宇宙のめいぐると

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ファントム・オブ・バレエ

2011年06月22日 00時29分20秒 | CINEMA
ナタリー・ポートマンが見事本年度のアカデミー主演女優賞に輝いた
ブラック・スワン」です。
監督に「レスラー」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー、
共演にはヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー。



※前売特典は黒い羽根ストラップ

ニナ・セイヤーズは技術はあるが内気な性格のバレリーナ。
人を押しのけて役を勝ち取る程自信家でもない。
かつての花形スターが引退した後に
バレエ団「新訳白鳥の湖」の主役に見事抜擢される。
しかし徐々に彼女の回りで何かが起き始める・・・。

華やかな世界に見えるが閉じた世界、
そこでの激しい競争意識、嫉妬、プレッシャーで
主人公がやがて精神的に追い込まれていく様子をスリラータッチで描いていきます。
指のさかむけを取るシーンや爪切りのシーンなど、
痛いシーン続出で我々の精神をも疲弊させていく。

お母さん役ってバーバラ・ハーシーだったのね。
私が見かけたのが「ハンナとその姉妹」以来だったんで、
あまりの老けっぷりに気付きませんでした。
ニナを生む為にバレリーナの道を諦めた母、
その夢を娘に託す姿は献身的である一方で束縛過剰。

見所はやはりクライマックスのダンスシーン。
結局のところ自滅していくニナはあまりに純粋で真面目過ぎたんでしょう。
徐々に精神が破綻していく様は見応えがありました。

ただちょっと安易なCG表現が多かったのが気になったかな。
あのくらいだったら十分撮影技術でカバー出来たと思うのですが。



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2 コメント

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その道を 極めようとしたために・・・・ (zebra)
2011-10-10 08:15:19
きのう レンタルDVDで新作に ありましたので みてみました。

 たしかに 役のポジションは ライバルを蹴落とし 何時間もの練習で技術をみがきます ねたみ 嫌がらせは つきものですけど 

 ナタリー演じる ソリストは 母の期待に答えようとライバルに負けまいとあまりに役に没頭し過ぎ 精神状態が不安定でしたね。それが いかに こわいことか 知りました。
 
 昔 70年代 作家の三島由紀夫や川端康成は 作品を極めようと日々 構想を練っていましたが あまりに "日本の美"が なんなのか "完璧さ" を考えすぎたために 割腹自殺や ガス自殺しました。 詰めすぎると一般の精神感覚がなくなってしまうんですよ。
 この ブラックスワンにしても それと同様 精神がまともじゃなくなっていく様子が こわかったです。
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Re:zebraさん (めいぐると)
2011-10-12 00:30:08
コメントどうもありがとうございます。

性格の違いこそあれ人の持つ憧れや競争心、
それに伴う精神的プレッシャーを上手く描写していたと思います。

どうもダーレン・アロノフスキーは
人間の崩壊していく様を描くのが好きですよね。
バレエ団の団長役のヴァンサン・カッセルの
嫌味ったらしいキャラも素晴らしかったです。
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