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本来なら、
今頃は嬉々として織進んでいる筈だった。
でも、万事休す。
基本を間違って、進むも退くもならず。
複数種の経糸を張る場合、
その張力への耐性を念入りにチェックしなくてはならない。
のに、やってしまった。
車輪梅で染めた麻の双糸(フレンチリネン)と、
紫根で染めた柔らかい木綿の双糸。
見た目は似てる。
だから、色合いだけ合わせて、
縦縞風に、選んだ。
もう、整経の途中から、木綿糸がプチプチ切れた。
それを一本ずつ、機結びして、素知らぬ顔で前進する。
エンヤコラと巻き取って、そうこう(heddle)通し、筬(lead)通しも苦労とともに完了。
あ、やっぱり、紫根の木綿糸が、ちぎれてる。
計300本のうち、100本は切れて波打っている。
ここでやっと、糸選びのミスに気付く。
紫根の木綿糸だけ外して、丈夫な糸を張り渡そうか、と、
バカな考えに時間を無駄にしたりしたが、
やっと、あきらめた。
零ベースで再チャレンジ、しかない。
何につけても、基本的な常識を軽んずるものは、
痛い目にあう、のだ。
Nスペ“密室の戦争”の録画を再生する。
日本人捕虜の録音肉声に、心揺さぶられた。
戦争を全く知らない世代の人たちに、見せなくてならない。