終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

朝の長椅子

2011-01-07 22:21:14 | インテリア
わざわざ紹介するまでもない、リビングの家具。

1976年にウチへ来てくれたのだから、34年半もつきあっていることになる。

毎日一緒だから、もはや家族、とびきり無口な家族。

3年前に家を建て替えた時、ほんとうは、

イタリア製の黒いレザーのソファーが欲しくなった。

オークの丸木の堅い椅子じゃなくて、フワフワの柔らかいソファー。

もちろんそれは、資金的にも無理があって、実現不可能な夢ではあった。

でも、簡単に諦め切れたのは、この長椅子の行き場所がなかったから。

工事中は工務店の倉庫に預かっていただいた。

仮住まいのUR賃貸から新居に入居して、戻ってきた長椅子を、はて、どうしようか。

ウッドデッキで強い日光の晒し者にするわけにも行かず、

やはりリビングで使用し続けることになる。

丈夫なガタイ、ドイツ製だけあって大きく頑丈だ。

思えば、クッションやシートカバーを、何種類、縫ったことだろう。

10組前後、たぶん。

地厚なインテリアテキスタイル、昔のイケア、ワコールの北欧物、手織りインド木綿、

日本製では、粟辻博さんのモダンデザイン、等々。

現在は、フィリピンのTinalacという、マニラ麻の絣を被せている。

ただ、質感がツルツルと夏的なので、

長椅子には、ヨーガンレールのベッドスプレッドを巻き付けて、

木綿の肌触りで、寝転がってテレビを観る用にしている。

34年かかって、オークの粗野な丸木は、銘木の奥深い艶を醸し、

得も言われぬ存在感。

黒レザーのソファが買えなくて良かった、と愛着のいや増すこの頃です。


























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