世間から大注目を浴び、一瞬で忘れ去られたCoinHive訴訟である。ざっくり復習しておくと、ウェブサイトを閲覧したら仮想通貨のマイニングが勝手に行われてしまうのは是か非かと云う裁判である。一審無罪・二審有罪だったが、最高裁は「ウェブ広告と違わないんじゃね？」と無罪を確定させた。個人的には妥当だと判断するし、ウェブ閲覧時にPCリソースを一番食うのはGoogle Chromeである。裏で何かされるのは気持ち良いものでは無いが、断り無しに追跡クッキーを置いていきやがるのは日常茶飯事である。そう云う「不快行動」を容認するかどうかの段階であり、法整備は更にその後の話である。まずは私達が本件の共通認識を擦り合わせる必要が有るのだが、新技術は次々と生まれており、悠長なやり方では間に合うまい。「ヤバそうな技術リスト」を作成し国民に是非を問う場を設けるべきなのであるが、それをやると殆どのブラウザとSNSアプリが引っ掛かってしまうのが難点なのである。