この現象をどう解釈したものか。東京大阪の大規模接種会場の来週の予約が、まだ2割しか埋まっていないそうである。気の短い高齢者は今週までに全員殺到したとも考えられるが、割合が経験則と反する。「モデルナは後味が爽快だが深みに欠ける、やはりファイザーだな」とか訳の分からない理由の人も居るかも知れないが、多分数名である。単純に「遅くなっても電話で予約したい」か「大手町まで電車賃払って打ちに行くかボケ」のいずれかであろう。後者はともかく、前者はデジタル行政を考える上で看過出来ない課題である。スキルの更新が止まった人にとって、電話は唯一無二のデジタルデバイスである。中途半端なコールセンター立ち上げてお互いのメンタルをゴリゴリ削るよりも、簡便で良いから音声認識の自動応答システムをAWSか何かででっち上げるべきである。気の短い人は電話叩き切って役所に殺到するかも知れないが、全体の効率は多分上がると思うのである。
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