ヒメジョオンの草原

少しは運動しよう、と、歩いてスーパーへ。
日焼け止めを塗るのは忘れたけれど、ま、帽子をかぶって・・・。

雑草の中に白い花が目立つ。
姫女苑、学名は、Erigeｒon　annuus　。
白い花が風に揺れているのは、いかにもかわいい。

白い花が、山の斜面いちめんに咲いている、のを見たのは、中学時代。
'50年代末、中学から集団で見に行った、映画”アルプスの少女ハイジ”の舞台。

題名はちょっと不正確かも知れないけれど、モノクロ映画だった。
山の斜面でのシーン、白い花が地面を覆っている。
ハイジの純朴さと、その風景が印象的だった。

カラー映画の方が、もっとキレイのに、
と生徒が感想を漏らすと、
”白黒、だから、美しいんやで”と、担任の先生がおっしゃった。

たしかに、当時のカラー映画はまだ、色彩的に未完成だった、とはいえる、
けれど、先生がおっしゃったのは、
白黒の中に、色彩を見る感性、想像力、を期待されての言葉だった、
と、早熟なわたしは、気づいていた！
のを憶えている。