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呑気に自分の趣味に走る。

個人的趣味に走りまくった日々や、適当に過ごした日々をしがなく綴っています^^

『街の灯』著者:北村薫

2011-10-28 09:54:21 | 本の足跡。
この『街の灯』はいわゆる『ベッキーさんシリーズ』の第一作目にあたります。この先を書く前に白状しますと、私知りませんでした。知らないで先にシリーズの第三作目『鷺の雪』を読んでしまったくらいです。

つまりは、wikiれば良かったんですね(汗)

今まで偶然にもほとんどシリーズものは手を出してなかったので、気付くのが遅れてしまったという……。
『ベッキーさんシリーズ』も短編で、途中からでも気にならなかったですからね。
うっかり誤算です。

なので、次は第二作目『玻璃の天』を読むべきであろう。
第二作目読まずに第一作目を読まずに、第三作目を読み、今に至る。
ちょっと待てよと我ながら思ってしまいますね。
そして、私の予想からすると地元の図書館にはない。
確かなかった気がするんですよね。
所詮町の図書館か……ちなみに結構シリーズ揃ってないです。
『アルセーヌ=ルパン』シリーズとかなんか中途半端なの2冊だけですからね。ふざけてますよ、ファンとして怒り心頭です。
小学校も続がなかったりとか!なめてんですかねっ。
とりあえず、市の図書館に行くしかないかなあ。

……話がそれていますね?
おっとおっとおー。

『街の灯』虚栄の市/銀座八丁/街の灯
上記の三作を収録しています。
お嬢様の英子ちゃんと、その運転手ベッキーさん(『虚栄の市』のベッキーを英子ちゃんが気に入ったため別宮さんにつけられた愛称)は謎解きをする、といった体です。
ベッキーさんが謎の解明への導き役なので、『ベッキーさんシリーズ』なのでしょう。はい、予想ですけれど。

此度も大変楽しく読了させて頂きました。
大掛かりな冒険的なミステリーも大好きなのですが、『日常の謎』と言われる北村さんのミステリーも大好きです。
話も謎もそうなのですが、文体がどうも好みなようです。
『野球の国のアリス』から『わっ、好き!』ってベタボレでして(笑)

とても素敵なミステリーを書かれるので是非一読下さいませ。

松波鏡良。

追伸:結局書きたかったこと書いてないですね(汗)

『嗤う伊衛門』著者:京極夏彦

2011-10-16 20:00:21 | 本の足跡。
寝付けない日に一気読みしましたが、『嗤う伊衛門』面白かった……ちょっとうるうるしちゃいました。いや、かなりぼろぼろ泣いちゃいましたけどね、はは。

正直、『嗤う』というくらいなのだから怪奇ものだと思っていたわけですよ。
しかし蓋を開ければ怪奇ものではない(と私は思った)。
不器用な二人がなんとも言えなくて、最後の最後であんな結末で。
泣くしかないでしょうがー!(涙)
思い出してすぐ泣いてしまう……

巧く伏線はって回収してあるので全編通して一気読み楽しかったです。
ほうほう、彼はそういう……ふむふむ。
納得しながら楽しみながら読めました。

最後お逝きになられちゃうんだけどね……


このタイトルの『嗤う』は『狂う』って感じです。
話し合わないからこそ生まれたすれ違いが酷く酷く互いの心を傷つけて――。
――果てに狂う。

胸がぎゅーっとなってしまって私そこら中転がりまわりそう。
お岩さんが一番好き。
この話の中で一番カッコイイのではないかと思う。
自分を生きることが出来るのは自分のみ。
そういうところがなんとも言えなく好き。

うむ、次回は何を読もう。

松波鏡良。

『虚言少年』著者:京極夏彦

2011-10-03 12:49:32 | 本の足跡。
ふ、ふふふふ。
なんだこのガキどもは!

屁理屈理屈大いに結構。
大好きだむしろ、そんな子供(笑)
まあ、実際にいたら面白いより怖いかもだが。

怪奇ミステリーが多い京極夏彦さんですが、今回は普通の怪奇物ではない小説です。

主要人物の年齢は小学校六年生。
馬鹿三人組、内本健吾、矢島誉、京野竜彦。
彼らがこの話を展開していく。
ちなみに彼らを正と悪に分類するならば、ケンゴ、タツヒコは確実な悪であり黒。
ホマレは純粋無垢な正であり白である。
個人的な好き嫌いをいうのであれば、キョーノが一番好きなわけだが、それはまあいい。

こいつら(主に悪の二人)がひねくれている。
まあ、バカやっている間は可愛いものだ。
いや、バカやってなくても私は大好きなのだけど(笑)

虚言少年というタイトルからお分かりだとは思うが、この中には大嘘つきがいる。
最初から本人が言ってしまっているのでばらす。
内本健吾その人だ。
だが、バカトリオ以外はそれを知らない。
なんたってバカということを周囲に悟らせず、当たり障りのない空気のような人間を演じているからだ。目立たない有利さというかなんというのか。

これは好きだ。
日常的なバカさがいい。
前置きとかも笑えるし。

怪奇物じゃない京極さんの作品もっと読んでみたいなって思った。
『虚言少年』はキョーノがいいキャラ過ぎて素敵です(笑)

とかんとか言って次は怪奇物読むんだけどね。

松波鏡良。

『彩雲国物語 紫闇の玉座<上><下>』著者:雪乃紗衣

2011-09-29 12:53:39 | 本の足跡。
彩雲国物語、とうとう完結してしまいましたね。
この先がもう読めないと思うとちょっと寂しいです。
出来れば、番外編を書いてほしいなあとか思ったり思ったり。
最後全然出なかった清雅とか色々その人の裏事情読みたい。

はい、最終巻読み終えまして、なんか色々きゅんきゅんしまくった私です。
旺季殿がなんでか某お方に似ていて最初全然好意がわかなかったのに滅茶苦茶大好きになってしまったり。劉輝がかなり中身もイケメン(かなり語弊)になってたり。

もうなんというか、みんな大好きだー!

やっぱり全員キャラが立っててすんごく魅力的なの。
最初全然好きじゃなかったのに、後々確実に愛着がわいちゃうんですよ。
茶朔旬いい例(笑)
みんな大好きすぎて終わってしまうのが悲しいです、本当に。
まあ、でもいいんですよね。
秀麗ちゃんが思い切り突っ走り切ったんだから。

最終巻でもやっぱり秀麗ちゃんは頑張って頑張って。
秀麗ちゃんが動けない間は、周囲のみんなが精一杯頑張って。
本当にみんな生きてて良かった……
もう途中死人が出るんじゃないかと気が気じゃなかったです。
碧家とか宝鏡造ったら死んじゃうとかいうから、歌梨さんどうなるねんと……!
もう色々はらはらでしたわ。

『彩雲国物語』は本当にいい物語です。
雪乃紗衣さんのデビュー作にして、初の長編。
読み終えて一番思ったことが、『応募するときにここまで構想をすでにしていたのか』ということ。
だって、これ最初から最後までしっかり話つながってますもん。
ここまで構想練れてたのなら凄すぎてもう何も言えないです。
次回作一体どんなものが出てくるのか。
絶対次回作からはリアルタイムで一巻から購入しますので!
楽しみです、ほくほく。

雪乃さんの文章は好きなので、本当に楽しく読めました。
彩雲国物語を書いてくださってありがとうございます。
あーもう、みんな大好きだー!(涙)

松波鏡良。

『もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら』著者:架神恭介

2011-09-28 17:12:36 | 本の足跡。
この本、興味本位で手にとってみました。
【リアルパンクロッカー】と【仏門】
【リアル】は置いておくにしても、【パンク】と【仏門】?
全く知識がないので、なんとも言えないが関連性がどこに……

よし、読んでみようか!(この決断速さ)

仏教のこと、とてもわかりやすく書いてあると思います。
砕けすぎてて、んん?と思わないでもないですが、まあわかりやすくて(笑)
あ、リアルパンクロッカーの認識は誤認になってしまうかもしれないので後で調べます。
いやちょっとあれが本当だったらどうしたらええのかわからんしなあ;

なんだか、色々ゴータマさんへの認識が一変してしまいましたよ。
え、あれ?始まりは駄目人間的思考から!?
とかなんとか。
本当にびっくり……

まあ、それより何より思想の争い怖すぎるだろ!
いやはや、もともと知っていましたが再度確認いたしました。
思想の争いは何でも怖すぎるわ、ホント。

『もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら』は合う合わないは人によりけりだと思うので、オススメは致しませんがわかりやすいですよ。
いやもう、しつこいようだがゴータマさん……

松波鏡良。

『ゴーストハント6海からくるもの』著者:小野不由美

2011-09-27 13:07:24 | 本の足跡。
ふふふのふ☆
とうとう出ましたね、第六巻!
21日に台風の最中購入し、台風の最中無心で読み終えました(笑)

いやもう面白かったですよ!
そもそも装丁から素晴らしい。
祖父江さん素敵すぎる……!
最終巻がどうなるか今からどきどきです(^∀^)

ところで、装丁の何がそんなに素晴らしいのか。



↑見てくださいね。

ここからのー。



</fon↑これを見よ!t>
みにくい?これが私の精一杯だ!←
デジカメで撮って取り込む暇はなかったんです、すみませぬ。

でも、光ってるのわかります??
少々怪しいなと思って、うっかり暗闇に持っていったら光ったんです(笑)
素敵に怖くてゴーストハントシリーズでお気に入りの装丁です。

はてさて、今回の内容に少し触れさせていただきましょう。

ある日、渋谷サイキックリサーチにやってきた女の子の首にただれた跡があった。
『病気なら病院に行くべきでは?』とにべもない一言に、次に見せられたものは背中のただれ――。
それは、――文字、だった。
家長の代替わりごとに死者が相次ぐ家の謎。
ただの偶然なのか、それとも――?

あっさりざっくり最初だけ。
説明下手なので、自重いたします。

ちなみに祖父江さんはさくらももこさんと仲がよろしいです。
正直、さくらさんのエッセイ読んだ時に既に祖父江さん知っていたので爆笑してました。
祖父江さん……(笑)

それでは、11月最終巻楽しみですね!

松波鏡良。

『ニッポン硬貨の謎-エラリー・クイーン最後の事件-』北村薫

2011-09-17 20:32:15 | 本の足跡。
いやあ、北村さん凄いなあ!
この本は今は亡き、エラリー・クイーンの遺作という形態をとって描かれているんですが、これがすごい。
私はエラリー・クイーンの著書を読んだことはないので、これはエラリー・クイーンだ!というわけではないのですが、この作中ではあくまで訳者としての役割で登場している北村さんがとてもすごいのです。

『ああ、これはエラリー・クイーンの訳なんだな』

って思ってしまうのです。
作中に添えられる脚注が本当にうまい。
『(本当は)~だが、あえて原文のまま訳しておく』
『~であるが、来日時のエラリーは知るはずもない』
※記憶が曖昧なので不確かです

あくまで、自分はエラリー・クイーンの著書を訳したんだ、という体裁を崩さない。
いやもう本当に感動でしょう!
私はとてもときめいてしまいましたよ。
エラリーを骨の髄まで好きでなければ出来ないことだと思うんですよね。
中身もとっても面白かった。

土曜日にいつも50円玉20枚を両替にくる男なんて、実際の話なんだそうです。
知人にそういう体験をしたんだというのを聞き、その謎を競作で解き明かすのに手を貸した際に浮かんだのが『ニッポン硬貨の謎』に使われている、ということのようで。
中々、興味深い見解でした。
んーこれは実際そうだったのかもしれないな(笑)

エラリー・クイーンが読みたくなる作品でした!

松波鏡良。

『さくら日和』著者:さくらももこ

2011-09-11 17:08:22 | 本の足跡。
本当にさくらさんのエッセイは楽しすぎる!
もうお腹捩れちゃいますからね(笑)

たまたま帰省していた兄が私が読書に励んでいる最中にさくらさんのエッセイだと気付き、『この人の赤裸々だからなあ(苦笑)』と発言致しました。
確かに赤裸々。
しかし、その書かれたことが本当であるというのは実に面白い。

この人のエッセイはとんでもなく笑えてしまうから、ついつい読んでしまうんだよなあ。
あ、子供の頃の悲しい話のものもありますよ。
タイトルが合ってるか不明なので書きませんが;

今回もさまざまな笑いがあり、とても楽しく読ませていただきました。

息子が自分をさくらももこだと疑ってくる話が微笑ましくて(笑)
うっかり、さくらももこ、と自分で言ってしまうさくらさんにもくすりとしたり。

最後の新福さんを祝うためのシナリオが大爆笑で!
えっ、これ本当にやったんですか!?って突っ込んでしまいましたよ(笑)

さくらプロダクション一同半端ないなあ!

まだまだ読んでないエッセイが沢山あるのですが、本当に読むのが楽しみです(≧∇≦)

松波鏡良。

『謎解きはディナーのあとで』著者:東川篤哉

2011-09-09 14:30:02 | 本の足跡。
遅ればせながら、とうとう『謎解きはディナーのあとで』を読みました。
一本の話だと思ってたのですが、短編集だったんですね。

第一話 殺人現場では靴をお脱ぎください
第二話 殺しのワインはいかがでしょう
第三話 綺麗な薔薇には殺意がございます
第四話 花嫁は密室の中でございます
第五話 二股にはお気をつけください
第六話 死者からの伝言をどうぞ

以上、六篇が収録されています。

宝生のお嬢様麗子嬢とその執事影山が謎を解き明かして行きます。
まあ、お嬢様は影山頼りなので実際解決しているのは影山さんですが(笑)

個人的に最初の2本より、後の4本の方が二人の掛け合いが多くて好きです。
ただ最初読んでいると期待していたせいか、ちょっと微妙でした。
第三話から麗子さんがあんまり繕わなくなって、それからがいいなあ。

推理をするのは苦手なので、謎が解けなかったことについては何も言うまい。
そう、私はミステリーは読んでもあんまり考えないで読んでる節があるので、滅多に真実は見抜けないのさ!えばることではないですけど(笑)

執事の影山さんがサディストと言われていたけれど、私としては『天然さん』と言ってやりたい……!!
天然でしょう、あれ!
私はあの人をSとは断じて言わない!
私のS基準から何かずれてるもの!
ということで、彼は天然さん。



刺された有里嬢に向かって『誰にやられたのか』と聞いた麗子嬢。
有里嬢はとても苦しそうだ……そんな有里嬢に。

麗子嬢『喋っちゃ駄目!あなた、大怪我してるのよ!』
有里嬢『……だったら……質問とか……しないで……』
※『謎解きはディナーのあとで』143P1行~2行引用

↑これ気に入りました
そこでギャグ調いれるのかと(笑)

後は帯にも書かれている、

『失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?』

とか好きだなあ。
私が言いたいわ、むしろ(´∀`)ニコー

ぶっちゃけたこと言ってしまうけれど、この本の魅力って表紙にもありますよね。
いかに装丁が大事かよくわかる。
実を言うと中村さんが好きなので、発売当初表紙買いしそうになりました(汗)
まあ、その前にミステリーが好きなのでタイトルにも惹かれましたけど。

それにしても、影山さんは個人的に執事でなく友人でいてほしいな。
絶対何かと指摘してくるから議論が繰り広げられそう(笑)
うむ、面白そうだ。

それでは、謎解きはディナーのあとで。

松波鏡良。


『鷺と雪』著者:北村薫

2011-09-05 11:29:17 | 本の足跡。
『野球の国のアリス』から北村さんの作品は大好きですが、この『鷺と雪』といったら!
いや、本当に私好きだわ。

『野球の国のアリス』⇒『盤上の敵』⇒『鷺と雪』
『空飛ぶ馬』などを読まずに、一気に近年の作品に飛びましたが、個人的に物凄く作風が好みの方。

この『鷺と雪』は、
『不在の父』
『獅子と地下鉄』
『鷺と雪』
以上の三篇で構成されています。
それぞれお話が連結していて、鷺と雪で締めとなります。

『不在の父』で泣きそうになって、『獅子と地下鉄』で微笑ましくなって、『鷺と雪』で愕然として読み返してしまいました。
まさかの終わりだったので、『待て待て待てい!この流れって主人公――』と焦って読み返しまくりました。
本日深夜12時の出来事でしょうか。

本文を読み終わり、参考文献について触れた箇所を読んでいると、凄い下調べしてるんだなあと感動しました。
実際にあった事件を自分なりにベースは崩さずにアレンジを加えたのが『不在の父』だというのを目にして、こんなこと実際にあったんですかい!と驚きましたね。
(私はどこの丁稚だよ…)

そして、今まで気にしていなかった作者のご年齢を見た瞬間。
御年六十二歳。
えっ……!
私が好き!って言ってる人の中では一番老成された方だったようで、なんか非常に驚き。
1989年デビューと言われると、もっと若い気がしてたんですよね(苦笑)
最近は混雑してますからね、創作の世界って。

この『鷺と雪』に出てくる人の中で一番好きなのは、別宮さんことベッキーさん。
舞台になっている年代では非常に珍しい女性運転手。
主人公の英子ちゃんのお付きの運転手さんです。
かっこいいんだなあ、この人が。
謎解きは基本的にこの方がこなす感じだけど、実際は英子ちゃんにヒントを出して謎解きさせてます。
殺人とかではないので、心配せず。
ちょっとした可愛らしい――かどうかわわかりませんが――謎です。

やっぱり北村さんの好きだなあ。
本当にいい加減デビュー作読もう。

松波鏡良。

『家日和』著者:奥田英郎

2011-09-04 18:48:21 | 本の足跡。
あー面白かった。
精神科医伊良部シリーズから、読み始めた作家さんだけれども、この人は好きだなあ。

なんだろう。
個々の登場人物が苛々するところが共感できるというか。
ああ、実際こう思うわ~ってなるほどなるほどと思いながら読める。

伊良部については、伊良部のキャラがすでに濃いのだけど、『家日和』はさほど濃いというわけではなくて、一家庭一家庭の一部を描いている感じ。
ああ、わかるなあって。
これは何本かの短編で構成されてるんですが、個人的に『サニーデイ』と『ここが青山』と『家においでよ』の終わり方が好きだなあ。

『サニーデイ』はオークションにはまった奥さんの話。
『ここが青山』は失業した夫の話。
『家においでよ』は妻と別居した男の話。

他に『グレープフルーツ・モンスター』、『夫とカーテン』、『妻と玄米御飯』の三篇が収録されています。
あ、『妻と玄米御飯』も最後好きだな(笑)

奥田さんの文書って一直線というのかな、読みやすい。
通常ありうることが話になってるから読みやすいのかも。

私の稚拙な表現力じゃ感想にもなりゃしないぜ。
まあ、何はともあれ面白かったです。

松波鏡良。

『厭な小説』著者:京極夏彦

2011-09-04 13:38:59 | 本の足跡。
ああもう、厭な小説!
※誉め言葉です

なんていうんでしょう。
後味が大変よろしくない。
面白いんだけど、後味悪い。

面白いんだけども――

妄想と妄想の狭間の話というんでしょうか。
ありえない厭さ。
現実的な厭さと、妄想的な厭さ。
なんかこう――生理的な厭さっていうんですかね。
最初のあたりは非常にうううって呻きたくなる。
……私は、ですが。

この本の装丁ってなんだか古びた感じで、中の紙も藁半紙(?)なんですが、これ中身に関係します。
これはちょっとうまいなあって思ってしまいました。
ほんと厭な小説ですわ(笑)

京極さんの作品が好きなら読んで損はないと思いますよ。
かくゆう私も大好きですが(笑)

松波鏡良。

『ストーリー・セラー』著者:有川浩

2011-09-03 16:53:02 | 本の足跡。
『キケン』以来、久しぶりの有川浩さんの作品。
おおー!と思った。
さすが有川浩さん。
――――本当に甘い!
この話は内容が暗い感じなのだけど、やはり夫婦の話なだけあって相変わらず甘さはしっかりある。


こんな旦那ならほしいわ!


叫びましたぜ。

この『ストーリー・セラー』は二部構成になっていて、話が不思議な繋がり方をしています。
正直、一瞬わからなくなったからな……
私小説の中の小説の話って設定苦手なんですよね;
嫌いとかじゃないんですが、うーんてなる。

でも、この話は好きです。
男前な彼女とそんな彼女が好きな彼。
彼女の激情ぶりが凄く好き。
捨て身な生き方尊敬する。

有川さんの書く女主人公やっぱり好きだなあ(笑)

『シアター!2』とかも読まなきゃあかんわ!
しかし、読んだ中で一番は『図書館戦争』!

胸キュンなお話、今後も期待しております。


松波鏡良。

『ほかならぬ人へ』著者:白石一文

2011-08-29 10:27:55 | 本の足跡。
を手に取る時ってやっぱりタイトルが気になったときだけど、まあタイトルだけじゃ内容は分からない。
どんな内容だろ?って思いつつ、一頁めくる。

えっ?
結構、鬱?

って思ったものの、読むと面白い。
単純に私は好きだ。

この『ほかならぬ人へ』はタイトルの『ほかならぬ人へ』と『かけがえのない人へ』が収録されています。

『ほかならぬ人へ』の主人公の明夫は冒頭から生まれ損なっただのなんだの言ってはいたけれど、最終的には幸せを掴んだのだと思います。
確かにそれまでに裏切りにあい、親しい者が急死し……と不幸が続いたけれども、それを支えてくれる人がいたこと、それ自体が幸せなんだろうなあって思いますから。

しかし、これは読んで良かった。
純粋に楽しめたし、良かった。

『かけがえのない人へ』はこいつ酷い奴なのかなって思ってたら中々いい奴だったり。
いい奴というか……投げやりなわけでなくて一応考えて生きてたんだって。
うーむ……人生はかくのごとし。
いや、ごめん。言ってみたかっただけです(苦笑)

次も白石さんの違う作品読んでみようかな。


松波鏡良。

2011/08/29Mon

『彩雲国物語~雷雨の夜の正しい過ごし方~』著者:雪乃紗衣

2011-08-28 12:33:22 | 本の足跡。
もう完結してしまいましたね、彩雲国物語。
正直寂しいです……しょぼんぬ(´・ω・`)
まだ最終巻読んでないの><

この『雷雨の夜の正しい過ごし方』は雪乃紗衣さんが月刊ASUKAのために特別寄稿して下さったものです。
※コミックス3巻の漫画の原作としての書き下ろし短編


チンチロリンっていう賽子の博打遊びの話です。
……いや待て語弊がある。
薔薇姫やショウカさん(携帯変換できぬorz)は博打……いや、チンチロリンが強くてよくやっていらしたんですって。
それで勝ったら、静蘭に酒飲ませてたっていう(笑)

ちなみに秀麗ちゃんも見事に遺伝の力なのか強運の持ち主ですよ\(^O^)/

雪乃紗衣さんの次回作期待な松波鏡良でした~!
しかし、さっさと最終巻読め私!