さて今回は今年の各映画祭でタイトル総ナメの傑作「レスラー」。
監督は「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー。
出演にはミッキー・ローク、マリサ・トメイ。
かつての人気レスラー、ランディはピークを過ぎたロートル。
スーパーの仕入れ係をしながらも試合に出続けているが身体はボロボロ。
別れた妻との間に生まれた一人娘とは不仲で疎遠になっている。
そんな不器用なランディが唯一輝ける場所がリングの上だった。
プロレス版「あしたのジョー」ですねコレ。
かつてスポットを浴びたスターという役どころが、
演じたミッキー・ロークに正にピッタリ。
純粋ながら不器用な生き方しかできない彼の姿には崇高さすら漂います。
彼に好意を抱くダンサー役のマリサ・トメイも
40代とは思えないほどの美しさでした。
無理にドラマを盛り上げようとしない、
淡々とした演出も逆に効果的。
試合前の対戦相手との打ち合わせが妙にリアル。
かつて日本マット界もガチンコ至上主義になり、
外国人対日本人の構図から日本人同士の戦いへと移り変わっていきました。
私はオールドタイプなので、
外国人が参戦していた頃のプロレスが大好きでした。
実家に戻ればプロレスアルバムも揃っているハズ。
どうしても時期的には主人公の生き様が先日急逝した
三沢光晴選手とカブって見えてしまいます。
エンディングに流れるブルース・スプリングスティーンの歌声が心に染み入る。
監督は「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー。
出演にはミッキー・ローク、マリサ・トメイ。
かつての人気レスラー、ランディはピークを過ぎたロートル。
スーパーの仕入れ係をしながらも試合に出続けているが身体はボロボロ。
別れた妻との間に生まれた一人娘とは不仲で疎遠になっている。
そんな不器用なランディが唯一輝ける場所がリングの上だった。
プロレス版「あしたのジョー」ですねコレ。
かつてスポットを浴びたスターという役どころが、
演じたミッキー・ロークに正にピッタリ。
純粋ながら不器用な生き方しかできない彼の姿には崇高さすら漂います。
彼に好意を抱くダンサー役のマリサ・トメイも
40代とは思えないほどの美しさでした。
無理にドラマを盛り上げようとしない、
淡々とした演出も逆に効果的。
試合前の対戦相手との打ち合わせが妙にリアル。
かつて日本マット界もガチンコ至上主義になり、
外国人対日本人の構図から日本人同士の戦いへと移り変わっていきました。
私はオールドタイプなので、
外国人が参戦していた頃のプロレスが大好きでした。
実家に戻ればプロレスアルバムも揃っているハズ。
どうしても時期的には主人公の生き様が先日急逝した
三沢光晴選手とカブって見えてしまいます。
エンディングに流れるブルース・スプリングスティーンの歌声が心に染み入る。
レスラー人生もピークを過ぎ、娘とは絶縁状態、ステロイドの影響で心臓は弱っているありさまの中年レスラー ランディー。
せっかく 親子関係を修復するチャンスだったのに娘さんとの約束すっぽかすのは さすがにマズイよ~(´Ц`)
マリサ演じるストリッパーのキャシディのトップレスにTバック姿で踊る姿はとってもキレイでしたよ。
自分には「この場所しかない」不器用な生き方しかできないランディーは やはり 悲しい男です。 あと、三沢選手の訃報はテレビのニュースや新聞で知りました。ほんとに残念ですよね。リングの当たり所が悪いと意識を失って昏睡状態のまま亡くなるのって珍しくないんですよ。
あっ、そうそう・・・同じミッキー・ロークの主演の「ホーム・ボーイ」という'88年の映画 知っていますか?
こちらは、ロークが アメリカ各地を渡り歩く流れ者ボクサーのジョニー役です。元妻のデボラ・フューアーと共演しています
これ以上説明するとネタバレになりますので 省略しますが レスラーのランディーとはまた違った男の不器用さを「ホーム・ボーイ」のジョニーは持っています。
「レスラー」と「ホーム・ボーイ」 ともにミッキー・ロークの主演で、ふたりの不器用な男が主人公 ランディーとジョニー
ふたつの作品を比べながら見るのも 悪くないですよ
コメントどうもありがとうございます!!
ランディはあのルーズさ、
不器用さが彼そのものなんだと思います。
ある世界でのみ光るというのは、
私達にも決して無縁の世界ではないですね。
「ホーム・ボーイ」・・・知ってますよ。
劇場で観たクチですから(笑)。
あの頃まではまだ光ってましたよねミッキー。
所謂散り際を描いた男のドラマとして、
今作「レスラー」は語り継がれる傑作と言えますね。
更新もまばらな当ブログですが、
またお越し下さい。
主人公のランディは レスラーとしては輝いていた"光"の部分に対し、
私生活では娘と絶縁状態、家賃たいのうのトレーラーハウス生活、さらにステロイドの副作用での心臓の発作と まさに"闇"の部分が出ていましたね。
医者から プロレスはもうムリですと宣告されたときのランディのショックは 計り知れなかったはず。わずかな"光"がかすみはじめていき"闇"が色濃くなっていく。
悲しいかな、プロレスに限らず 人間生きていく上では"光"と"闇"がつきもの。そのメッセージ性が出た映画でした。
ラストのダイビングがランディは"死んでもプロレスをやりつづける意思”を見せてた気がしました。その瞬間が強く輝いてた。 見事というほかないです。
仰るとおり人間誰しも光と影があり、
影があるからこそ光の部分が
眩く輝くのだと思います。
程度の差こそあれ、
我々も光と影と共に生きている事を実感させられます。