又七の不定記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
フライフィッシングとクロスカントリースキーと蘭の栽培の好きな又七の不定記

バイオリン復活

2020-07-24 23:56:55 | 音楽

 25年くらい前になるんだけど、何を思ったか、かみさんが通販でバイオリンを買った、っというより買ってくれた。
 ハードケースと弓と松ヤニとチューニング用のブラスの笛と練習用の教本が付いた初心者用のセットで29,800円だったとのこと。
 どうやらわしにナイトノイズとかリバーランズスルーイットを弾けと言うことらしい。

 そして少しの間練習していたのじゃが、なにぶん生まれてこのかた扱ったことのある弦楽器と言えばフォークギターとエレキギターとピアノくらいで、全て中途半端(笑)。
 当然バイオリンもメリーさんの羊ときらきら星、そしてチャルメラのメロディーくらいしか弾けず、っというよりも新品のバイオリンってチューニングが直ぐに狂っちゃうんだね。チューニング直しに多くの時間が割かれるのが嫌で、なんとなく弾かなくなり、子供が生まれてからはケースから出すことさえなくなっていた。
 かみさんも誰も弾かないバイオリンを邪魔に思って捨てようと思ったのか、しばらく車の荷台に積みっぱなしになっていた。
 2年くらい積みっぱなしで、どこに行くのもバイオリンと一緒。
 出して弾くわけでもないのに、どんな音楽好き一家に見られたことだろう(笑)。

 っで、最近ケルト音楽を聴くようになって、バイオリンの音ってやっぱり良いよな~って思い、ちょっくらあのバイオリンをまた弾いてみるかなっと車の荷台から救出した。
 車の荷台で暑い夏や寒い冬を過ごしたバイオリンをケースから出すと、弦は皆切れているし、弓の毛も2/3位切れてるし、松ヤニもカチカチに固まっている。
 しかし幸運なことに魂柱は立っているし予備に買っていた弦は使えそう。
 そしてわしはこのバイオリンを復活させることを決意した。

 まずは切れていたテールピースの紐をPE4号ラインを束ねて代用してエンドピンに引っかけて弦を張り直し、チューニングしていると、ブリッジがバキッと割れた(笑)。
 こういう事故が起こった時は魂柱が倒れてしまうことがあるらしいのだが、まだしっかりと立っている。
 魂柱が倒れていたらもう諦めようと思っていたのだが、このバイオリンはわし以上に復活を望んでいるようじゃ。
 割れたブリッジを瞬間接着剤で接着して後日おそるおそる装着。
 なんとなく使えそう。

 残り毛の少なくなった弓にカチカチになった松ヤニを無理矢理こすりつけて弦を弾いてみると、なんとバイオリンっぽい音がちゃんと鳴るではないか。
 感動のひととき(爆)

 そんなこんなでバイオリンは息を吹き返したものの、毛の少なくなった弓では毛に十分なテンションが掛からず弓の中央部分で音がスカスカになるので、とりあえず通販で新しい弓を買ってはみた。しかしこれがまた安物過ぎて馬毛の太さが揃ってないし張り不合いも均一でない。使うたびに何本か切れたり抜けたり、初心者の練習用とは言えもう少し良いものを買えば良かった。
 松ヤニは湯煎で溶かして固め直して普通に使えるようになった。

 久しぶりにメリーさんの羊やきらきら星を弾きながら基礎的な指送りとかボウイングを一から練習し直している時にふと思った。
 プロの演奏家がやっているような指送りは無理としても手放しホールドくらいは誰でもできそうなものだが、それが全くできない。何故?。手放しホールドができなければネック上で思ったように指が動かせないではないか?。

 何でだろうと思ってバイオリン関連のいろいろなサイトを見て回ると、どうやらショルダーレストというものがあってそれをセットして演奏するのが普通なんだそうな。
 なんとまあ無知とは恐ろしいもので、そんなことも知らずにこれまで左手の位置を変えなくても弾ける曲だけ弾いて悦に入っていたわけだ(笑)

 そんなこんなでネット上で一番安く買えるショルダーレストを買ってみた。
 でもこれだけでは解決しなかった。買ったものが安物だからダメだというわけではない。
 手放しホールドはできるようになったものの、私は首が短めで下顎の骨が大きく、肩から胸にかけての骨格と筋肉が人並み以上に発達しているので、普通にセットしただけではちょっと窮屈な感じなのだ。
 っで、ここに来て初めて顎当てが動かせることに気づいた(笑)。
 顎当てを留めている金具をくるくるっと回して緩めて位置を少し中央寄りに逃がして再度締め直して肩と顎で挟んでみると、これまでよりもかなり楽にホールドができるようになった(喜)。
 結局バイオリンって買ったまま使うんじゃなくって使う人に合わせてあれこれ調整しなきゃいけないんだね。
 ついでにこの時に気づいたのじゃが、樹脂製だとばかり思っていた顎当てはなんと木製でした。弓の馬毛も新しく買ったものよりもセットに付いていた弓の方が良いもが使われていたし、入門用セットとはいえ結構良い製品だったんだね。

 20年以上放置して車の荷台という過酷な環境で何年も寝かせたことが良かったのか、チューニングの経時変化が少なくなり性格が落ち着いたようです。乾燥が進んだことでペグ含めネックやボディ全体の撓みが少なくなったんでしょうね。それと割れたブリッジの瞬間接着剤による補強が効いているのかもしれません。

 まだまだ雑音だらけの音しか出せないのじゃが、イナバウアーしながらユーレイズミーアップとか弾けるようになりたいなと思う今日この頃である。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Dendrobium loddigesii  | トップ | Dendrobium aggregatum  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事