終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

進化する裂き織り

2016-09-17 15:42:50 | 衣・布

朝食のころ、織りの先生からメール。

〝今織っている作品のネーミング、考えといて。お稽古日になったら、忘れそうだから。〟

たしかに、お稽古日には、話題が多すぎて、肝心のことが話し合われないで、終わりがち。

〝透ける裂き織りでは如何でしょう。〟

シルクオーガンディをひとことで言えば、透ける布。

伝統的な裂き織りは、ぼろ織りとも言われ、用途も帯やマットに限られていた。

民芸の範疇で評価される裂き織りは、人々の暮らしに根ざした、簡素な美。

それを尊敬して学びこそすれ、いささかも軽視するものではない。

けれど、その忍従感、重苦しさから少し離れて、

いわば裂き織りの〝進化〟を目指して、裂き織りを続けてきた織り手たちもおられる。

わが師匠は、その代表的なクリエーターのおひとり、だ。

重いばかりでなく、軽やかな裂き織り、

そして、分厚いだけでなく、透明性さえ感じさせる裂き織り。

裂き織りの進化があるならば、まさに〝今ここ〟に辿り着いた、といえよう。

〝透ける裂き織り〟では如何でしょうか、先生。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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