせたいと思っていました。
でも、噛みだし(餌を吐き出す)もないし、大丈夫だと思うとのご意見で、あまり乗り気ではなかったんです。そりゃそうですよね、注射一本打つのに怪獣に変身して、襲いかかって来るんですから。
でも電話を切ってから、ご夫妻も気になって注意してスティングを見ていると、なんとなく治療を受けたほうがよいかも?!と思っていたそうです。
そこでベニーさんが、どれだけ馬の扱い方がすごいかを話しました。エリモシックのときも決して無理強いをするのではなくて、時間をかけて信頼関係を築いて、馬が進んで治療を受けていました。実は私もベニーさんがエリモシックにしたように、ぶつぶつ話しかけてうなじや首筋や顔を撫でてぶつぶつ話しかけたら、スティングは甘えて身をゆだねてきました。
お話しているうちに、坂本さんご夫妻も「治療がすごい楽しみ!」」とおっしゃってくださって… 思い切ってお願いしてよかったです。
馬の歯は、食べられなくなったときに治療をするのではなく、半年に一度の定期的なメンテナンスをしたほうがよいそうです。でも、やはりなかなかその必要性を理解してもらえないとベニーさんはおっしゃってました。
スティングには、健康な歯で長生きしてほしいです。
目がトロンとしています