何とも無念であろう。紆余曲折有りながら、地方大会として開催に漕ぎ着けた夏の高校野球であるが、地元校は陽性者が出たので出場辞退となった。しかもそれが珍しくないさいたまなので、新聞での扱いも地方欄のベタ記事である。悲運のナインとしてスポットが当たる事すら無いのが余りにも不憫である。どうせすぐに浦和学院と当たるんだからと云う変な方向の慰めしか思い付かないが、せめて残りの夏は新聞沙汰にならない程度に青春をハッチャけてもらいたいと願う。高校野球とは単なるスポーツ大会ではなく「やらずにはいられない例大祭」なのであろう。岸和田のだんじりでさえ曳行自粛になったのである。変則的な日程を組んでまで開催を敢行してしまう執念には薄ら寒さすら覚える。そこに日本人の精神風土を見出しても良いのであるが、単に野球好きのおっさんが多いからだけの様な気もするのであり、変な深読みをしないでテレビで声援を送るに留めたいのである。
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