どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2472

私は日本人である。その法的根拠は「先祖が明治維新の際、何故か日本領に住んでいたので徴税の為に戸籍登録された」事にある。途中で遺伝子的に改竄されていないかを調べるのも面倒なので、ここでは放置する。ただこれは「私は日本国籍を有する」と云う事でしかなく、労働・納税・子弟の教育と云う国民の義務を背負わされているだけに過ぎない。それだけで日本人と云う括りを構成するには無理が有るだろう。日本国経済に貢献しているとか、日本文化の継承発展に尽力しているとか、国際社会で日本の存在価値を高めるとかの積極的活動をしている訳でもない。それらに関しては白鵬関の足元にも及ばないのであり、そこは己の至らなさをちょっと恥じている。私が日本人である事は偶発的事象であり、その立場を維持する為に特段の努力もしていないグータラ国民である。ただ、如何に理屈を捏ねようとも、新米を食べた時の血の沸き立ちは、紛れもなく日本人なのである。

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