これもご時勢である。タウンページの廃刊を決定したと、NTT東西が発表したそうである。個人情報がダダ洩れだったハローページは先立って2021年に無くなっているので、紙の公式電話帳はこれで消滅する事になる。20年以上使った記憶が無いので殊更困る事は無いし、よくぞ今まで持ちこたえたと賞賛したい気持ちも無いでは無いが、NTTのフットワークの重さを再認識させる出来事でもある。これを機に、個人向けの固定電話をフェードアウトさせる方向に舵を切ってはどうかと思う。家電が必要な人は、固定式に偽装した携帯電話を設置すれば宜しい。人口が少ない地域や島嶼部では電話線の更新はせず、ケータイのネットワークに乗っかる方針を打ち出しているし、有線はネット専用にするのが維持管理の面でも有益だと思う。電話の在り方はここ20年で激変しており、それに遅れる事無く積極的に変革して欲しいのであるが、130年余のレガシーが余りにも重い事も理解するのである。
