どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3051

自国文化を相対化するのは難しい。「何故モンゴル料理は何でも羊の味がするのか」と問うた人が、同国人に「何故日本人は何でも魚味にしたがるのか」と返されたそうである。いやカツオ出汁美味しいし、と思ってしまったが、それ位に難しい。コンブやシイタケもあるぞ、と話の筋を違えても良いのだが、本質はそこではない。公正に判断したと思っていても、確実に生まれ育った社会的環境の影響を受けており、完全にそれを排除するのはほぼ無理と思っている。味オンチだと思いがちな米国人もケチャップの話になると拳を交えた論争に発展する事もあるらしいし、国内でもオタフクソースをけなすと戦争になる地域が有る。そう云う五感レベルの相互理解は最初から諦めるべきであるし、その違いを認め合った土台の上に共有する価値観を構築する方が余計な軋轢を生まない様に思う。それでもカツオ出汁が一番美味いと思ってしまう所が、人類の限界の様にも思えるのである。

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