どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4134

技術進歩は物騒さと表裏一体である。絶好調のNVIDIAが市販しているGPUを用いて、暗号化されたパスワードを1時間程度で解読したとセキュリティ企業が公表した。大小英字数字記号をランダムに組み合わせた8文字をMD5でハッシュ化した文字列に対する総当たり攻撃なので、サーバに侵入されてパスワードファイルを窃取されなければ成立しない手法ではあるが、何かと侵入されがちな昨今である。平文保存しているスカタンは論外としても、より解読困難なハッシュ値を生成するアルゴリズムを採用するのが望ましい。望ましいがユーザ側では何も出来ないし、パスワードがスカタンな扱いを受けているかどうかすら知るのは困難である。取り敢えず人間が到底覚えられない様な難読化はセキュリティ上何の意味も無い事を再認識し、使い回さない事を徹底するのがより効果的である。パスキーへの移行が望まれるのであるが、そう云う所に金を掛ける意義を説得するのも難しいのである。

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