まあ、そう云う備えも大事なんだろうけども。損保各社が、サイバー保険を法人向けに売り出している。攻撃を受けて情報漏洩等が発生した際の賠償費用や、復旧に掛かる費用を保証してくれるらしい。ただ実際に発生した時にまず必要になるのがお金よりも人手なので、そこら辺まで面倒を見てくれるのかは不明である。掛け金次第では最初からそれなりの知識を持った人を雇っておいた方が良さそうなので、そう云う気付きを経営者に与えるには良い商品かも知れない。とは言え悪意を持ったハッカーはその筋のプロ集団なので、ピンポイントで狙われたら防ぐのは相当難しいだろう。そう云う意味では保険を掛けておくのはリスク管理としては妥当だと思われる。漏らしちゃった情報は元には戻らないので根本的な解決策では無いのは確かだが、他に償う方法が有るとも思えない。ただ、保険に入っているからセキュリティ対策は万全、と云う勘違いだけはしないで欲しいのである。
