娘を連れて海岸舗道を散歩する。風邪がなおりそうで、完全回復しない。100点を完全回復とすると95点くらいから一日一点くらいずつ回復しているのだがバシッとなおってほしい。ココナッツジュースは体にいいかなと思い、なじみの店で飲んでいると粗末なテーブルの前にバリ人の親子ずれが座った。やはり娘を連れているが年を聞くと11歳だという。母親が日本語で話しかけてきた。
「津波は大丈夫?」母親が尋ねる。
「東 . . . 本文を読む
今回の日本帰国は約2週間で、その間は瞬く間に過ぎ、このブログはバリで書いている。会社の決算申告や会社の事務、収集がつかないままになっている自宅の整理とバリ滞在中に読む本の選択、自宅マンションの大規模修復に伴う立ち会いや鍵の付け替え、バリに持参する食料品の買い物、海外災害保険の手続き、既に観たがもう一度見たくなった映画ライブラリーの見直し、未整理の写真や絵本のphotoshopによる整理と修正、郵便 . . . 本文を読む
週刊朝日・細野真宏氏の記事から触発されて調べてみると、私が生まれてから現在まで5回もの長期にわたる好景気があったということになる。この記事は細野氏が、日本のマスコミはバブル崩壊後の日本を常に「失われた20年」と形容するが、実はイザナミ景気を忘れている、日本のマスコミはよいニュースは流さない、悲観的なニュースを好んで流すためにバイアスがかかるので、それを取り除いた考え方が必要であると主張している記事 . . . 本文を読む
2週間ぶりでバリに戻った。このところ雨が降っていないらしい。鉢植えのブーゲンビリアが気になるので早速見に行くと案の定葉が落ちて無残な姿になっている。
葉の落ちたブーゲンビリアを眺めていると、鶯くらいの大きさの小鳥がなにかの葉(たぶん バナナ)の切れ端を加えて下から上がってきて樹木の上にとまった。このバリでは小鳥が年中卵を産むので年中巣作りをしなければいけない事情があるらしい。日本でもほんの時折見 . . . 本文を読む
今日は素晴らしい出会いがあった。岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」と偶然に出会った。井之頭駅からJR渋谷駅の方に歩いていくと右手に巨大な壁画がある。なんだか岡本太郎の絵に似ているが、しかしそれにしても今頃ここにあるのはおかしいなと頭に疑問符をいっぱいつけて眺めると、下に岡本太郎「明日の神話」とある。やはりそうだったのか、しかしなぜ今ここにとの疑問は消えない。中心部の太陽の左下には地獄で松明を持っ . . . 本文を読む
所用で千葉に行った。東京の自宅から千葉につくまでは長い。私は総武線の車中でipadを開き、青空文庫で漱石の「坊ちゃん」の続きを読み、ちょうど読了した。坊ちゃんが松山の中学に辞表を叩きつけて新橋につき、友人の数学教師、山嵐と分かれる。
その後山嵐とは会っていない、清は肺炎で2月に死んだ・・・。このくだりがなんとも人生を感じさせて好きだ。この清は坊ちゃんが松山に赴任するときに、何が土産に欲しいと尋ね . . . 本文を読む
みんなの党 渡辺代表が次のように述べたとある。逆潮流という用語が目についた。
企業の自家発電の合計は東京電力1社並みの6000万キロワットだ。地域独占と発送電一体の体制が限界に達した。異分子を「逆潮流」と排除する訳の分からない規制は緩和、撤廃すべきだ。http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011051700895から引用。
渡辺代表が述べるように逆潮流が . . . 本文を読む
ソフトバンクモバイルの平成22年度分の携帯電話接続料の算定根拠などに関する情報開示が不十分だとして、NTTドコモが総務省の電気通信事業紛争処理委員会に「斡旋(あっせん)申請」を行うことが17日、分かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110518-00000111-san-bus_all
従来常に告発する方であったソフトバンクがついに告発される方に回 . . . 本文を読む
バリから5か月ぶりに帰国して日本の5月の風を楽しんでいる。普段バリの海岸沿いに滞在しているので高台ではかなりの風が吹く。暑い中での涼風は極楽のあまり風で、これはこれで十分楽しいしバリの醍醐味なのだが、日本の5月の風にあたるとやはりこれは極上の風でなんとも素晴らしい。湿気の差かとも思うがふんわりと暖かく、さわやかで暑くも寒くもなし、ちょうどころあいで体の底から喜びがわいてくる。これを何に例えたらいい . . . 本文を読む
平凡な家庭の一人娘(7歳)の母親が、娘を映画スターにと夢見てオーディションに応募するが、大変な苦労の末に合格する。しかしあることをきっかけに出演契約を断り、もとの平凡な生活に戻るというお話だった。
この映画を含めて6作品が収録されているルキノ・ビスコンティ―全集が我が家の映画ライブラリーにあるので数回見ている。普段はこの作品、古い白黒なので退屈な感じがして最新作のハリウッドものに目が向き、多少敬 . . . 本文を読む
久しぶりに帰国した。(去年の12月中旬以来) マンションでは築10年ぶりの大規模補修工事が始まっていて庭に足場の金属柱が建ち、防御網が張られて風景どころではない。塀にまといついたジャスミンは今年は元気がない。白い花がちらほらとしか見えない。本来覆い尽くすばかりに咲く花なのだが。ベージュ色の珍しいジャーマンアイリスがすっくと立ち、淡いピンクのバラが一輪見事に咲いていて庭の風情の意地をかろうじて示して . . . 本文を読む
機内で読んだ朝日新聞にスエーデンの原発事情の記事があった。
1.原発は総計10基でこれ以上は法律で禁じられている。
2.政府は電力会社に一切面倒を見ない。原発設置場所にも優遇策は一切ない。電力会社の採算判断でやることなので国は関知しないという態度だという。
3.発電と送電は会社が分離されている。中小の電力会社が参入して、送電線を借りて余った電力を売る。
この記事、現在の日本の原発事情と今後 . . . 本文を読む
今回はいつものホテルコンラッドをグランドパークオーチャードに変えた。このホテルは初めてだが高島屋の入る義安城やION、 PARAGONにいずれも5分程度で行ける点を買った。予想通り部屋は狭いし最初に割り当てられた部屋はビューがよくない。解体中のビルが窓の外に見える。変えてもらった部屋は通りに面して解体現場を見るよりは幾分ましになった。
高島屋は紀伊国屋書店で子供の本を購入し、とんかつの店「とん吉 . . . 本文を読む
機内で日頃見ることのないバリタイムズ(the bali times)を読む。一面にオサマ・ビン・ラディン殺害後のテロを警戒してレベルを上げ、検問中の警官の写真がある。
小さな記事で、バリの十代の少年が狂犬病で咬まれてから半年後に亡くなったとある。その潜伏期間の長いのに驚く。バリの政府機関は懸命な狂犬病対策を実施しているように、ニュースなどでは感じるが、その実、目にする実態はどうも生ぬるい。サヌー . . . 本文を読む
目が覚めるとかなり強い雨が降っていてときおり稲妻も走る。朝食を食べるころには既に雨は止み、晴れ間が見えだした。日曜日でもお構いなく工事の槌音が響きはじめる。電動のこぎりの音が聞こえる。作業員たちの交わす声がする。
一人の男が目覚めて庭にたたずんで煙草を吸っている。レストランから朝食の旨そうな匂いが漂ってくる。そういえば読み終えたレイモンド・チャンドラー「ロング・グッド・バイ」にカナディアンベーコ . . . 本文を読む