どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4068

名前とは何にでも付いているものである。問題解決の為に設立された組織が却って阻害要因になってしまう現象は「シャーキーの法則」と呼ばれているそうである。米国の作家のクレイ・シャーキー氏が名付け親との事で、きっとそう云うのに長年悩まされたに違いない。組織存続の自己目的化は然程珍しいものでも無いし、「利益を求めて半永久的に肥大化しようと試みる」組織の方が、どちらかと言えば異質だろう。それに「目覚ましい働きによって目出度く問題解決したのに解散させるのは勿体無い、他にも役立つ使い道が有るのではないか」と云う正論めいた詭弁を覆すのは案外難しいものである。立ち上げて信頼関係を構築して計画を軌道に乗せる、と云う一連の面倒臭い作業をやり直したくない心情も湧くだろう。伝統と陋習に凝り固まった組織を十把一絡げにする心算は無いが、「何の為に集まったのか」は折に触れて再点検すると、シャーキーさんも喜ぶと思うのである。

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