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ロダンのココロ

2010年01月21日 00時16分24秒 | CINEMA
昨年は太宰治生誕100年だったそうで
沢山の太宰作品が待機作含め映画化されてます。
そんな中今回はモントリオール映画祭で
見事監督賞に輝いた「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」です。
監督には根岸吉太郎、
出演に浅野忠信、松たか子、妻夫木聡、広末涼子等豪華キャスト。


純粋であるが故に脆く、怠惰な作家大谷。
それをひたむきに支える妻佐知。
ある日大谷が飲んだ酒代の支払いの代わりに酒屋で働き始める。
元々気立ての良い娘だった為にたちまち店の人気者に。
そして佐知に好意を持つ青年が現れて・・・。

太宰文学には常に太宰本人を投影した破滅的な主人公が常に登場します。
本作の大谷はその最たるもの。
酒に、女に、金にだらしない。
それとは対象的にどこまでも夫に従順な佐知を松たか子が好演。
もう少し人妻の色香が出てもいいかとは思いましたが。

生きるのに不器用な夫婦の行く先。
個人的にはストーリーとは別に、
昔の中央線沿線の様子をつい今と重ね合わせてしまいますね。



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