まやの午睡

日常の記録です。

妹ちゃん全治3週間

2014-06-10 16:05:25 | 日記
金曜の朝に長女から携帯にメッセージが書き込まれていて、妹ちゃんが手首を折ってギブス3週間、長女と婿クンはフラフラなので休養が必要、日曜夜に子供たちをあずけに来たい(月曜は祝日だった)、と書いてあったのでとりあえずOKと答えた。

夕方夫に様子を見てもらいに行ったら、妹ちゃんは元気そうで、長女は帰っておらず、婿クンは日曜夜の依頼のことも知らなかった。

日曜の午後遅くやってきて、夕食の後、長女たちは映画を観に行った。そのまま自分たちのアパルトマンに帰ってゆっくり寝て朝寝坊するのだという。

月曜の昼も二人で外食して、ショッピングに行って、夕方やっと迎えに来た。

今週はチベットのお坊さんも眩暈の後転倒して入院しているので長女は仕事の帰りに病院に寄った。そして水曜が診療で帰宅が遅く、木曜はたまに早く帰れたので妹ちゃんを保育園に迎えに行ったら、手首を氷水につけてじっとしていたそうだ。園長先生の指示を待っているという話で、長女を見て、かかりつけの小児科医は誰だと聞かれたらしい。手首が腫れていたので長女はすぐにパリの小児病院の救患に連れて行ってレントゲンを撮り、骨折を確認して肘までギブスをされることになった。

私が見た時はもうすっかり元気だったが、片手が使えないからバランスが悪くてまた転ぶのではないか、もう片方の手首まで痛めたら大変だと思う気持ちでひやひやだった。

ついこの前までは、この夏また2人をバカンス村に連れて行くことを、やれやれ大変だと思っていたけれど、今やもう、ギブスさえ外れていれば楽勝だ、いくらでもあずかれると思えてしまうから勝手なものだ。

それでも、足首を痛めていたらもっと不便だったと思うとそれよりはましだと思うし、何よりも、妹ちゃんの2歳半という年が、なんというか、物事を悲観的に見ることがなくて、しかも、事態は分かっている、という絶妙にいい時期だったと判明した。

怪我をしたから治るまでギブスをつけていなくてはならないということは理解するし、お風呂や着替えなどが不便だということも納得するし、みんなに注目してもらえるのでちょっと嬉しいし(夫が朝市にローストチキンを買いに行くときに連れて行ったら、店の人が、妹ちゃんのためにと言っていろいろサービス品をくれて、ギブスに鶏のハンコを押してくれた)、かといって、ああ、手が使えなくて不便だとか、うっとうしいとか、これがいつまで続くのかとか、いろいろなことを考えて悩む様子はない。

いつも今この時だけをそれなりに生きているだけ。

そういう意味ではこっちもほとんど癒される。

うちの子たちは骨を折った経験がない。

婿クンは高校生の時に足を折り、動けない時期があったので、その時に、お父さんが、趣味で通っていた大学のトルコ語のクラスをあっさり中断して婿クンのために小型犬を買ってやった。その時の犬の子孫が今も生きている。

それでなくとも孫ズをあずかる時は怪我をさせないように必死なのに、今回は妹ちゃんから目を離さないようにずっと付き添っていたのでフラフラだった。

それでも、子供たちをおいて「じゃあ、いってきまーす」と出て行った長女の嬉しそうな顔を見て、ああ、みてやれてよかった、と思う。

私が自分の母に子供をあずけて出かけるたびに味わった解放感と安心感がよみがえる。

妹ちゃんは10月にお姉ちゃんに昇格する。

新しい妹ちゃんが生まれるからだ。

もうなんでもいいから自分たちより若い世代たちが元気でいてくれますように、とつくづくと、素朴に思う。

コメント
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