Masalog ~in Iceland

Masayuki Takahashi

Isafjörður イサフィヨルヅル⑤ 第2の事故

2008-05-08 11:02:16 | トロッタ-
朝までパーティーでしたのでお昼まで眠りました。

帰りはコーチのミチャとミケを後部座席に乗せて4人で帰りました。
パーティーの事などを話し、楽しくドライブをしていました。


ドライブを始めて2時間後、山の斜面を登っていく道を通っていました。ある程度のの高さまでくると雪が吹雪き始めました。
どこかに似ていると思いました。そうです。行きの時の事故現場と同じ状況でした。

そしてその先へ進んだとき、風も激しくなり雪も20cm以上路上に積もってしまっていて事故現場よりも酷い天候になりました。しかし、先も後も見えませんし進むしかありませんでした。

僕は「この天候は酷すぎる、危険だ!」と思っていたそのときでした。


対向車が見えました。

対向車は緩やかな下りを降りてきたかと思いきや、よく見るとハンドル操作を失って道を塞ぐかのようにこちらにどんどん向かって来ました。




ドン!!!




左ハンドルの運転手同士が正面で衝突しました。

エアコンの穴からは灰色の煙が。対向車のフロント部分は殆どありません。ワイパーの液が雪道に流れていました。

目の前にはエアバックがあり、僕自身は動ける感覚がありました。皆は下を向いてそのままでした。


対向車の運転手も痛みに絶えながらも僕のほうのドアを開け大丈夫かと確認しに来ました。
そのときやっと皆が動き出し皆大丈夫だと答えました。

車はとても焦げ臭いので非難しなければいけないのですが僕は非難したくありませんでした。

なぜなら、行きの事故で外がどれだけ寒いのか知っていたからです。
しかし、この視界だと第2、第3の追突事故が考えられます。外に出るしかありませんでした。

案の定、10秒で顎と足がガタガタ震え辛くてたまりませんでした。

しかし、幸いにも何台かの後ろの車が止まり、助けてくれました。
よく見ると衝突した車が左右に別れ、道を塞いでいました。

しかし、ある1台の車が事故車のギリギリを通って通行を始めました。
何とか通ろうとするのはまだ良いのですが、10cmでも外れればガードレールのない崖に落ちるという場所でした。

警察がすぐに来てくれて、その後病院へ向かいました。


奇跡的にも皆軽傷で僕も左肘の打ち身だけで済みました。
しかし、命に別状は無いからその後も普通に過ごそうと思っても過ごせません。

事故処理、思い入れのあった車の廃車、持ち物の破損、事故が起きてしまったショック。生きていたのは良いことですが、他に良いことはありません。ミチャとミケは2回連続の事故。本当に辛いですね。

出来れば早く時が過ぎてショックが和らげればと思うこの頃です。


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