どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2774

ぐぞあ゛っづい゛。体を慣らせなかったとは言え、直射日光を浴びて死ぬかと思ったのは、初めてかも知れない。全国920のアメダス計測地点の内、真夏日が772で猛暑日が230と云う数値を書き写しているだけでも死にそうである。アスファルトが照り返しエアコンの室外機がフル稼働している街中の体感温度は、多分測定しない方が幸せだろう。そうやって敢えて可視化する事で不幸になる物事は、結構多い様に思う。γ-GTPとか尿酸値とかもそうであるし、さっき食べたラーメンのカロリー、特に糖質の量は出来れば知りたくはない。数値化は未来の不幸を回避する指標に過ぎない筈なのだが、それが行き過ぎれば過去の行状を後悔し現在の不安を掻き立て、一喜一憂の果てに心身の安定を損ねると云う結果になりがちである。日頃からデータで物を見る癖の有る私が言える立場ではないが、何でも検査すれば良いってものではなく、知らない儘で済ませるのも幸せの方便に思えるのである。

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