Masalog ~in Iceland

Masayuki Takahashi

「試合に勝ちたい」よりも「試合に出たい」

2007-11-19 09:00:51 | フィルキル(Fylkir)
ゲイシールで水溜りの氷を割っているイーサとサイシです。


今日もフィルキルのコーチでしたが、最近抗議や質問のメールを戴いていて返事を書くのに一苦労しています。

いつも20人のメンバーで1時間半なのでそれだけでも難しいのですが、アイスランドの人は若干ルーズなので、練習時間になってもたまに誰も来てない時もあります。
日本人の感覚としてはありえませんが、こちらはそんな感じです。

さらに彼女達の要求としては、『今年は勝ちたい、だけど楽しくやりたい』ということなのですが、本気で勝ちたい人もいれば、「この練習ではなく別な練習がしたい」と言う人もいますし、「早く試合に出して!」と怒り出す選手もいます。

前々から練習をしている、していないに関係なく、皆が試合に出たいとアピールするのでまとめる人は困っていたみたいです。その仕事が今度は僕に回ってきた訳です。


一番しないといけない事は、彼女達の事を理解することで、日本の練習を全てやっても絶対彼女達はついてこないと感じています。

彼女達はフェイントが好きではないですし、フライングの練習なんかさせたら大ブーイングじゃないかと思います。
やらせればうまくなると思いますが、それ以前にその練習が受け入れられない感じです。
しかしアイスランドの人は日本人のようにいつまでも恨んでいたりするような事はしません。

そういったところを私がまだ理解できていないので考えさせられます。
まだまだ勉強しなければいけない事が沢山あります!!


しかし最近、また新しいメンバーが来るようになって、今日はインドネシア出身の人とお話しました。本当に様々な国の人がアイスランドに住んでいて話をしていてとても楽しいです。




日本ではワールドカップの男子が開幕し、全日本は初戦を落としたようですが、オリンピックの切符が懸かっているので、獲得出来るように最後まで戦ってもらいたいです。やはり全日本には結果を出していただきたいです。応援しています。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぼやん)
2007-11-19 16:08:04
大変苦慮されているようですね…私は選手に「コーチの言っている事は、全く意味がわかりません。」と、面と向かってバッサリ言い切られたことがあります(苦笑)。選手が抗議や批判的な質問をしてくる時は、チームの目標がぼやけてしまい、自分の考えやプレーにズレを感じて迷っていたり、思うような成果が得られない場合がほとんどだと思います。私はそうした場合、チームの目標を再確認させ、その目標を達成するために自分に何ができるかを考えてもらうよう選手に促しています。中には、自分を過大評価している選手もいますが、そういった選手は練習試合などの苦しい場面で自分を試す機会を与え、自身の実力を思い知ってもらうようにしています(笑)。
返信する
今日の宮城は雪でした! (saki)
2007-11-19 22:45:25
イーサくんの写真、ありがとうございます!
本当にかわいいですね(^^)

文化の違い、意識の違いは大きな問題ですね。
でもそれに対してどう対応するか、ということは重要ですし、自分自身が成長できます!
高橋さんはいつも冷静に物事を考えているので、素晴らしいですね。
私も見習いたいと思います!


返信する
Unknown (Masa)
2007-11-20 08:55:45
ぼやんさん

やはりその「ズレ」が起こった時にうまく改善できるかどうかで変わってくるでしょうね。
そのままにしておくのが1番良くありませんよね。
ぼやんさんの次の目標がクリア出来ることを願っています。

sakiさん

文化の違い、意識の違いを解決させるのは難しい事ですが、それを勉強するためにきたのでおっしゃる通り成長できるのではないかと思います。
「この国の人はこういうプレーをする」というのが少しでも頭に入っていると国際試合ではプレーしやすいと思います。
アイスランドの人は手の甲でワンハンドレシーブをします。痛くないのか疑問に思います。
返信する