どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4069

ひたすら「ありふれたおじさん」をGAIで錬成する人が居るらしい。別にそっち方面のフェチでは無く、学習データの偏りを定点観測しているそうである。確かに新橋近辺にゴロゴロ居る普通のおっさんのデータは、インターネット広しといえどもそう簡単に集められるものでもあるまい。ちなみに「江戸前寿司」を錬成すると大抵サーモンと裏巻き寿司がセットで描かれるそうで、日本人なら違和感を抱くだろうが、実物を知らない人からすれば「それが本物」と受け入れられてしまうだろう。そう云う意味では生成されるアニメ絵の完成度の高さは異常なのだが、それはどうでもいい。GAIが有能でも学習していないものは再現出来ないのは自明なのだが、その視点は案外すっぽり抜け落ちている様に思う。「ありふれたおじさん」はともかく、情報量の少ない文化や風俗は、GAIにとって「無い」も同然である。それは結構由々しき事だと思うのだが、当面は改善されそうもないのである。

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