TOKYO ⇔ SAIGON そしてたくさんの街へ

東京とサイゴン、そして、いろいろな街を巡ります。

この馬は

2008-03-01 | Weblog
まだパソコンがウィンドウズではない頃。

そう1993年。

娘が当時まだ高価なスキャナーを買って、スキャンしてくれたもの。

右がテンポイント。鼻にきれいな流星があるほう。昭和52年の有馬記念。今も名勝負のトップにあげられるトウショウボーイとの死闘。

「中山の直線を流星が走りましたー」という杉本清さんの名実況にも残る。

母親に金銭的面倒をかけてはいけないと、別れた夫のご両親のところに行き、ジジババサービスをして、お小遣いをもらって買ったスキャナー。

父方の祖父母のところへは行きたくないと言っていたのに、パソコンの無限に広がる可能性を、当時14歳だった娘は知っており、そのためなら多少意に沿わないことをしてでも、探求したいと思っていた頃。

わたしはこの馬、「テンポイント」が大好きだった。それはそれは美しい馬だったんだよ。競馬に興味がなかったわたしが、テレビで見て「一目惚れ」をしたんだ。なのに有馬記念後、故障であっけなく死んでしまった。それが今でもとても悲しいと。    おそらく娘が4,5歳の頃から語り聞かせていた。

この写真はネットなどない時代だったから、雑誌をスキャンしたものだ。わたしの誕生日に、新聞紙に包んで 「はい、これ」 とそっけなく渡してくれた。

ぎゃーぎゃーと大喜びする母親を、笑顔で見ていた娘。まったくどっちが母親だか。

テンポイント号の命日は、1978年3月5日。もうすぐだ。30回目の命日。娘が生まれたのはその翌年だった。

テンポイントの死と娘の死は、わたしにとって重なっている出来事。

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