写真はあえてマウンテンっぽいスパにしてみました。名古屋に行ったときに、私、登頂しました。
さてグルメサイトでステマが問題になりましたが、実際のとこステマっていうか自演の書き込みは見てて判別しやすいので、個人的にはそれほど問題じゃないと思ってます。
問題なのは、むしろ「普通にグルメサイトに書いてる人の間の舌の経験値の違いが大きすぎる事」
たとえば、あるフレンチレストランの評価があったとしましょう。
そこに『普段行くのはファミレスばかり、ごくたまにホテルでフレンチとか食べる事があるような人』が書いたレビューと、『年に何軒も意識して話題になってる店を食べ歩いてる人』の評価じゃその信憑性がまるで違います。
そういう店にほとんどいかない人からすると「綺麗でおいしい」料理も、食べなれた人からすると「目新しいところもなく特別おいしいわけじゃない」事は十分にありえます。
そして、困った事にその口コミを書いてる人がどういう経験値をもっているかは相当気合をいれてその人の書いたレビューを読まないとわからない事が多いですし、何より問題なのは信用できそうなレビュワーはごく少数しかいないという事です。
それほど信用できないレベルの舌の方が圧倒的に多いわけで、結果としてあまり信用できない舌の人のつけた星で口コミサイトの★評価は決まってしまう事になります。
これはかなり問題…なはずですが、実は多くの人にとってはそうではありません。
なぜならそれを読んでる人の舌が、結局のところその「それほど信用できない」レベルの舌と同等であるからです。
有名なグルメ評論家の肥えた舌よりも、よほどその人達の感覚に近い評価がくだされてるわけですから、それを信用してもノープロブレム。というかむしろありがたい。
口コミサイトを見て「びみょ~」と思って困ってるのは舌の肥えた人達だけだといえるでしょう。
そして実際、舌の肥えた人はあまり口コミサイトを見てません。っていうか話半分で参考程度にしか見てません。基本的にそのあたりがわかってるので信用してないからです。
そういう意味では口コミサイトっていうのは、ある意味、正しく使われてるわけですね。
今回はグルメを例にして書きましたが、例えば映画にしても不特定多数が点をつける「YAHOO映画」の点数よりも、映画好きユーザーのみが書く「みんなのシネマレビュー」の点数の方がよほどアテになるのは、ちょっと詳しい方ならご存知でしょう。
そもそも、それくらいアテにならないにも関わらず口コミサイトが人気なのは、日本人特有の「プロより素人が好き」な国民性と、ヒモ付き評論家等による宣伝等とかが紛れ込んでそうなものはどうも信用できない…事からくるんだと思いますが、だからこそ、その思いを裏切るようなステマが今回大騒ぎになったんだと思います。
普通に考えれば、そもそもそんなのがまぎれてるのは当たり前だし(例えば贔屓の店の事をよく書く行為、それ自体がそもそもステマと同じ行為ですから。)それもわからずにそういうサイトを使用していたユーザーが多かった事がステマ問題での一番の問題だったわけですね。