今日も暑いのでセリフはお休みにして(笑)、『蝶よ花よ』から小ネタを一つ。
ジャンディの祖母は総菜屋を営んでいますが、その店へ向かう辻に、天下大将軍 地下女将軍、という字が掘られた石碑のようなものが立っています(画像、画面からの切り出しで粗くて申し訳ありません。)。
これは将軍標(チャングンピョ、チャンスンやボクスとも。)という、いわゆる魔除けです。集落の入り口などに建てて、忌み事、ことに病魔から集落を、天から地下まで、つまり見えるところから見えないところまでくまなく守っています。
また、同時に境界を示す境界標でもありますね。
これ日本にもありますね。また石敢當もそうですし、そう言う意味ではお地蔵さまはその最たる存在です。一見、穏和なご尊顔で、子どもとゆかりが深いので、魔除けとはいえ関係ないように思えますが、持たれた錫杖こそ、集落へ入ろうとする魔物用でして、辻にお地蔵様が祀ってあるのもそういうわけです。
それにしても、ドラマの将軍標はもちろんセットですが、ここまで再現するとはほんとうに芸が細かいですね。本国のドラマのクオリティの高さは、こうしたところからも見て取れます。
