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フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

ヘッドスピードで選ぶと間違うフレックス

2006年01月12日 21時14分04秒 | ゴルフフィッティング

「フィッティングは何時でも出来ますか?」とお電話頂いたのは広島市の“N”様。「何時でも可能ですが事前にお電話頂ければお待たせしないように配慮させて頂きます。」とお願いすると「今日は大丈夫?それじゃあ今から行きます。」と夕方にご来店。

何かお悩みですかとお尋ねすると「W1の調子が悪い。」と仰る。今お使いのクラブを拝見するとW1はロイヤルコレクションのCV PRO、FWはテーラーメイドVスチールにフジクラのスピーダー693HK(S)、アイアンはテーラーメイドのラック フォージド TP シャフトはDG S300で6番で62°にライ調整もされており、ウッドとアイアンのバランスは良いと判断、これでW1が悪ければアイアンも悪い筈なんだがと脳裏をよぎる。

フィッティング開始、最初はご自分の6番アイアンで打って頂くと素晴らしいスイングなのだが、打点はトゥー側に散らばり、球筋はドフックに、ヘッドスピード:41m/sで、スイングプレーン:63°。これはシャフトが原因でトゥーダウンが大きいと判断してライフル(6.5)、NS-1150(X)、DG(X-100)と比べて頂くとこれまでより遙かに調子よくストレートボールになる。その中でもDG(X-100)は打点が全くばらつかず特に良い。

W1ではヘッドスピード46m/s、スイングプレーン49°と少しフラット程度なのだが、スイングテンポを計測すると「9」が出る。この数値は当店ではお二人目であり、思い切り硬めのシャフトにしないといけない。案の定ご自分のW1ではヒール側にばらつき、高い球で左のOBゾーンに消えて行く。そこで本日入荷したばかりのミズノ
MP-003 クワッド7(X)のバットスタンダードとバットスティッフを打ち比べて頂くとバットスティッフが安定し打点はセンターに集中し軽いドローボールに。

「私にXシャフトが合うとは思いませんでした。」と仰りながら、その打感の違いと結果の違いにご本人も思わずご納得。ウッドは先調子、アイアンは手元調子と言う事で、もう一度アイアンとのシャフト整合性を調べる為に同様な診断を繰り返しさせて頂いたが、どう見てもこの組み合わせが好ましいと判断。

最初はリシャフトもお薦めしていたのだが、この際すべて新調して新境地を開きたいとの事でW1はミズノ
MP-003、アイアンはMP-60、ウェッジはMPプロトタイプでカスタムオーダーさせて頂き、FWの2本はNS-950(X)にリシャフトさせて頂く事に決定。

ウッド、アイアンには特に指摘する事もなかったが、パターのスイングチェックまでさせて頂き、とっぷり日の暮れた頃に広島へ向けてお帰りになるのお見送り。ドライバーのヘッドスピードだけでシャフトフレックスを選んではいけない見本の様な“N”様であった。新しいクラブで飛躍されるのが待ち遠しいフィッター。

※ 画像は“N”様が打たれたインパクトセンサーシール。左がご自分のクラブ、右はXシャフトの試打クラブでお試し頂いた物。これだけ違うと思わず納得。


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