又四郎夢日記

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電脳化できない自分

2014-01-22 17:00:20 | 雑記
ネットを観ていると、科学が発達すればコンピューターに意識を移植して不老不死になれる・・・と本気で信じている人達がいるようです。しかし、それは不可能です。

コンピューターの中に脳のデータを再現しても、オリジナルである自分自身は老化して死にます。結局、コンピューターの中に何を再現しようが、それは自分に似た他人にすぎません。

コップの水を他の容器に移し替えるように、意識を移し替えるのは無理です。それが出来たとしたら、それはオカルト、宗教です。意識を移し替えられるのなら、肉体とは別に意識がある、つまり魂があるという事になりますからね。それは科学の話ではありません。

まあ、科学が万能という訳でもありませんから、実は魂があるのかもしれません。しかし魂があるのなら、コンピューターに意識を移し替える必要があるのか?という新たな問題が発生します。この問題を解決しても、移植後の意識は自分と言えるのか?という別の問題があります。

人間は髪型を変えただけでも意識に変化が現れます。指がないとか、腕がないという事になると、意識の変化はもっと大きくなりますよね。肉体の一部がないだけで意識が大きく変化するのですから、コンピューターの中に移し替えられた意識は、どれだけ変化するか分かりません。そんなに変化した意識を自分だと認める事ができるのか?・・・とこような哲学的な問題が発生します。

結論としては、SFでよくある意識の電脳化は現代のおとぎ話でしょうね。