今日は事業年度末の3月31日です。
どこまで続けられるか判らぬまま、
ついにこの“ひとりごと”も
20話を超えることができました。
年度末に最後の1本!
『兵法と言っても、柳生流とか宮本武蔵の指南書の話ではありません。
「へ~っ」とか「ほ~っ」と言う感嘆詞の話です。
先に“広告は周囲への説得である”という私の持論を書きましたが、
相手方クライアントでも、社内の同僚、上司に対してでも、
すべからく、自分の考え、自論、企画といったものを出すに当っては、
先方に「ほ~」とか「へ~」と言わせたらある意味“勝ち”です。
プレゼンテーションの場を考えてみてください。
話し終わって、居並ぶクライアント聴衆者が何も言わないか、
さもなくば「・・・で?」と言われたらその時点で“負け”です。
後はおろおろ言い訳に終始し、“ハイ、終了!”です。
男女の恋愛関係もそうです。
「・・・で?」と言われたら終了。
「へ~」、「ほ~」という言葉が出てきたらWin、Winです。
一言で言って何が言いたいのかが明確に示されており、
数枚(出来れば1枚)でチャート図などを使って
言葉の補足なくして相手方に「判った!」といわせれば上出来です。
言葉を羅列して雲に巻くような手法は、後でボロが出て、
結局は墓穴を掘って自滅するのを何度も見てきました。
“切れる人”というのは簡潔に絵にまとめられる人です。
先のブログで誰かが、ある優秀な学者?(研究員?)の言葉として、
「こんなパソコン時代でも、アイディアを出す際、
唯一有効なデバイスは大きな紙とマーカーである。
“フリーハンドスケッチ”の効果は相当だ!」と、
言っているそうである。
同感!
私も時折、
「何を言っているか判らないので紙1枚にまとめて来て!」
といいます。
要は簡潔に、相手方が理解出来るようにまとめられないとしたら、
自分自身も理解できていないということだと思います。
それをあれこれ“多弁”でカバーしようとする傾向が見られますが、
その場は相手方も判ったような判らないような感じとなりますが、
本当に腹の底に落ちていないので、結局のところトラブルの元となり、
“手戻り”が多く、残業漬けとなる悪循環を繰り返しているのです。
相手方に対してばかりでなく、
自分も周囲からの知識吸収において、どんな小さなことでも
探究心を持ち、「へ~」とか「ほ~」とかの感動得られる
“ものを見る目、時流を読む目”といった部分を
繰り返し訓練をすれば、
研ぎ澄まされた感性を養う事が出来るようになるでしょう。
おのずと相手方に「へ~」とか「ほ~」とか
言わせるコツが判ってきます。
私などは、文房具ショップにいれば時間がつぶせるほど
自称「文具フェチ」ですが、
たとえばシャープペン1本にも「へ~」とか「ほ~」とかを見出します。
“進取の精神”、そして「毎日が感動!」
この『兵法(へいほー)』を学び取りましょう。