終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

織の途中

2015-08-05 21:07:11 | 衣・布

本来なら、

今頃は嬉々として織進んでいる筈だった。

でも、万事休す。

基本を間違って、進むも退くもならず。

複数種の経糸を張る場合、

その張力への耐性を念入りにチェックしなくてはならない。

のに、やってしまった。

車輪梅で染めた麻の双糸(フレンチリネン)と、

紫根で染めた柔らかい木綿の双糸。

見た目は似てる。

だから、色合いだけ合わせて、

縦縞風に、選んだ。

もう、整経の途中から、木綿糸がプチプチ切れた。

それを一本ずつ、機結びして、素知らぬ顔で前進する。

エンヤコラと巻き取って、そうこう(heddle)通し、筬(lead)通しも苦労とともに完了。

あ、やっぱり、紫根の木綿糸が、ちぎれてる。

計300本のうち、100本は切れて波打っている。

 

ここでやっと、糸選びのミスに気付く。

紫根の木綿糸だけ外して、丈夫な糸を張り渡そうか、と、

バカな考えに時間を無駄にしたりしたが、

やっと、あきらめた。

零ベースで再チャレンジ、しかない。

何につけても、基本的な常識を軽んずるものは、

痛い目にあう、のだ。

 

Nスペ“密室の戦争”の録画を再生する。

日本人捕虜の録音肉声に、心揺さぶられた。

戦争を全く知らない世代の人たちに、見せなくてならない。

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る