最近ようやく、ファクトリーブランドが注目され、雑誌やショップなどでも紹介されていますね。
ファクトリーブランドとは、簡単に言うと有名なブランドなどのカバン、財布、靴などの製造を請け負っているような工場や、メーカーのオリジナルブランドです。日本では「良いバッグ=高級ブランド」というイメージが強いですが、僕は昔から「あの高級ブランドのカバンを作ってるのはここやで」てかんじの実はコレが…

的なのが好きで、クオリティーは有名ブランドが目をつけるだけあって折り紙つきで、さらに金額はかなり安かったり、素材なんかも金額の割りにかなりいいものを使ってたりと、なんとなく優越感?に浸れたりします

中でも最近有名?というか、メンズでは定着したブランドが「フェリージ」「オロビアンコ」「ダニエル&ボブ」ですね。3ブランドともイタリアのブランドですが、今回はこの中でも一番最近有名になってきた「ダニボブ」を軽く取り上げてみます。
1976年イタリア、フェッラーラ市にオーナー兼デザイナーのアンドレア・ボルトロッティ氏が設立。一本のベルトの企画と生産から始まり、当初からイタリア市場において非常に高い期待をもたれていたことから、今ではバッグ、革小物等のファクトリーブランドとしての地位を築く。サンタクローチェ地方でなめされるベジタブルレザー(植物タンニンなめし)等の上質な素材を厳選し、熟練したアルティジャーノ(職人)の手によって細部までこだわって仕上げられている。その技術力はヨーロッパでも定評があり、プラダをはじめ多くの有名ブランドの生産を手がけた。
そのこだわりから毎年一定量の生産しか行わず、徹底したクオリティーコントロールを行っています。 *サンタクローチェ地方は、高級皮革であるバケッタレザー等のベジタブルタンニンレザーで有名なタンナーが多く集まっている地方です。
で、この財布ですが、形はダニボブでは珍しい三つ折り「デュカ2」です。この革は「ロディ」といってダニボブでは人気の素材です。特徴はなんと言っても表面のツヤ感とシワです。シワは不規則にそれでいてしっかりと線が入っています。カバンだと良くわかるのですがなめす段階でしわを入れているようで凄く自然な、まるで洗濯機で脱水したてのTシャツを広げたみたいな感じです。この仕上げは結構難しいですよ~!
使い心地も抜群で、予想以上に軽いのに革はかなりしっかり厚手、且つやわらかいという相反する要素が見事に一つになっています!凄い!!傷も付きにくくガシガシに使ってもほとんど傷がありません

三つ折り財布で一番有名?なW&Cのブライドルレザーの倍くらいの厚みにもかかわらずこの軽さ!そしてしっかり感があるので使いやすい!そのうえ値段はW&Cとほぼ同じ!使ってみてわかるこのクオリティーの高さは正直ダニボブを敬遠していた僕としてはちょっとショック

でした。(雑誌ビギンでプッシュしすぎでなんかミーハー?な感があったので

)
機能性のあるデザインにも定評があるダニボブはカバンが一番有名なのですが、その中でもダニボブの名を一躍有名にしたのが「ハンドルショルダー」と呼ばれる2WAYのショルダーバッグです。コレはちょっと説明しにくいのですが、舟形のボディに革の短いハンドルで肩から掛けられ、さらに斜め掛けできるキャンバス地のベルトも付いていて、どちらも取り外しが出来るというありそうでなかったデザインで、2006年にビギン誌でとりあげられるやあっという間に話題となり、先に出たオロビアンコをはじめ様々なブランドからも「ハンドルショルダー」が出されるほどヒットしました。最近ではレディスでも似たようなデザインが多く見られ、知らないうちにこのデザインが浸透しているようです。機能性を追及したデザインには「機能美」と言われるように美しさと使いやすさのオーラがにじみ出ています
イタリアの革製品の技術力にはつくづく感心させられます。そしてにやけさせられます

まだまだ紹介したいものありますので、小出しにいきたいと思いま~す!!
ちなみにこの「ロディ」の三つ折り財布、実は生産されてないと雑誌やショップで言われていたのですが、どうしてもこの素材でこのかたち!と思っていたのでダメもとでネットで調べていたら見つけたのです!!思わずヨッシャ!!と言いましたね