どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3129

全く以って腹立たしい。人間様が我慢を重ねて自粛しているのを嘲笑うかの様に、拙宅の庭木は伸び放題である。近隣にご迷惑が掛かるまでにボーボーになりやがったので、剪定するしかない。この暑い時季に何とも腹立たしい。開始15分で案の定汗だくで、30分もすると息が荒くなり眩暈も感じる様になった。典型的な熱中症であるが、人間様とて無駄に長生きはしていない。今回は秘密兵器として冷や汁を用意した。と言っても液体味噌汁の素を氷水で割っただけのものだが、塩分を始めとするミネラルや糖質、タンパク質まで美味しく補給出来る優れものである。これと首に巻く保冷剤を併用して休み休みやっていたが、コロナ禍での体力低下は著しく、予定の半分で体の節々が悲鳴を上げたのが腹立たしい。途中で投げ出して風呂に入り、買い置きしておいたOS-1を飲んでみたらこれが滅法美味しかった。人間様の生半可な浅知恵を嘲笑われた気分であり、心底腹が立つのである。

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