ケ・セラ・ヘラ

ほんのり前向きな気持ちを持ちながらも、のんびりとへらぶな釣り。

釣れる様になるために Vol.6 【底釣りのタナの取り方編】

2008-05-28 21:13:43 | 鯉のてほどき
久しぶりに処方箋(基礎講座)を載せます。いよいよ肝心要のタナ取りです。

■底釣りのタナの取り方編

<準備>

底釣りで一番大切なのはタナの取り方です。
と言うか、この釣り堀での基本は底釣りですので、丁寧にタナ取りをすることが即、釣果に影響します。
一見さんが余り釣れない理由の第一ポイントです。
オモリを調整して餌落ち目盛りがきちんと出ていることが前提となりますので、「餌落ち目盛り編」で確認しておいてください。

一般的に底釣りには、ムクトップのウキが向いています。なぜならば、魚がエサを吸い込む時、パイプトップより抵抗が無く、自然に近い状態でエサを吸い込むからです。(抵抗が大きいとすぐ吐き出してしまいます。でも、パイプトップが駄目な訳ではありません。)

<基本的なタナの取り方>

基本的なタナの取り方ですが、まずハリにタナ取り用のゴムボールを付けてポイントに打ち込み、ウキの立つ位置を確かめます。
トップの一目盛りが水面から出るようにウキ下を調整し、腕を伸ばして竿を沖目に送り込んでも水面から出ているウキの目盛りが変わらないことを確認します。(ウキとオモリが垂直になっていることを確かめるためで、斜めになっていると正確に測れません。)
これを何回か繰り返し、常に同じ状態になることを確認します。
(池の底の状態によって多少ばらつきが出ますので、安定したポイントを見つけましょう。)

タナ取り用のゴムボールはウキがやっと沈むくらいの重さにしてください。
あまり重いと底のヘドロに埋まってしまい、正確に測れないからです。
タナ取り用ゴム粘土を使用すると、大きさ(重さ)が自由に調整でき、便利です。
ウキの大きさによりますが、直径2~3㎜の大きさに切れば十分でしょう。
(タナ取りゴムの代わりに消しゴムを使ったり、板オモリを使う人もいます。)

仕掛けを引き上げ、ウキを道糸と平行にし、水面に出ていたトップの一目盛りの位置にウキ止め糸を結び、目印にします。この目印をトンボと言います。この位置が水深になります。
一度決めたトンボの位置は、これから釣るポイントの水深の目印ですから誤って動かさないようにしてください。
(トンボ用のウキ止め糸が市販されていますが、木綿糸でも代用できます。)


次に、ウキを上にスライドさせてトンボの位置にエサ落ち目盛りが来るように合わせれば、底トントンのタナ取りが完了します。
(底トントンとは、ハリが丁度底に付くタナ取りのことです)
もちろん、ポイントが前後左右にずれれば水深が変わりますので、ポイントは同じところに打ち込むことが前提です。


<補足>

水深をより正確に測るため、ウキに発泡スチロールをつけて浮力を補ったり、オモリをはずしたりすることもあります。

ウキの位置は底トントンが基本になりますが、パイプトップのウキを使用する場合は、1~2cmぐらいベタ気味(深め)にしないと浮力の抵抗でカラツンになるかもしれません。
逆に、スレが多い時にはベタの分が長すぎることが考えられますので1cmくらい戻して(浅くして)みてください。

一日のうちでもウキがずれる事や、タナが掘れて水深が変わることがありますので、おかしいなと思ったらこまめに確認することをお勧めします。
出来れば1時間に1回ぐらいは確認しましょう。
(とは言うものの、なかなか励行できません。)

補足ですが、なぜ底トントンにするのでしょう?
鯉は底のエサを吸い込むようにして捕食するから、というのも答えですが、それだったらもっと長くしておけば必ずエサは底に着きます。
しかしそれでは鯉がエサを吸い込んだ時、ウキに動きが伝わりませんので「アタリ」を見分けられないと言うことになります。
底トントンに正確さが求められるのは、エサへの抵抗をなるべく小さくすることと、エサを吸い込んだ時のウキの動きを明確に知るためです。

また、鯉は底のエサしか食べないのでしょうか?
いいえ、宙(水中。エサが底に着いていないタナ。)のエサも食べます。
しかし、エサを吸い込む時の鯉は水平または上向きですので、吐き出しやすくなります。
アタリがあっても「カラツン」になりやすいのです。
その点、底にあるエサを食べる(吸い込む)為には必ず下向きにならないと食べられません。
吐き出しもしにくくなり、合わせた時に上あごへ掛かりやすくなります。

あくまでも基本的なタナの取り方を書きましたが、他にもいろいろな方法があるかと思います。
しかし、丁寧にするかしないかで釣果に大きな差が出ることは確かですので勉強してみてください。(自分にも言い聞かせて)
 
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2 コメント

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ご無沙汰していますm(_ _)m (山ポン)
2018-11-02 14:53:13
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
いつも楽しくブログ拝見させて頂いております。

オレン爺さんも皆さんも
お元気そうで何よりです。


ブログの底釣り編とやらを拝見していて
少し気になる事がありましたのでお伝えしようかと思い連絡させて頂きました。

底立ての理論ですが
宙で針を2本着けた状態の目盛りに
トンボを合わせてしまうと
上バリトントンにはならず
針が小さい場合はおそらく
1〜2cm程浮いてしまいます。



宙で針なしの状態で取った目盛りに
トンボを合わせると上バリトントンになります。

御参考までm(_ _)m
返信する
ありがとうございます (オレン爺)
2018-11-06 12:23:04
>山ポンさん
お久しぶりですねー、お元気ですか?
気にかけていただいていて、ありがとうございます。
ご指摘いただいた点はごもっともかと思います。
市ヶ谷での釣りは一本バリであり、実際のハリの重さやエサを付けた時の倒れ込みを考えると調整が必要ですね。
私も餌落ちメモリから一目沈めた餌トントンを基準にしています(経験上から)。
今後ともご指南をよろしくお願いします。
返信する

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