終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

霜晴れ

2009-12-22 22:11:07 | 気候
冬至、だから初霜、というわけではない。

午前八時に、東南の土手が真っ白。

枯れ草に粉砂糖を振りかけたような斜面。

その上端を、ランドセル姿の小学生が登校して行く。

息がとっても白い。

こんな風に晴れが続くと、我が家は寒さ知らず、となる。

太陽熱で暖めた屋根の空気を、床下に溜め込んで、床のスリットから吐き出す、

もう20年も昔に建築学会賞を受賞した、OMソーラーシステムを搭載しているから。

日当たりの良過ぎる立地なので、これは当たりだった。

今日は年賀状を作ろう。

とくに、母の年賀状を刷ろう。

ことし、母のところには、14枚の賀状が届いた。

“もう出さない”と面倒がる母の名で、強引に14枚の賀状を返信した。

母は一枚一枚、宛先も文面も細筆で認めて、

型染めのアクセントを添えていた、数年前までは。

不思議なのは、父亡きあと、母への賀状まで減ってしまったこと。

下さる方もご高齢、それを差し引いても顕著なのだ。

たしかに、軽い弱々しい“世にかずまえられぬ”存在ではあるけれど、

身内の側からすれば、あからさまな反応に、その人となりが透けて見える。

そういえばわたしも、恩師の未亡人から賀状をいただいて、

恐縮し、慌てて返礼したことがある。

虚礼とか、過去の習慣とか、若い頃はイヤイヤ賀状を出していた。でも、

社会の中心世代でなくなったら、見えてくるものが違ってきた。

心しなくては、と自省自戒する、今日この頃です。


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